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学歴差別より遊んできたか差別のほうが厳しい

サンデルさんの『実力も運のうち 能力主義は正義か?』という本がとても話題になっていますね。

ざっくり要約すると
・アメリカ社会は学歴主義すぎる
・学歴主義は正当化されやすいが実際には結構不公平
・例え完全に公平だったとしても
 それを持ち出して勝ち組が負け組を見下してるから不道徳
という感じでした。

僕はこの本を読んで、「日本はそこまで学歴主義でも能力主義でもないよな」と思いました。

人前で他人の学歴をバカにしたり、学歴を持ち出して人間性を否定するような人はあんまりいません。
まあ、Twitterにはそういう人が一定数いますけど。
少数派だと思います。

多分、そもそも日本人で低学歴が悪いことだとか恥ずかしいことだとか思っている人はあまり多くないのではないでしょうか。
もちろん、いろんな考え方の人がいますが、大雑把に言えば「お勉強ができるのは偉いが、できなくても特に悪い事ではない」という人が一番多い気がします。

その点、「遊んでこなかった」というのは確実にバカにされる対象になります。
人前でそれを嘲るのが悪い事だと思ってる人はほぼいません。
遊んでこなかった人はその他の点でも能力が低く、人として信用ならないと思っている人はとてもたくさんいます。
それを口にするの事は憚られることだと思ってる人は居ません。

逆に、遊んできた人というのはとても信頼されます。
一番イメージがいいのは、若いころ遊んでて30歳くらいで真面目になった人でしょうか。

酷いなーと思いました。

若いころ遊んでこれたかどうかだって、
・日本社会は極端すぎる
・正当化されやすいが実際には機会が不公平
・例え公平だったとしても
 それを持ち出して勝ち組が負け組を見下してるから不道徳
という点では変わりないと思います。

何とかしてほしいものです。

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