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7.随筆「主人公」


誰もが自分の人生の主人公である。
かねがねからそうは思っていた。

私の人生は全て私の主観で送られており
「こう思った」「こうだった」は全て私目線で完結してしまってるからだ。


産まれた時から今日に至るまで
思い返さずとも色々なことがあったと思う。

これからの生涯今まで体験したことの無いような
出来事もめちゃくちゃに増えるとも思う。

結婚とか、出産とかの大きなイベントから
食べたカレーパンが美味しかったとかの小さなイベントまで

その出来事一つ一つをつぶ立てて自分の物語を作っていくことが当たり前なんだとは思う。


「あなたを主人公にしたい。」

そう思う人間がいる。
正直、私の人生の中で何かを大きく変えたとか、すんごい尊敬してる!とかそういう訳ではないんだけど

なんだか、主人公にしたいのであった。

私の人生の主人公をあなたにすることができたら。
そこまで大掛かりなことでは無いし
私の知っている限りは
特別大きなエピソードがあるわけでもない。

なぜだろう、ただ不思議。

「主人公っぽい人」というのはやっぱりいて
戦隊ヒーローで言う赤とかって
個人的には前情報がなくても
「あ、赤っぽい~」と思えるような人間が多くいる。

私はアイドルが好きですが
そこの文化的にある「メンバーカラー」も解釈通りであったりとかで
リーダーとなる人は赤だし、赤は主人公である。という固定概念がどこかにもあると思う。

きっとこの理由もやんわりと確証のない「主人公にしたい」という感情はそれに近い感情で
それと同時に「映画を撮りたい」と常々から考えている部分で
「その人の人間性を物語にしたい」ではなく
「主人公になって欲しい」という感情にも近い気がしている。


私の人生は私が主人公だけど
私の作る物語の主人公はあの人がいい。


多分これが、今回の感情の正解だと思いたいです。
そういうことにしとこ。


映画を作りたい、撮りたい。
その感情はまた今度。


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