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ゲームを通じて恋人を無視していた話
ゲームは劇物だな、と思う今日この頃。
Twitterをやっていて、フォロワー夫婦のやりとりを見ていると仲睦まじい姿にほっこりする。けど旦那がゲームに没頭する様子を奥さんはあまりよく思っていない様子。
なんだかその姿が過去の自分と重なったので、以前のことを思い出しつつ書いてみようかと思う。
先に断っておくが、これは改善方法でもアドバイスも何でもなく、ただの体験談なので、
そして柄にもなく目次をつける。
ゲームを不満に思われる理由がわからない
私は結婚をしていないが、恋人と同居している。
大体2年になるだろうか。それくらいになると家事やお金のことで擦り合わせがうまくいかなくなり、多少の不満やら些細なケンカやらするのだと思うけど、私たちは案外いい感じに役割分担ができているみたいで、ケンカそのものはほとんどない。
お互いの趣味も違うが、それに興味を持つことはあっても、無理に引き込んだりはしない。ハマらないならハマらないでいいし、お互いに好きなことは好きなだけやればいいじゃない。といった感じ。
でも、なぜかゲームだけは許されなかった。
お互いに好きなことは好きなようにやるべきだろうという感覚だったので、「興味を持たないなら、ほっといてくれ」というのが本音でもあったし、言葉を変えつつそれを伝えた。
それでも恋人は、私がゲームをやることを良く思わなかった。恋人は別にゲームが嫌いだというわけではなくて、リングフィットアドベンチャーなら二か月くらい続けていたくらい(結局ハマりはしなかった)である。
ゲームが嫌いというわけでもないのに、なぜ私がゲームをすると不満げに思われるのか、不思議でしょうがなかった。
不満だったのは、ゲームじゃなかった
ゲームをすると恋人は不満がり、イライラしている素振りを始める。私はなぜ不満に感じているのか理解できないし、恋人の態度にこっちもイライラしてゲームを続ける。悪循環である。
「なんだよ、何が不満なんだよ!」
まるでDV旦那みたいな言葉を投げたこともある。しかし恋人は言葉にするのが苦手だった。それでも悪循環を続けるわけにはいかなくて、何度か真面目にやり取りをしたら、結局はこういうことだった。
「ゲームしている姿は、まるで無視されているようで、見ててつらい」
逆の立場になったことが無いので、理解するのに時間はかかった。
でも、ゲームを始めたら当然ゲームに熱中してしまう。ゲームと関係ない会話をしながらゲームをする器用なことはできない。
さっきも書いたように、お互いに好きなことは好きなだけやればいいじゃないという感じなので、話しかけたくても、楽しそうにゲームしている私を邪魔するわけにはいかなかった。
そんな状態が毎日1時間から2時間ある。
目の前にいるのに声もかけられない。
そう考えたら、「ゲームしないで」と言うのもうなずける。
ゲーム断ちは答えではない
じゃあ私がゲームをやめればいいのか、というとそうも行かない。ゲームは楽しい、そして一度始めるとやめられない魔力がある。それにこれは趣味でもある。悲しませてはいけないが、そのために趣味を断つのは却って不満を募らせる原因になってしまう。
距離を置こうと考えた。
試行錯誤したが、結論はこの二つだった
ダウンロードタイプのソフトだけ。飽きたらセーブデータ残してソフト削除(再度やるにはダウンロードの手間があり、なおかつ画面に出ないので、思い出さない以上はわざわざやるべきソフトではないということ)
目の前でやらない。ただし目の前にいないとき(恋人が外出など)の時は自由にやっていい
試行錯誤と言うだけあって、ここに行き着くには結構な労力とケンカがあった。
そして一番危なかったのが、ゲームそのものの魔力。
「ちょっとだけやりたいな」で始めたらふりだしに戻るのである。
今でも釘を刺されます
この前「ま〜るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS」のダウンロードソフトを買った。
当然ハマったわけだが、ゲームから距離を置いて気づいたことがある。
ゲームから逃げるのは難しい
だから、誰かに止めてもらわないといけない
今でも恋人に「ゲームやるなら時間決めてね」と「長時間やるなら僕の見てないところで」と言われている。
以前は「わかってるよ」と生返事で結局守らなかった言葉だ。
今は、その言葉が、ありがたい。
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