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あの日の言葉たちよ、どうか成仏して

どうして人は悲しいことを忘れられないんだろう。

あの日言われた言葉たちが夜になると騒ぎ出す。助けて、って。

「肌が綺麗じゃないとダメ」
「どうしてそんなに髪の毛痛んでるの?」
「もっと細かったらな」
「君の身体じゃ興奮しないんだよね」

「暗い性格どうにかしなよ」
「なんですぐに泣くんだよ、鬱陶しい」
「お前の感情なんて知らねえよ」
「お前なんかいらない」

ああ、どこまで私は努力すればいいんだろう。美容クリニックに通って、美容院でトリートメントして、ジムに通って。あれからこの言葉の呪いを消す為にずっと努力している。
綺麗になっても言葉だけが、頭の中に残る。

いつだってそりゃあ明るく居たいけど、どうしても感情は抑制できない。
メンタルクリニックに通っても、すぐに治るわけでもない。
身体を動かして、バランスのいい食事を取って、アロマを焚いて、よく眠っても次の日の朝最悪な気分で目覚めるときもある。


私丸ごと取り替えないといけないような気分にさせる言葉たち。
じゃあ、こんな邪悪な言葉を投げつけた君は今何をしてるんだい?



「傷つけられた人は人に優しくできる」

そんなの嘘だと言ってくれ。傷つけられたのを正直に悲しんで欲しい。

「過去の苦しみから私は強くなった。」

いや、どんどん心は脆くなっていくだけだ。

誰かを救いたくて文章を書いているのに、誰かを救える気もしない。
傷ついたとき、貴方はどうしてますか?

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