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愛機PENTAXとともに、熱いサッカーを撮る【FC刈谷 3/19】

こんばんは、板近 代です。

本日は「サッカーの撮影」についてお話させていただきたいと思い、筆を執りました。


いきなりこんな話をするのもなんですが…………今の私の技術でサッカーを撮るのは簡単なことではありません。

「動きが激しい……!」
「予測できない……!」
「追いつけない……!」

でも……いえ、だからこそ、私は、サッカーを撮るのが大好きになってしまったのです。

サッカーを撮るのは難しい、けど……!

冒頭でお話した通り、私の腕でサッカーを撮るのは簡単なことではありません。

難しいなと感じる場面も多いです。

ただ同時に、サッカーという現場は、かっこいい写真が撮れる確率の高い場所だとも思うのです。

理由はシンプル。

サッカー選手がかっこいいからです。

撮影中に意識していることは、ファインダーだけを覗き続けないこと。

特に、望遠レンズを使っているとき。

望遠レンズを通すと選手の姿をアップで見れるという喜びがあるのですが、それは同時に視野が狭くなっているということでもあります。

サッカーのフィールドは広く、動きも激しい。

かっこいい場面を見逃さないためにも、シャッターチャンスを逃さないためにも、肉眼の併用を心がけるようにしています。

撮影の手を止めカメラを下ろして見るだけでなく、右目はファインダーに合わせつつ左目で広範囲を見る……など。

選手の姿に釘付けになってしまうからこそ、ひとつの視野に囚われすぎないようにしたいのです。

ふと気になったので、この「ひとつの視野に囚われすぎない」という考え方がどこから来たのか探してみました。

たどり着いたのは「観戦だからこそ」という意識。

観戦の一部として撮影をする。

私のサッカーの撮影スタイルは、カメラを持たずに試合を見た経験からつながっているものなのかもしれません。

だからまあ…………思わず見とれてしまって決定的瞬間にシャッターを切るのを忘れてしまっても、良しとしましょう! はい!


他に意識していることは、撮影後のトリミングや明るさ調整などを「アリ」としていること。

元写真
上の写真を「トリミング+明るさ」調整で仕上げた

「後からの調整も可」とすることで、撮影技術的なハードルを下げることが狙いです。

すべての写真を調整しているわけではありませんが、この意識を持ったおかげで、かっこいい写真を残せる確率がぐっと高くなりました。

ただ、「一発でかっこいい写真を撮りたい」という願望もあるので、チャレンジ精神も忘れないようにしております。

トリミングも明るさ調整もなし、撮ったままの一枚

自分の技術にあったやり方を探す静かな熱さ、挑戦し続ける激しい熱さ。

二つの熱さが同時に存在するサッカー撮影は、カメラ好きとしてもたまらないものがあります。


私には、百発百中の撮影技術はありません。

だからこそ、熱い場面を少しでも多く残せるように試行錯誤したい。

たとえば私は連射に不慣れで自信がないので、今は、一枚づつシャッターボタンを押して撮っております。

連射を取り入れることができれば、もっといい写真が撮れるかもしれない。

でも、あえて取り入れないことで、今の撮影スタイルをもう一歩前に進ませることができるかもしれない。

そんな試行錯誤が楽しくて、楽しくて仕方がありません。

それはやはり、選手の戦う姿がかっこよく素敵だからでしょう。

撮りたい、残したいと思う熱い姿があるからでしょう。

サッカーを撮る前の私と撮った後の私では、明らかにハートの温度が違います。

私がPENTAXで撮る理由

私は、PENTAXのカメラでサッカーを撮ります。

その理由もシンプル。

私の愛機がPENTAXだからです。

黒いカメラがKP J limited、シルバーがK-1(アップグレード済み)どちらもPENTAX製のカメラだ

持ちやすいグリップ。

生の光を目に届けてくれるファインダー。

選手の表情をしっかりとらえてくれる感情的な描写力。

「今撮った!」という事実を確実に届けてくれるシャッター音。

そして「このカメラは私の体の一部だ」と断言できるほどの、一体感。

人機一体となれるからこそ集中して撮影ができるのです。

この日持ち出したカメラは、私が心の底から感動したカメラでもあります。

カメラは生きているということを、教えてくれたカメラでもあります。

サッカー撮影に行くと私の愛機が、命の音を強く響かせるのがわかります。

心震えるカメラで、心震える試合を撮りたい。

これが、私がサッカーをPENTAXで撮る理由です。

声は出ているか?

私が試合会場にいたのは、撮影のためだけではありません。

FC刈谷の応援。

大好きな選手の活躍を生で見て、大きな声で応援したいからこそ、現地に向かったのです。

私の、FC刈谷の現地観戦数はまだそう多くありません。

コロナの影響もあり、声出し応援を初めて聞いたのは昨年の11月が初。私はまだ、FC刈谷の応援歌や掛け声を覚えきれておりません。

でも、FC刈谷の応援は大丈夫!

会場に鳴り響く応援の声とリズムが引っ張ってくれるので「慣れてなくて戸惑う」ということが全然ないのです。

『サポーター』

その言葉の意味を全身で感じる、熱い熱い応援が私を引っ張ってくれるので、一人ぼっちになることがないのです。

まるで、昔からずっと歌っていた歌かのように自然と声が出せるのです。

歌いながら写真が撮れる。

そんな最高の体験を、FC刈谷はくれるのです。

ゴール撮影という課題

ここで一度「サッカーの撮影は難しい」という話に戻らせていただきます。

ゴール……。

サッカーのゴールを撮るのは、本当に本当に、本当に難しいです。


いつ訪れるかわからない。

シュートの距離もやり方も様々。

そして……シュートを打つのはサッカーに全力で取り組んでいる選手たち。

それをサッカー素人の私が撮ろうというのですから、簡単なわけがありません。

今後も、撮り逃がすほうが多いと思います。


でも今回…………

なんと、なんとなんと、撮ることができたのです!

1点目 背番号23番 園田新一郎選手!


2点目 背番号29 大友千裕選手!


3点目 背番号9 鈴木直人選手!

ピントが甘かったり、選手が見切れてしまっていたり、ボールがゴールに入った写真を撮り逃したりなど「全ゴール完璧に撮れた!」とは言い難いですが、この瞬間にシャッターを切れた自分を誇りに思うような喜びがありました。

次はもっと、上手く撮りたいですね!

たくさんの“本気”の中で撮った日

サッカーのある場所にいると、本当にたくさんの本気を目の当たりにします。

魂をぶつけ合う選手たち。

ハーフタイム、いつでも出れるように身体を動かすリザーブメンバーたち。

責任を持ち試合を見つめる審判たち。

交代で入る選手と、その背中に添えた手。


本気で応援する人たちの声の中、本気で戦う人たちを撮る。


本気で応援し、本気でシャッターを切りまくる。


サッカーの写真は、全部宝物になります。


シャッターを切るたびに、チームとの思い出が、愛機との思い出が、増えていきます。


サッカーとカメラが好きで、本当に良かった。

撮影情報

⚽撮影日等
撮影日:2023年3月19日
第46回愛知県社会人サッカー選手権大会 兼 第59回全国社会人サッカー選手権愛知県大会 準決勝
vs トヨタ蹴球団
会場:中京大学豊田キャンパスサッカー場

⚽撮影機材等
PENTAX KP J limited
HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW

PENTAX K-1(アップグレード済み)
HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

RICOH GR(カメラの写真で使用)

Lightroom Classic(RAW現像)
Photoshop 2023(トリミング)

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