見出し画像

スマホを内線化!?クラウドPBXの仕組み

こんにちは!Kenseiです。

本日は、企業の悩みの種、電話にまつわるお話です。
コロナ禍でリモートワークを推進している企業様も多く、オフィスの縮小、撤退が大きな話題になっています。ニュースなどでも取り上げられている話題ですので、皆さんも目にしたことはあるのではないでしょうか。

オフィスへ出社が難しい、在宅ワークで対応ができる場合、今までドーン!と構えていたオフィススペースも、必要最低限で運営をする会社が増えており、フリーアドレス、ホテルデスク方式など、新しいオフィスの在り方が問われている時代となっています。背景には、パンデミックはもちろんのこと、固定費の削減も1つの大きなファクタになっているのではないでしょうか。企業の固定費で昔から変わらないもの、それが電話です。ビジネスフォンやPBXという言葉を聞いたことがあるでしょう。このビジネスフォンをスマートフォンに変える動きが昨今活発に行われています。特に大手携帯キャリア3社が強く推進しており、スマホを内線にする。内線化というキーワードで紹介しています。その仕組み、クラウドPBXについて、ご紹介したいと思います。

簡単に電話の歴史から

画像1

電話交換手という言葉、職業をご存知でしょうか。昔の電話は掛け手と受け手とが直接通信をするのではなく、地域の電話交換手へつなぎ、その回線を他の電話が紐づいた回線に手動で繋ぎ直しをする、交換が必要でした。
ジブリの名作、となりのトトロで、さつきちゃんがお父さんに電話をかけるシーンをイメージいただければお分かりになりますでしょうか。「どこどこの何番に繋いでください。」と伝えると、交換手はその場所に手動で線を繋ぐんですね。そうすると相手につながるというわけです。
時代の変遷とともに、電話の交換手は機械に置き換わります。とはいえ磁力を使ったアナログな方式であったり、繋げる回線が少なかったり、当初は大変な設備が必要でした。そりゃ、電話を引くのに十万円単位でお金がかかるのも納得です。
そして近年ではしっかりデジタル化が進み、IP電話が主流となり、高価な交換機に変わり、ルータやSIPサーバで代替できるようになり、無線技術も発達したことから、置き型の電話だけではなくモバイルも発達したというわけです。
もっと詳しく勉強したい方はNTTのページをご覧ください。
https://business.ntt-east.co.jp/content/nw_system/01.html
実物が見たい方は、NTTの技術史料館もおすすめです(コロナ禍で一時休館中)
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/course/index.html

PBXって何?ビジネスホンって何?

画像2

企業にお勤めの方は、使っている方も多いのではないでしょうか。会社で使う電話がビジネスフォンですね。NTTやAvaya、Ciscoなどが出しています。
その中でもひかり電話、IP電話などの種類があります。
ビジネスホンで発着信をする、鳴動させる、かかってきた内線を転送する。パークに入れる(〇〇さん、1番にお電話です!のやつ。)、留守電、通話録音、IVR(自動音声。〇〇の方は1を押してください。みたいなやつ。)など、さまざまな機能を提供するのがPBX(構内交換機)です。と、何を言っているかわからない!という方もいらっしゃると思います。企業の電話にはさまざまな機能があり、その機能を司るものがPBXということですね。各企業、拠点ごとにPBXを設置している業者が多いです。この、機械をオンプレのPBX、オンプレPBXとここでは呼ばせていただきます。このPBXや繋がっているビジネスホン、実はめちゃくちゃ高くて、リースを組んでいらっしゃる企業がほとんど。オフィスを使わなくなったり、縮小して出社人数を絞る場合、使わなくなった電話機やPBXって、無駄だと思いませんか?
そうです。無駄なんです。使わないものをそのまま置いておくことは、企業にとってコスト以外の何者でもありません。早々に撤去をした方が得策です。でも、電話できなくなるのは困る!というのは当たり前。ここで出てくるのがクラウドPBXです。

クラウドPBXって??オンプレPBXと何が違うの?

