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DXとかIT活用を進めたいならその前にやることがあります。~3回目 いきなりデジタルの変化を起こさない方がいいワケ~

はじめに

急に涼しくなってきましたね。
年々秋が短くなってきてるように感じる今日この頃です。
皆さん風邪などひかれませんように。
僕もこれから香川・岡山への出張が入っているので気をつけます。

さて、前回は変化慣れについて書きました。
多くの企業ではそもそも変化になれてないことが多いのです。
なので、変化になれないとだめですよ、
そして、デジタル・アナログでいうとデジタルからではなく、
アナログから変えて下さいというお話をしました。
詳しくは下記リンクで呼んでください。


デジタルで変えない理由

今回はなぜ最初から デジタルで、じゃない方がいいのかについて
お話しします。

デジタルの変化は想像よりも変化が大きい

デジタルで変える、つまり、システムを導入して業務に変化を起こしたり
するのは社員にとっては今までの慣れてきたやり方からの変化が大きくなります。
システム入れると手順が変わり、ルールも変わることが殆どです。
その変化は慣れていない人には変化が相当大きく感じてしまいます。

社員から導入の希望が出てるような部分でも、いざ導入してみたら、
思ったのと違う、なんてこともよくあります。

覚悟してても思ったよりも変化が大きいものなのです。

失敗したときのリスクも大きい

システムを導入して、それでうまくいかなかったときにどうなるかというと、デジタルのせいにされてしまいます。
そして、失敗した理由をデジタルのせいにして以前よりももっと変えるのを嫌がるようになります。
悪い意味の体験をしてしまうと言うことです。

実際に起きた事例をお話しします。

以前営業日報の導入で実際に起きたことをお話しします。

僕が以前勤めていた会社ですが、僕が入社前に営業でトラブルがあり、
経営層の中でこんな話の展開が起きたようです。

 →トラブルを防ぐために手を打たなきゃ!
 →繰り返さないためには営業員の情報共有が必要!
 →SFAを使って営業日報を書かせよう!

  SFA(Sales Force Automation)=営業支援システム

こういう展開でトップダウンで営業日報の仕組みが導入されました。
論旨の展開自体はおかしくないので、営業として受け入れないということは難しいですよね。実際トラブル起こしてるし。

で、入れてどうなったかというと3ヶ月後には誰も入力してませんでした。トラブル前と何も変わってなかったのです。

では、なぜそうなったのか。
まず、元々アナログでも営業日報を書いていませんでした。
日報を書くという習慣が無かったと言うことです。

そして営業部門の上司も営業日報に書かれた内容を読んでいませんでした。
営業日報に書いてあったとしても、結局呼び出して 報告しろ なんて
言っちゃうわけです。
営業日報を書かすように推進した経営層の人も同じで日報は読んでません
でした。

会議でも営業日報の内容は全く触れられませんでした。
今まで通りの会議が続いたのです。

営業員からしたら書いても無駄ですよね。

書かない理由は上司のせいには出来ません。
上司に あんた達、書いても読まないじゃないか! って言えたらいいんですけど言えないですよね。

もともと書く習慣がなかったので 書くのに慣れてなくて面倒くさい と
いうのも言いにくいところです。元々はトラブル防止のためなので
そこには反論しにくいですから。

なので、こういうときは大抵 システムが使いにくい って言い出すんです。デジタルを悪者にする のが一番ダメージが少ないですから。
システムが悪いからダメなんだ、うちの会社にデジタルは合わないよ!
みたいな。
こういう経験をするとアレルギーのようなものが生まれてしまい、
その後進めにくくなってしまいます。

もちろんうまくいくケースもあります。
それはアナログでできていることをデジタルに変えてる場合です。
アナログでできていないことをデジタル化でやろうとすると、
とても失敗しいやすいので気をつけてください。

アナログでできていない場合

アナログでできていないことは、手間がかかってもアナログで一旦実現しておくのは大事なことです。
営業日報の例では、まず紙で営業日報を書くようにすることです。
多分とても面倒くさいはずです(笑)
それでちゃんと制度として回して、大変な思いをしてからデジタル、つまりシステムを導入すると 前に戻りたくない 気持ちから定着しやすい
ですね。

終わりに

繰り返しになりますが、いきなりデジタルはうまくいかないことが
よくありますので気をつけてくださいね。
次回はそうはいってももう入れちゃってる場合や
急いで進めたい場合にどうしたらいいかについて書こうと思います。

個別のご相談も承っています。
こちらの申し込みページよりご依頼ください。

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