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小学生がランドセルを引きずって歩くことを提案したことについて

 何やらどこかの小学生がランドセルをキャリーバッグのように運ぶパーツを考案したらしい。

 今時の小学校にはそういう授業があるのか、あるいは昔の図工の時間が高度化したのか知らんけど、先生の指導のもとで小学生がそういう道具を思いついて、実際に作った。
 で、それだけのことなので「ふうんよく思いつたね、えらいね。いい勉強しているね」で済ませれば良いのだが、何やら一部の大人たちが噛み付いているらしい。

 別に、子供たちが考案した道具が気に入らない人がいても構わないのだが、自分が使うわけじゃないんだし、赤の他人がそんなに気にするもんじゃないんじゃないのかね?
 実はランドセルって或る時期から大型化してるんだよね。ほら、いつだったか書類やノートがB4からA4になったじゃん。あの時、学校の教科書やノートもA4になったんだよね。
 あと、教科書は薄くなってるんだけど科目が増えたので、単純に教科書や教材が昔より増えてんだよね。
 まだ体の小さな小学生がランドセルにうんざりするのって当然なのよ。
 大人がグダグダ言っているのは、昔自分がガキンチョだったときのイメージなんだよね。
 確かに当時はランドセルの方が楽だったよね。あとまぁ、自分を振り返れば猿みたいなもんだったから、走って転ぶのは当たり前だったし、木登りで落ちたのも両手で数えきれない。ランドセルがあったことで怪我しなかったってことも実際にあったね。
 でもね、それが30年の教育改革でそうじゃなくなったわけ。たかがランドセルなんだけど、これって日本の教育改革が間違っていることが思わぬ形で露呈したってことなのよ。
 小学校の1・2年生の子供が自分の肩幅よりも広く、胸より厚いランドセルを背負って登校するってどう思う?重さで6kgだってよ。小学校1・2年生の体重っていくらだい?20kgから30kgくらいじゃないかな?すると小学生は自分の体重の1/4を毎日背負ってんだぜ。田舎の子供の通学距離は1kmや2kmではすまないことが普通だよ。通学するだけでヘロヘロになるんじゃないの?俺らがガキのころは2kgもなかったんじゃないか?
 さて、こんなに小学生が毎日重いものを背負って歩いているのは、この30年にわたる教育改革が実際に学ぶ子どものキャパシティを考えてこなかったったからだ。
 文科省、こういうの何とかしろよ!と思ったのは俺だけじゃないと思うけど、ところが肝心の文科省が実はジャブ漬けだったりする。
 文科省の若手官僚が覚醒剤の所持で逮捕されたのは2019年。職場に持っていたそうだし、その2年前から使用していたそうだから、常習者だね。


 この官僚がシャブに手を出した理由は上司のいじめに耐えかねたからだってさ。
 これ、文科省の話だぜ。小学校の荒れたクラスの話じゃない。
 しかも逮捕された官僚は教育改革の担当官だったりする。
 そりゃ日本の教育があらぬ方向にいっちゃうわけだわね。
 なんじゃらほい。


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