「え!?お酒、飲めるんですか?」
たまに仕事場で言われます。
嫌いじゃないのよ。
むしろ酔っぱらうことは好きだし
アルコール耐性も人並みにはある。
仕事で呑みながら演奏することもザラ。
ただ仕事で呑むのは仕事場で演奏ついでに勧められた奢りの時だけ。自分ではお金を出さない。「お酒にお金を出すということは、限りなく特別な時」だ。お得意先とのさらなる繋がりを深めるため。家族で夕食を愉しむため。10年ぶりに会う親友と昔話に花を咲かすため。
自宅でも酒に酔ってストレスを紛らわすほど嫌な仕事はしないと決めてる。
酒は楽しく飲みたいものだ。
同性同士でつるむ異性の下ネタ話。
もてあました時間をつぶすための浪費。
あわよくば、金になる繋がりが出来るかもしれないというどす黒い欲。
若いころはそんなものが脳内100%だったのでよく飲み会に行ったけれど、そこで下ネタの話は出来ても仕事につながるコネクションが作れた試しが一切ない。
プロオケの団員だったころも入団当初はよく諸先輩方についていったが、どちらかというと職場の人間関係のこと以外で生産的な付き合いにはならなかった。コネクションを深める方法はあったのだろうけど、少なくとも僕にはそのスキルは無かった。何も生まれない。たいした仕事も増えない。同じ職場の人間と飲んでも発展は薄い。
ただ、なけなしの給料を消費して呑んでただけの結果だ。
付き合いの上手いやつもいる
そうかと思えば、そこでめちゃくちゃ仕事を取ってる人も身近にいる。今を思えば「仕事欲しい!」って正直に言えるまでに会話を持っていけることが出来る人は役得(というかもはやスキル)だなあって思う。現にそういう人のほうが活躍している。
仕事につながらない、もしくは何の利益も知識の向上も望めず、単にお金を浪費するだけなら、飲みにいかず家族サービスしたり自宅で仕事したほうが、まだ利益がある。
というかそのお金を仕事に使う。
自ら酒場で演奏する仕事も多くこなしているにもかかわらず、僕はプロになってからの15年余り、アルコールの勢いで営業が成り立つ世界とはほぼ無縁の結果を叩き出して生きてきたから、もうさっぱり諦めてるところがあるんだけど、
どちらかというと
「お酒の場で仕事を貰う立場」ではなく、
「お酒の場で仕事を引き合わせる立場」
になりつつあるのでは、と思ったりする。
月に何回か、たまに飲みたい日がある。
妻が用意してくれた焼肉だったり餃子だったり。
そんな時、飲みたい時は、エビスの生ビールを1缶。
夫婦で分け合ってその極上の1杯を愉しむのさ。
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