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映画TENETは櫃まぶしのように楽しむ映画

多くの映画ファンが待ちに待った映画TENETが公開されてSNSなどで盛り上がっています。僕も公開日翌日に名古屋のIMAXレーザーシアターを予約して観ました。そして、その2日後に2回目の鑑賞をし、TENETは数回観ても楽しめる映画なんだと痛感しました。

初めはIMAXシアターで迫力のある映像と音響を体感する。

ノーラン監督はIMAXに関しての記事の通り、IMAXで撮った理由がわかります。

「フィルムメイカーは、童心にいつも戻ろうとするものだし、そうするためには自分の作品をIMAXの大きなスクリーンに映しだすのはとてもいい方法だと思う」と想い入れの強さを明かした。
「この数年で気付いたのですが、もっと繊細な状況でIMAXカメラを使うと、とてつもない臨場感を作りだすことができ、それは非常に魅力的なものになるんです」と、激しいアクションシーンに限らず、物語の“静”の部分にもIMAXカメラを使用することが、作品の臨場感を倍増させる秘訣なのだと明かした。
※MOVIE WALKER PRESSより抜粋

あと通常のスクリーンとの違いがこれを見るとわかります。

『TENET テネット』IMAXは画角が1:1.43のフルサイズまで広がります

僕は2回目の鑑賞は通常のスクリーンで見て違いを体験しましたが、縦横サイズが違うためかその映画館のスクリーンいっぱいではなく、ふた周りくらい小さいサイズで放映されてました。やっぱりIMAXで観たほうがベストです。音響も違いますしね。

1回目のの鑑賞は
ではなかなか理解できないTENETはまず、迫力のある映像と音響をIMAXシアターで体験して楽しむのです。
※近くにIMAXシアターがない方はごめんなさい。
CGが嫌いなノーラン監督は実写にこだわっています。ボーイング747が格納庫に激突、爆破するシーンがありますが、これはCGではなく、本物の飛行機を本当に破壊させてます。これもIMAXシアターで見ると迫力が違います。

なにせこの映画、オープニングからずっと見どころが満載。そして、展開のスピードがめちゃ早い。よくジェットスタームービーという表現がありますが、それより速いロケットムービーです。ふとした会話を見逃時たら、なんの事かわからなくなることがあります。(マジで)
とりあえず、まずは映画館でTENETのスピード感あふれる物語を体感するのです。

2回目の鑑賞はパンフレットやネタバレ記事で理解して観る。

1回目を観た後の感想は、「アレってどういう事?」というシーンが多かったです。あまりにも展開が早く移り、しかもその説明があまりにも簡略されてます。通常、次の任務についての作戦会議などがあり観る側に理解してもらうシーンがあるのですが、立ち話程度ですぐ終わる。(笑) もう、ポップコーンを食べるによそ見したり、ましてやトイレなんて途中で行ってしまったら何が何やらわからなくなるでしょう。あと、この重要な事である「時間の逆行と順行」が入り組んでいたり、同時にあったりともう頭の中がグチャグチャになります。それをわかりやすく解説しているのが映画のパンフレットです。TENETの科学監修を務めた山崎詩郎氏がわかりやすく解説してくれてます。図解やシーン(ミッション)毎にあるので僕はこれがすごく良かったです。そして、コレを読んで理解できたらまた観たくなる。もちろん、ネットやYou Tubeには多くのネタバレ記事があるのでそれを見るのもいいです。みなさん、よくそんな事まで気づくよなぁと感心します。

ということで2回目は重要な内容を理解したので落ち着いて見ることができました。
でも、決して2回観ないとダメとは思っていません。謎解きやミステリー好きな方はきっと2回以上は観ると思いますが、迫力のある映画を楽しめば1回で十分と思います。

3度の楽しみはノーラン監督の過去作品をまた観て楽しむ

TENETを3度、4度と観る方は少なくはないでしょうね。もうここはお好みで。TENETを見た後に過去のノーラン監督映画を観ると面白さが違ってきました。今ちょうどAmazonプライムビデオやhuluなどででノーラン監督映画が見れます。「時間」を上手く使ったノーラン映画が楽しめます。初めて観る方はもちろん、観たことある人も違った発見があり、改めてスゴい監督だなと痛感しました。

メメント:ある日強盗に襲われて妻を失ったうえ、犯人との格闘で頭部を損傷し、10分間しか記憶を保てない前向性健忘症を患ってしまう物語。この映画は構成がすごい、時系列が「逆行」しています。そんな物語があるのか!と衝撃を受けた映画です。TENETの20年前に作った映画。


インセプション:人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという物語。夢の中のまた夢のシーンがあったりしてこれも頭の中がゴチャゴチャになる。(笑)

他、インターステラーダークナイトダンケルクなどノーラン監督作品はありますが、僕は上記2作品がTENETを観てから観ると更に面白みが増しました。ダンケルクも「陸海空」時系列で観る映画です。僕はノーラン監督作品の中でダークナイトが一番好きですが、このTENETもヤバいですね。

ということでTENETは名古屋名物櫃まぶしのように
①まずは、そのままで楽しむ
②解説、ネタバレを見てから楽しむ
③他のノーラン監督作品を観て「時間」マジックを堪能する
④あとはお好みで
という楽しみ方

期待通り、ノーラン監督はコロナ禍で危機的状況の映画業界を救う人であろう。多くの人に映画館でTENETを観て欲しい。

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