ネオン街のコンプライアンス【第11話:あのときの雨音③】
大沢に詰められてから、幾日が経ったのか。
1ヶ月も2ヶ月も経ったような気もするし、昨日だったようにも感じる。
大沢との一件から1週間が経っても、事務所に顔が出せず、ずっと自宅で仕事をしている。
自分の過去の過ちのせいで、今後本所警察署での手続きに支障が出るかと思うと、小田と中村に申し訳ない。
僕は、最低限やらないといけない仕事だけを済ませて、リビングのソファに横たわり、テレビに映る午後の情報番組を眺めていた。
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