システム企画が出来る人材が持つべき、三種の神器

先日のkintone諦めちゃったという記事の中で、以下のようなことを書きました。

DXの壁だなんだの前に、会社の業務を設計するエンジニアリング+業務を俯瞰して全体を見渡せる方法論+プロジェクト的な仕事の進め方の3つをコアにした、人材育成や組織開発のあり方を考えていくのが先なのではないか。
https://note.com/it_planning/n/nde1c342cef92

というわけで、以下の3つのスキルを三種の神器と見立てて、どういうスキルセットが必要なのかを整理したいと思います。

会社の業務を設計するエンジニアリング力

これは必ずしもプログラムを書けるようになりなさい、ではないです。先日公開されたSmartHRさんの取り組みにあるように、データを連携してつなげていく、異なる性質を持ち異なる場所で生まれたデータを上手に活用することができるかどうかを、エンジニアリング力と言っています。

コーポレートITの本質は「情報共有」です。問題はどのレベルまでやるのか、どこまでを対象にするのか、どういう情報をステークホルダーに対して提供するのか、いつまでにやるのか、どんなやり方がベストなのか。そういうのが、茨の道だったりするのですけれど。

なので、誰がどんな情報を持っていて、それをどうやってつなげたいのか、可視化したいのか。それが言語化出来る所が出発点。

業務を俯瞰して全体を見渡せる、業務インフラ分析

業務設計や要件定義は大事だよね、しっかりやろうね。」で終わってしまっては何にもならない。そういう事を言う人、多分やったことがない。業務設計を行うとなれば、業務内容・携わっている非人たち・使ってるツール・社内のルールなど、包括的に情報を整理した上で判断しないといけない。

自分は「業務インフラ」という定義で、業務を俯瞰して見渡せるやり方をもっていて、資料はインターネット上に公開しています。

また、吉田さんの社内ツールカオスマップ的な整理も面白いと思います。

プロジェクト的な仕事の進め方

プロジェクトワークの難しい点は、「ゴールがその都度違うので、独自性が強い」「想定通りに物事が進ま無いので、リスク管理を行う必要がある」「メンバーがその時々でバラバラ」などに集約されると思います。

そうなってくると、どうしても仕事の進め方を円滑に行うために、プロジェクトを立ち上げて進めていく方法論やツールが必要です。WBSの作り方、成果物の定義やフォーマット、課題及び進捗管理、リスク管理、リーダーシップ的な要素もあるかな。PMBOKに色々書いてあるようなことです。

システム企画ってことは、今無いものを新たに作り上げるということなので、プロジェクトを立ち上げて回すようなものなので、プロジェクト管理が出来ないと破綻すると思う。企画と管理は、車の両輪です。

根っこにあるのは人材育成

背中を押してほしいと思っている会社さんは、たくさんいると思う。でも、押す以前の問題で、誰が押された後やっていくの、やっていけるの、ノウハウは残るの、スキルは何が必要なのみたいな話が、完全にブラックボックスになっているような気がして、次に進めない気がする。

人材育成のメニューを僕が創りますので、出来たら順次関係各所にご案内します。2月中旬予定。どうぞよろしくお願い致します。

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