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Sea Side

どうも、The.Itackworksの鮭とばです。トラックメイカーやってます。

お久しぶりです。
就職活動を行っていたので長らくnoteや音楽活動は休止していましたが、なんとか来年度からも飯を食っていけそうです。めで鯛

前置きはさておき、復帰一発目は、クラムシティ辻とSea Sideという曲を作ったので、そのライナーノーツとさせていただきます。

先日、僕の祝賀会を開いていただけるとのことで辻houseにお邪魔してきました。
彼はクラムシティというバンドのギター/ボーカルで、これまで私も何度かライブを観させていただいております。てかサークルの先輩なんですけどね。


夕飯のヤキニクまでの6時間で、夏をテーマにした四つ打ちの曲を作るゾということになり、よしやるか…と。

実は以前1度同じ企画を行っていたのですが、
今回はバンドマンらしく、上ネタはギターとベースを弾いてもらいました。サンプリング主体の僕からすると、無から有を生みだすバンドマンに尊敬の念しかありませんね…

一方私は、辻houseのリズムマシンを拝借してsp404でサンプリング・音作りをしていました。また、展開構成とカットアップも鮭とばの担当でした。

以下、各トラックの説明とします。

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イントロ
導入のギターについて、「いいの取れたけど、これ次のカッティングへ繋げられなくない…?」と言われましたが、「まあ任せてくれよ…」と鮭とばの一存で採用させていただきました(クソ深リバーブとシンバルの逆再生でどうにでもなる事が分かっていたので これはtipsです)。マジ鮭とば仕事がデキる後輩。来年有望ですな。

クリーンカッティング
四つ打ちに合うフレーズが欲しいナ…と後輩として全力でお願いをしたところ、スーパー軽快なカッティングギターをいただきました。本人曰く、「ネバヤンやヨギー聴いてたからそれかも」とのこと。リズムキープも正確で、波形処理ほぼ要らなかったです。

ベース
双方ベーシストじゃないのでどうしよう…となりましたが、ボボボ…と頭に合わせて弾いてもらって、ダッキングで裏の音だけ使うことで擬似的にンベンベ低音を再現しました。私もベース勉強しようと思います。うーむ。

声ネタ
リバーブと適当なmixのせいで何言ってるか分からないと思いますが、ここは「ぼくのなつやすみ」のCMのセリフサンプリングですね。

『海の上に 白い入道雲が 浮いていた
 毎日が 宝石だった
 ぼくのなつやすみ
 ぼくくんは 何歳まで子供でいたい?』

辻先輩に朗読してもらい、ピッチを変えることで少年&おじさん感を出しました。
展開の頭で叫んでる「うわぁ〜〜っ!」って声はモロ辻先輩のそれです。ハマり役ならぬ、ハマり声すぎて笑いながらRecしました。

ギター2枚目
ドラムが消える展開のところですね。前述したクリーンカッティングもそうですが、リゾート感あるギターを弾けるプレイヤーであることを実は全然知らなかったので尊敬度1つ上がりましたね。彼、海は嫌いらしいですが…

カットアップ
上記のクリーンカッティング、ベース、声ネタを1度ミックスダウンさせたものを、小節頭でカットアップして新しい展開としました。おそらくdj newtownのニュータウン・メソッドってこういうことだと思ってます。これは「The.Itackworksのテーマ」でも行った手法なのですが、何しろ制限時間が迫っていたので、声ネタの頭で切る事にしました。コードが少ない曲で行うカットアップの難しさを実感。

ドラム
辻houseのリズムマシンからキック、スネア、ハイハット(オープン、クローズ)、クラッシュシンバル、カウベルを拝借し、sp404で太くして使いました。私のドラムの音作りはsp404で一貫しています。
キック…subsonicでsin波を足して後からOTTで音圧あげてますね。何にでもOTTをかける男
スネア…bit crashかけてローファイな音作りにするのが最近の好み。あとはtape echoでショートディレイ風にかけたり。
ハイハット…低音と高音を削ると80's感出るのでeqでその辺はいじりました。
クラッシュシンバル…これもbit crashかけました(ような気がする)。あとリバース(逆再生)することで簡単に次の展開に持ち込めるのでこの時に作っときましょう。
カウベル…完成10分前に即席でサンプリングしました。キーを上げてOTT挿したくらいですね。

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総括
bpm120〜130くらいで、ダンスビート主体で…と原型を持たせてたこともあって、フレーズの取捨選択がとてもスムーズに出来たのが前回からの成長でした。
課題はミックスダウン後の音量(音圧)が小さいことですね。もう少しEQで絞れるところは絞らないと。音圧戦争早く終了してくれ…切に

最後に、「Sea Side」という題名は、私のシティポップ観に拠る所が大きいです。
田舎者の都会への憧憬と言いますか、理想的なアーバンを描く為には敢えて都会に居てはいけないと個人的に思っていて、そうした意味で「side」という都会/地方の境界を意味する単語を付けました。これが東海地方でシティポップに触れる意味だと私は強く主張したいです。
なお、タイトルはヤキニク屋からの帰り道で決まりました。ごちそうさまでした。

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