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DX実現に必須の3ヶ条

旭鉄工はDXを実現した企業として知られています。
講演その他で多くの企業の方とお話しし「ああ、これではDXはうまくいかないだろうな」と感じる機会が多くあります。
DXを実現するには下記3つが大事です。
①DXはDよりX
②あるものは使う 
③とにかくやってみる
の3つが大事です。それぞれについて解説します。

①DXはDよりX
  DXというと、みなさん自前でなにやら凄いシステムを作ろうとします。

カイゼンを阻む3ザル

そうじゃないんです。上の図はよく私が使う「カイゼンを阻む3ザル」です。左から、「見ザル=問題が見えていないサル」「言わザル=ノウハウ・情報共有の足りないサル」「使わザル=データを活用できないサル」です。IoTシステム構築を頑張って凄しシステムを作ったところで退治できるのは見ザルだけです。残りのサルは暴れまわってます。実はこの2匹のサルの退治するにはX(変革)が必要で難しい。けどみなさんそこを考えないんですね。

②あるものは使う
 DXにはDが必要なのは間違いない。私はいろんなセミナーその他でアドバイザーみたいなことをやる機会があります。そうすると、「1年かけてラズベリーパイを使って後付けセンサーで稼働状況を見える化します」という会社が多い。やってみるのはいいけど、そんなのは弊社が2014年にやっていて既にサービス化されてる。稼働状況のカイゼンが目的なら、弊社サービスを使えば即日できる。効果を出すためのXに取り組んだ方が良い。自社で使うより実は圧倒的にコストも安いし何と言っても時間が買える。もちろん、世の中にないモノが必要なら作って外販するってのも良いですが、似たようなものが世にあるなら即使いましょう。

③とにかくやってみる
 カッコイイロードマップや計画が作れればそれに越したことはないけど、未経験のことに挑戦するのにそんな良いものが書けるわけがない。書いたとしても本当かどうかなんてわからない。私は細かい「費用対効果」なんて言いません。費用対効果は自分が結果を出して作り出すもの。やってみてダメだったことはたくさんありますがそれで責めることもない。サンクコストは気にしない。さっさとやることが他社に対するアドバンテージになる。今やってるカーボンニュートラル推進がまさにそうで、2021年9月に私が「排出量見える化しよう」と言い出したのがどんどん発展した。最初から先が見えていたわけじゃない。収益化なんて計算していない。でもそのおかげで他社にないサービスができたし、見える化効果絶大で1年で7%も電力消費量下げた。まずはやってみましょう。

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