イシザキ

雑多な内容を投稿するフリーター。好きな物は演劇と文字を書くことと丸亀製麺のうどん。 I…

イシザキ

雑多な内容を投稿するフリーター。好きな物は演劇と文字を書くことと丸亀製麺のうどん。 Instagram→@iszk_728

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    • 12.随筆「また別の音」

      いつか、帰り道に誰かの音がしたことがあった。 それは以前記述した通りで 好きだった音が聴こえて思い出す人間がいたということ。 今はまた、別の音を好きになって それはそれですごく幸せである。 いつかこの音が恋しくなってしまったら、 そんなことを思う隙など無いくらいに あぁ、今を生きてるんだなと思うような 上手く言葉には出来ないけど 私はこの音をまた新たに沢山愛して その音にずっと愛されていたらいいなと 思う次第であった。 音のこととか、なんかそういうのは 詳しく分か

      • 11.桜の季節

        暖かくなったと思ったら、めちゃくちゃ寒くなって なんだかなあと思う日。 暖かくなるならずっと暖かいままでいいのに。 アウターで誤魔化せていた服装は これから誤魔化せなくなってきた困ったなあと思いながら 今日もまた来ない返信を実は待ってる。 「桜の季節が来て、なんだか思い出した」 たかが3か月間の友達じゃないか。 何を一体思い出したというのか。 私と見た桜だって、ほとんど散っていたじゃないか。 「もっと早く見に来るべきでしたね」 本当にそうだったんですよ。 自分

        • 10.ショッピングモール

          夢の中でしか行けないショッピングモールがある。 全体的に暗い店内照明と 開放的な窓を覆い尽くすように植えられた観葉植物が 印象的な場所。 現実では行ったことも見たことも無い 正直あるのかもわからないこのショッピングモールは 何度も夢の中の一部として その度にきちんと私に思い出を提供してくれるのだった。 見ず知らずの男に「俺たちやっぱり合わないね」と振られたり いつか片想いしてた男と一緒にいたり 大規模な鬼ごっことか モアイ像が立ったりとか 現実でも有り得そうな事から、

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          9.音

          帰り道。 バス停。 家までは3分。 仕事終わり。 バス停を降りてから自宅に着くまで聴いてる音楽。 代わり映えのない日常。 音。 音が、聴こえた。 渡りきるはずだった信号をぐるりと振り向き そのまま走り出してしまった。 それは、反射的に。 音に詳しい訳じゃない、寧ろ金管楽器の音の違いなんてちゃんとわからない。 なのに、 身体は気付けば土手にあった。 いつか、あなたが聴かせてくれた音だと思った。 それはあまりにも安直な考えすぎて そこにはあなたの姿は無か

          8.随筆「あれそれ」

          歩いていて手が触れ合った時に 「このまま繋いでしまいたい」そう思えばそれはきっと 恋なんだと思う 繋いだ手が煩わしいものと感じるのであればそれは その恋の終わりを意味していると思う あれだけ幸せな気持ちでいた 些細な行動一つ一つが 時間が経ってお互いを知ってきた時に 嫌という感情へ変化していく残酷さを いつかの私は知るはずもなかった その「嫌」という感情は とても身勝手で ただ気に食わないから「嫌だ」と口にしている ただその「嫌だ」に付き合う必要も 今後寄り添う必要も

          8.随筆「あれそれ」

          7.随筆「主人公」

          誰もが自分の人生の主人公である。 かねがねからそうは思っていた。 私の人生は全て私の主観で送られており 「こう思った」「こうだった」は全て私目線で完結してしまってるからだ。 産まれた時から今日に至るまで 思い返さずとも色々なことがあったと思う。 これからの生涯今まで体験したことの無いような 出来事もめちゃくちゃに増えるとも思う。 結婚とか、出産とかの大きなイベントから 食べたカレーパンが美味しかったとかの小さなイベントまで その出来事一つ一つをつぶ立てて自分の物語を

