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写真好きになって、カメラ好きになって、FUJIFILM好きになった話。

一番最初にカメラが欲しいなと思い始めたのはちょうど1年前ぐらい、まだコロナウイルスが世界を侵食していない頃の話。

当時高校3年生の私は、県の高校美術展に作品を出展したのを最後に、所属していた美術部を引退。進学も決まっていたし、運転免許は準中型免許を取りたかったけど高校在学中に準中型はダメという謎ルールのせいで教習所は来年度までお預け。

なんとなく暇になった私は日々友達や後輩と遊び惚けていた。
そうは言ってもカラオケ、動物園、ボウリング、ゲーセン、寿司屋焼肉屋めぐりなど、そこまでレベルの高い遊びをしていたわけじゃ無い。突然思い立って友達とサイクリングに出かけたり、その途中で閉校した母校の小学校の中を覗いてみたり。

そんな感じのなんとなくゆったりした時間の進み方がとても良かった。
(今となっては嵐の前の静けさだったんだなと思う)

ふと、この日々を写真に残したいと感じ始めた。
それもなんというかこう、作品みたいな、人と違った写真を。

小さい頃から絵を描いているのもあってか、
自分が作り出す作品にはこだわりを持ちたいという考えがあった。
写真だって、今や携帯電話があれば誰でも撮れるものだが、どうすればきれいに撮れるのかは高校生の間、ずっと考えていた。
でもとうとうiPhoneでは限界を感じたのだ。

ここで、今年中にカメラを買おうという決心をする。(ちなみにこの時はまだ、一眼レフとミラーレス一眼の違いすらいまいち理解していなかった。)

そんなこんなで2020年3月になった。
いよいよ内陸にもコロナが侵食しそうだということで卒業式も中止になり、友達と遊ぶ日々は終わりを告げた。

「どこにも外出できないならまだカメラは要らないかな。」一旦カメラ欲しい熱は冷めた。

4月に専門学校に入学し、また忙しい日々が始まる。
と思っていたがコロナウイルスの影響で休校。4月後半から5月末まで、在宅学習ということに。教習所も行けない。本当に全く家から出なくなった。

でも家でできることは色々やってみた。
イラストをたくさん描いたり、DAWソフトで音楽を作ってみたり。これはこれで充実していたのかもしれない。

カメラが欲しいなんていうことは忘れかけていた頃、ようやく緊急事態宣言も解除され、毎日学校に通えるようになった。教習所も通い始めた。

そして8月から写真の授業が始まるという噂を聞いた。
この時、私はカメラが欲しかったことを思い出した。
この授業でカメラを使ってみて、自分にも使いこなせそうだったら自分のカメラを買おう。
そう決めた。

授業ではまず初めに先生が出すお題に沿って、学校の周辺で写真を撮ってくる。というものだった。お題は「夏っぽい写真」とか、「人物を取り入れた写真」とか、「絞り開放で」とか。

学校の周りをふらふらと散歩しながらお題に沿った情景を探す。
なんとこれがめっちゃ楽しいということに気がついた。

写真を撮るために何かをする必要はない。
思い出を残そうと頑張る必要はない。
散歩しながらなんとなく目についたものを切り取る。そこにアングルや構図で一工夫加えれば作品になる。

この時、写真の魅力に急激に引き込まれた。

何度か先生が自分の撮ってきた写真を褒めてくれた。これもなんとなく自信に繋がった。

だんだんとカメラの知識も身につけながら、ようやく教習所にも通い終わった9月末、ついにカメラを買った。

レンズキットで約6万円。
所持金は半分になった。

私は、FUJIFILMのX-T200を買った。

夏の間、カメラについて色々と調べていたらFUJIFILMの製品づくりの理念が自分に響いたのだ。

FUJIFILMのXシリーズは全ての機種で敢えてフルサイズセンサーではなく小型のAPSCセンサーを搭載することで筐体もレンズも小さくし、機動性を良くすることで、とにかく最高の瞬間を捉えることに全振りしている。

うおお、私の求めていたのはこれだ。

さらにフィルムメーカーならではの機能、「フィルムシミュレーション」も搭載されている。
この作例にさらに心を惹きつけられる。

筐体のデザインも、カジュアルに持ち運べそうなクラシックなデザインだ。

もうfujiのカメラを買わない理由が無かった。

毎日色んな場所に行って写真を撮った。

長くなったので、とりあえず今回は写真にどハマりし、去年の秋にカメラを購入したという話で終わりにしようと思う。

次はわずか3ヶ月でカメラを買い替えた話をしちゃおうかな。

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