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ストレンジカメレオン

どうも毎オムです。

実は私の(音楽的)兄弟である棚やんに言えなかったことがあるのでここで言いたいと思う。。。。

実は君が枕詞にしている毎日コラム〇日目!は一日ずれている。。。

正確には今日で74日目である。

もしかしたら彼は我々より1日先を生きており、実は1日後の彼が書いた記事を読んで未来の一端に触れていた!

ある日の彼の記事に「今日は隕石が北極付近に落ちてペンギンが陸地を探し北海道に大量発生なんてニュースを見てすごいことになったなぁ~」なんて言い出して、何言ってんねんこいつと思ったら翌日ほんとにそれが起きた。なんてことがあるかもしれない。

彼が我々と同じ時間を過ごしているとは限らないのだ。

と、ここまでは季語である。

さて、お盆も明けて2日がたった。在宅勤務ではあるが心機一転頑張ろ~とか思ってはいたが全く心機一転できていない。これが人間だ!

昨日、在宅ワークスとクラムシティの毎日むきむきラジオR(延長戦)にて、クラムシティツジ氏と対談(雑談)をしていた中で、noteとか見てて意外にも私と似たような人物な気がして~というとてもうれしい話をいただいた。

そう思ってもらえる人物に(もともと知り合いではあるが)出会えただけでも、こつこつ思うがまま毎日noteにコラムを書いていた意味があったと思う。

これは幾度となくいろいろなところで話してきてはいるが、原点に立ち返ると「同じ匂いのする人間を探すために自分で曲を作りたい」と中学生のときギターを手に取ったので、直接ではないがかつての夢は人知れず第1歩を踏み出したのかもしれない。

一言でいうと「同じ匂いのする人間を探すために自分で曲を作りたい」って???となるので一応補足しておきたいのだが、

thepillowsに出会い曲を聴きこむうちに、自分の中のなにかに通づるものを感じ、自分のことを等身大でさらけ出し力強く歌う彼等のように「自分と同じような人間を引き寄せる音楽を作りたいなぁ」という憧れを持ったのが発端という事である。

なんとなくいい距離感で「俺はこんな人間だけど、こんなかっこよく生きてるからお前も大丈夫だ!」と言ってくれるような山中さわおにのようになりたいと当時思ったわけである。

怒髪天の増子さんがどこかのインタビューでいっていたが、

山中さわおの音楽は山中さわおを理解しないとよさが分からない

というのはあながち間違っていなくて、なんとなく音楽として好きな人ももちろん多いだろうが、熱狂的なファンが圧倒的に多い気がする。

ピロウズの音楽って、最初聴いたときに「え?なにこれかっこよくね?」となるものでも「なにこれめっちゃ感動するやん。。。」とか、「わからんけど癖になる」みたいなものではないと思う。

正直普通の人は、たまたま聞いたくらいでは「どこにでもありそうな曲だよね」なんていわれてもおかしくないと思う。

それこそ、ミッシェルガンエレファントのようにどう見てもかっこいいです!というわけでも、9mmのようにぼーっと聞いていてもかっこいいななんだこれ!ってわけでも、テクニカルなことをしているわけでも、おしゃれな曲を作るでも、壮大でもない。

それでも、後輩のミスチル、ミッシェル、ウルフルズ、なんなら無名の10代のころ音源をカセットテープで渡してくる時代に出会った藤君のバンプオブチキンにも抜かされていき悔しい思いをしながらも、着々と30年かけてファンが増えていき、20年で初武道館を10分で完売、30周年で平日の横浜アリーナを埋めることができるまでになった。

これは、かれらの曲に何かを感じ集まった人がこんなにも居たという証明でもあり、なんとなく孤独を感じがちだった僕らは一人じゃないと教えてくれた気もする。

山中さわおが言うには「昔はバンプみたいに誰にでも愛されるバンドになりたかった、でも今はわかってくれる人がいればいい」ということで、理想の自分になりたくてもなれなかった悔しさ?のようなものが感じられるのだが、彼らはそれを隠さず格好もつけることなく銀メダリストとしてのカッコよさを示してくれたように思う。

自分のしてきた苦労、特に人間性にかかわるところでの苦労は体験した本人にしかわからない。

そんな自分の人生を曲として発していき、彼のように同じ匂いのする人間を引き寄せられたら素敵だなと今でも思う。

まぁしかしそんな彼らも、売れない時期はそんな性格ではないのに周りの大人に言われたことを取り入れ、おしゃれな曲や明るくて大衆向けな曲を作っていた時期もあった。

もちろんそのころの曲もいいのだが、その後やはり自分のやりたい音楽をやりたいと周りの反対を押し切り「インディーズにもどってもいい、音楽業界に遺書を残すつもりだ」と、そのころありがちな「がんばれ!」「つらくても大丈夫!」「前向いてこうぜ!」みたいな明るく前向きな曲ではなく、暗いし長いし全然前向きになれないし、「え?最後まで救いの言葉でてこないの?」っていう等身大の曲を出して再起することとなった、”ストレンジカメレオン”という曲が最高だ。

この歌詞に出てくる

多分もうすぐさきっと、なんて息を止めたまま どうでもいい行列に並んでも見た

終わらないプレリュード 奏でて生きていくみたいだねって 僕ら笑う 新出るように

という部分は一見意味が分からないが、当時の彼らを知ると

やりたくもないことを我慢し、「きっと次は自分たちが売れる番だ!」とがんばっているが、このままやってて生きていると言えるのかな?

という皮肉がにじみ出ている。

周りの色に馴染めない 出来損ないのカメレオン

優しい歌を歌いたい 拍手は一人分でいいのさ

と、自分を周りに馴染めないカメレオンに例えて歌われるこの歌は、きっと同じ匂いを持つ人間を一気に引き寄せたのだろう。

ラストのサビで

もしもすべてが嘘で ただつじつま合わせで

いつか懐いていた猫は おなかすかしていただけで

という、きっと今自分たちを好きになってくれた人は、目新しいバンドということで寄ってきただけでこのままでは次に目移りした餌(バンド)のところへ行ってしまうのだろうな。。というこのまま売れても意味がないと思っていた当時の彼らを感じることができる。

怖いもの知らずで 時代ははしゃぎまわり

僕と君の過ごした ページは破り去られ

歴史には価値のない 化石の一つになるのさ

という、寂しいセリフで曲は終わる。

これはとても身に刺さるというか、今仲良くしている人ももしかしたら数年後自分のことを忘れ価値のない化石として時間の海に投げ捨てられるのかな~なんて思ったりする。

と、長々書いてしまったが、彼のように自分と同じ匂いのする人間を魅了する人物になりたいな!って話でした!



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