          7.随筆「主人公」

          6.随筆「ラブレター」

          今日はやけに寝れない日だ。 別にお昼寝をした訳でもないし、なんなら一日中歩き回っていた。身体は疲れているはずなのに、深夜2時半も過ぎた頃。 まだ私は布団の上で目がぱっちりと開いている。 今日、好きだった女の子のことを思い出した。 何の脈絡もない中、私の頭の中はなんども彼女でいっぱいになった。 今、どこに住んでいるんだろうか。 今、なんの仕事をしているんだろうか。 今、誰を想い誰に想われているんだろう。 もう全くの赤の他人になってしまった彼女に 今更好きだな、なんて感情は

          6.随筆「ラブレター」

          5.不遇なフグ

          先日、アクアパーク品川へ行きました。 足を運ぶのは2回目、以前行った時はコロナの心配など全く無く寧ろ「コロナウイルス」という単語すら知らなかった時だったかと思います。 正直いえばその前回言った時の記憶なんてほとんど無かったので 改めてめちゃくちゃに楽しかったです。 タイトルの「不遇なフグ」ですが、 先の尖った魚が膨らんだフグに衝突している画像を皆さんはご存知でしょうか。 あれこそ不遇なフグそのものですし、フグから「フグゥッ」なんて音も聞こえてきそうです。 私は、 ダジ

          5.不遇なフグ

          4.歌詞「(無題)」

          ぼくは元気だし、リッチじゃない アイス買うからタクシーには使えない こんな夜もいいんじゃない 君にするLINEは こんなどうでもいいことばかり 明日にはもうさっぱり忘れて テレビでも見よう なんかの歌詞っぽいねって言われるのを待ってた このぼくの気持ちは いまのきみに届いているのかな 何も考えずに歩く夜道 あいも変わらず切ないな 昨日ここにいたはずのきみは どこで何をしているんだろう 君からくるLINEは 本当にどうでもいいことばかり 明日になってもしっかり覚えてるの

          4.歌詞「(無題)」

          3.随筆「歩道橋」

          私は新海誠監督の作品、『君の名は。』が好きだ。 中でも主人公ふたりが大人になり、 歩道橋の上ですれ違うシーンが印象的だった。 自分が歩道橋を使うことが少ないからだろうか、 「歩道橋で人間とすれ違う」 「それはきっと運命の人」 その2つの条件がとても魅力的に思えた。 私が住んでいる東京にはどれだけの歩道橋があるのか。 そしてその歩道橋を生涯どれだけ利用するだろうか。 その中の1回でも、運命の人とすれ違うことは出来るのだろうか。 信号のない大きな道。 沢山歩いて、脚はクタ

          3.随筆「歩道橋」

          2.随筆「火照り」

          なんだか、体が熱かった。 ただそれだけのことで 私たちはどれほどの可能性を考える事が出来るだろうか。 8月。真夏日。 寝る前にシャワーを浴びたのに、 午前7時の私の身体はジットリとしていた。 「エアコン、付けておいたはずなのにな」 知らない間に消えていた冷房が、私以外の誰かがいた事を証明している。 机の上にある朝ごはんがまだ暖かい。 きっと冷蔵庫に戻すのを忘れて、キッチンにそのまま置いてあるお茶は汗をかいていた。 其れは、誰かがさっきまでこの部屋で私の分の朝ごはんを用意

          2.随筆「火照り」

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          私が生きていた。 それをどうにかして残したい。そう思い、今までも何度もnoteを開設しては消して 投稿をやめては放ったらかしにして。と 三日坊主もいいところだな、という感じでいました。 この時代に私が生きていた。ということを残すためには一体何が必要なのか? SNSだったり色んなものが普及した現代。 もう既に膨大な量の「自分」をネットワークの中に落としているのかな。とも思います。 ただ、それじゃなんだか満足できなくて また改めてnoteに手を出した所存です。 自己肯定

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