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ベンダーロックインで気を病む必要ある?

ベンダーロックイン。雰囲気で使っている気がする。

一般的には特定のメーカーの技術・製品に大きく依存してしまい、標準化されている技術を用いたソリューションへの移行が困難になるため、リビングデッドのようなシステムが生まれるという話のように聞こえます。

「ロックイン」という言葉のイメージが手錠をかけられて監獄にブチこまれた感じがするのでしょうけど、そのデメリットを食らうのは稀で、正直な所どーでもよいのではないでしょうか、という話をします。

ロックインはハードウェアコミコミの時代の話では

汎用機のように、ハードウェアとそれを制御するソフトウェアをコミコミで売っている時代なら、ロックインの意味がよく分かる。電機メーカーが独自規格を出したりとか。載せ替えるのにすんごいスイッチングコストがかかるなら、監獄にブチ込まれるニュアンスも理解できます。

でも、ハードウェアを買い換えないと載せ替えられないソフトウェア、クラウドの時代にはないですよね。OSのバージョンサポート切れ以外は。

Gsuiteでロックインされたって言わないやろ

例えば、グループウェアでGSuite使ったり、チャットでSlackを使っているとして、それをベンダーロックインだって騒ぐ人はいない。これらのツールはメンテナンス体制も整っているし、安定性も高く、他のツールへの乗り換えも(M365)、ある程度確立されていますし。依存していると言えば依存してますけど、だから何だよっていう話。使い倒すほうがメリット大きいよ。

ベンダーが嫌なら自分でスクラッチで作れよ

こういうのをTwitterではクソリプと言いますね。はい。全く賛成しません。プログラムを書いて仕事を回すことは十字架を背負うことに等しいのです。覚悟は良いですかね。

属人化の方がよっぽど怖いのでは

マクロ(VBA)1つとっても、立派なプログラム。プログラムは1行でも書いたら、そこから陳腐化が始まる。人間が生まれたら1日ずつ年をとっていきますよね。それと同じ。

手作業でやってる内容をプログラムに置き換えた時のインパクトはでかく、人類は手作業に戻ることはないが、YOUたち手に入れたUXは、プログラムを書いた人が自分の時間をどこかで犠牲にして頑張っているから。

プログラム書ける人が孤軍奮闘するのが当たり前の環境になると、どうなるかというと、その人辞めちゃうんだよね。プログラムかけると楽しいし、それらを売ることでお金をもらえる環境が見えてきてスキルアップしたくなるし、多分収入も増える。IT介護をやり続けるモチベーションも無くなるし、孤軍奮闘するの疲れるじゃん。いいことが、ないんだよね。

話が脱線しそうなので止めますが、プログラムを書いた人がいなくなって、メンテナンスが放置された野良プログラム群のほうが、ロックインと呼ぶのにふさわしいと感じました。

なので、ベンダーロックインは気にすることないけど、属人化というロックインについては、目を光らせて欲しいなと思う次第です。


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