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「アイスタイル開発基盤Reborn」裏話 Vol.1 ~総論賛成、各論反対?

こんにちは、アイスタイルの近藤です。

少しさぼってしまいました。。。汗
週1回更新を目指してスタートしたのに。。。そして、最近「書評ブログ」化していたので、少しまじめな話も書いてみようと思います。笑

20年間のレガシー刷新物語

「@cosme」もサービスを開始して、20年以上。長年の継ぎはぎシステムもいよいよ限界をむかえそう?いや、すでに満身創痍です。

CTOの松田「開発基盤の刷新」やPJTリーダーも技術サイドから記事を書いてくれています。僕はVPoE観点で、会社としてどのように意思決定したのか?(経営的視点)と社内コミュニケーション(社内浸透)をしているのかを書いてみようと思います。

※弊社では
・CTO=技術面の意思決定者
・VPoE=システム投資(予算)および人財開発
という役割分担をしています。
※開発部門の統括(センター長)を兼務しているので、最終意思決定者は僕です。ここは早く役割を切り分けないといけないと思っているところです。

完全AWS化は目指せるのか?

今さら「AWS化」という突っ込みを受けそうですね。序章はここからスタートしようと思います。

弊社でも「AWS」は使っています。しかし、「完全AWS化」には程遠い助教です。4年前に「@cosme BEAUTY DAY」という年一回のコスメ通販イベントをきっかけに@cosme SHOPPING(ECサイト)だけ先んじてAWS化を完了させています。

でも、ほんの一部でしかありません。本丸の「@cosme」を含む全サービスとなると「仮想サーバー:1500台(物理サーバー:100台)」にも及ぶ規模になります。総論では完全AWS化したいけど、各論では「難しい(限りなく意識としては「無理」)」という風潮でした。

クラウド化が正解なのか?

一方で、「クラウド化」することが目的になってしまい、本質的な課題が解決できないかもしれません。(多大な金銭的、人員的投資をしますしね)

事実、クラウド化したけれども「オンプレミス」に戻すサービスも出てきてます。(ほとんどが超巨大インターネットサービス事業者ですが。。。笑)

なので、一番初めにしたことは

「本当にAWSに移行すべきなのか?」

という命題に対しての明確な答えを出すことでした。当たり前ですが、一筋縄ではいかないネタです。さらに「開発部門」単独で判断することができません。事業サイドとの調整も必要になります。

「開発」と「事業」の連携

上記を本格的に検討しようというタイミングでは、僕自身「@cosme」と「@cosme SHOPPING」の事業統括をしていました。このような話しをするときは「事業 vs 開発」となりがちです。

でも、その部門最適を超えて、会社最適を見出さなければ成功の糸口は見つかりません。なので、

事業責任者(近藤) × 開発責任者(松田:現CTO)

という体制で整理をスタートしました。

現状整理からはじめて、全経営陣にも理解してもらうために半年近い時間を要しました。でも、ここを丁寧にやって経営陣全員を仲間にしない限りは成功しないと思っていました。

これまでにもこのネタは、グループ全体の経営会議でも議論されてきました。総論では「必要」だよね!となります。いざ実現に向けて動きだそうとすると頓挫の連続。

最大の難関は

システム投資予算の優先順位

でした。

長くなりそうなので今回はここまでです。何が難関で、どうやってこの課題を解決してきたのかを次回掘り下げてみようと思います。

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