画像3

クラウドPBXは、オンプレPBXの機能をインターネット上で展開しているサービスです。クラウドPBXを扱っている業者は多岐に渡ります。NTTのような通信事業者、モバイルキャリア、サービスプロバイダです。それぞれ特徴があり、機能についてはばらつきがあります。通常の電話だけで使えるもの、パークの保留が使えるもの、留守電機能があるもの、コールセンター用にIVRやデータ連携、通話録音、モニタリングができるものなど、用途に合わせて使うといいでしょう。
クラウドPBXのサービスでは、ほとんどがスマートホン用のアプリを提供しています。そのため、アプリからの電話をかけることで、会社の電話として使用することができるようになるのです。会社によっては、全社員にiPhoneを貸与している会社さんもありますね。その場合はクラウドPBXの導入を強くお勧めします。在宅ワークでも貸与しているスマホさえあれば、会社の電話が使えるのですから。
1点だけ注意をしておきます。クラウドPBXの業者によっては、使える電話番号に違いがあります。通常の電話と同じ、0AB-J番号(03-xxxx-xxxx)が使えるものと使えないものがあります。使えない場合は0A0番号(主に050-xxxx-xxxx)を使う形になります。ここも要チェックですね!

クラウドPBXとオンプレPBXの併用もあり。

画像4

とはいえ、会社に出社する人もいるから、ビジネスフォンをなくせない!という企業の方には併用もお勧めできます。オンプレのPBXを提供する業者さんなどにご相談するのがいいと思いますが、クラウドPBXとオンプレPBXを併用させ、代表宛の電話を固定電話とアプリの両方で着信させるものもあります。固定電話からの保留をアプリに転送なんてこともできちゃいます。アプリ側はインターネット回線を通じることも多く、その場合は海外出張している方への転送もできますね!(時差には注意です)

ここでそれぞれの仕組みを概念図でご紹介します。

クラウドPBX概念図.001

クラウドPBX単体で利用する場合はシンプルですね。どこからでもインターネットやIP電話回線を通じて通信します。モバイルは、モバイルの回線を使って電話をすればキャリア回線。専用アプリを使えばインターネット回線での通話になります。

クラウドPBX-光電話連携.001..001

クラウドとオンプレの併用だと上記のような形ですね。各拠点にあるPBXは光電話の回線に接続するため、ゲートウェイを通り通信します。光電話を提供している通信事業者の回線網からインターネットに出て、クラウドPBX側とも同期を取るという仕組みです。絵にするとわかりやすいでしょうか。
クラウドPBXの事業者と通信事業者が同じ場合や、モバイルの事業者と同じ場合は、インターネット回線に出ずに通話品質がよく聞こえるものもあります。その辺りは各事業者に確認した方がいいですね!

クラウドPBXって結局どこを選んだらいいの?

画像7

すみません、実際には導入する企業さんによって、必要になる機能や使いたい電話番号などが異なるので、一概にこれ!ということができないのがクラウドPBXの痛いところです。
そのため、ここでは一切特徴や比較を省いて、こんな会社がやってるよ!というリンクだけご紹介します。比較については、すでに色々な方が記事にしているので、「クラウドPBX 比較」でググっていただければ幸いです。

NTT東西 光クラウドPBX
https://business.ntt-east.co.jp/service/pbx/ (東日本)
https://www.ntt-west.co.jp/business/service/pbx/(西日本)

NTTドコモ オフィスリンク
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/officelink/function/virtual_pbx/

KDDI ビジネスコールダイレクト
https://biz.kddi.com/service/voice-phone/call-direct/pbx/

KDDI 仮想PBXサービス
https://biz.kddi.com/service/voice-phone/virtual-pbx/

ソフトバンク ConnecTalk
https://www.softbank.jp/biz/mobile/fmc/connectalk/

ソフトバンク Bizダイヤル
https://www.softbank.jp/biz/mobile/fmc/bizdial/

バルテック MOT/TEL
https://www.mot-net.com/mottel

クラウドテレコム モバビジ
https://www.mobabiji.jp/

メガ スピカクラウド
https://spica.office-denwakaisen.jp/

AVAYA One Cloud
https://www.avaya.com/jp/onecloud/

Cisco Webex Callling
https://www.cisco.com/c/ja_jp/solutions/collaboration/webex-calling/index.html

まとめ

いかがでしたでしょうか?クラウドPBX、ご理解いただけましたでしょうか。コロナ禍におけるビジネス拠点縮小。コストカットに一役買えること間違いないですね。これを機に、脱オンプレを目指し、クラウド化の波にのってみてはいかがでしょうか?
このようなソリューションのご紹介もコンサルの一環で行っています。ご興味ある方はご連絡くださいね!

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?