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【1ヶ月海外放浪】何もないってほんと?フランクフルト🇩🇪《Day23》

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2023-09-27  Day23

 07:02、夜行ICEは定刻通り、フランクフルト中央駅に到着した。座席が思ったよりリクライニングできず、あまり寝れなかった。

 列車を降りると寒い空気が襲ってきた。11℃である。こんな寒いのにサマータイムをしてるんだから意味不明である。サマータイムがなければ今はまだ6時。寒くて当然である。
 駅を出て早速朝食をとることにした。寒さのなかGoogleで、安くて評価の高いパン屋を探した。駅から歩いて数分のところにいい店があった。

 店員さんに「あたなチョコ好きなのね?」と言われたが、本当は少し違う。チョコ系のパンは失敗が少ないのだ。世界中、だいたいチョコ系のパンは同じような味をしている。昨日ハンブルクでは朝飯に大失敗した。というわけでチョコ系のパンにしたのだ。失敗は繰り返さない男なのである。
 しかし心配はよそにここのパンは格段に美味しかった。Googleで一所懸命探しただけある。

 朝食を終えて、最初に来たのはフランクフルト大聖堂。"大聖堂"とは呼ばれるが、ここは司教座ではなく、真の意味では"大聖堂"ではない。しかし神聖ローマ帝国期に戴冠式などが行われた重要性からそう呼ばれてるんだとか。

 フランクフルト大聖堂の近くにはマイン川が流れている。太陽によって少しばかり暖かくなってきた。むしろ川沿いの朝の冷たい空気が気持ちよい。
 ここに架かるのは"鉄の橋"。Google Mapでは「マイン川に架かる鉄製の歩道橋。市街の眺めと、愛し合うカップルが取り付けた南京錠で知られる。」なんて説明がされている。確かに市街の眺めはいい。

 だがこれはなんじゃ〜

 私もホステルで使うために南京錠を持ってきているが、孤独なバックパッカーなのでかけなかった。

 フランクフルト大聖堂の隣には、可愛らしい建物に囲まれたレーマー広場がある。たくさんの日本人観光客もいた。

 地下鉄に乗り、やってきたのはエッシェンハイマー塔。15世紀にフランクフルトを守る城壁の一部として建てられたんだとか。高さは47mある。現在はその下はレストランになっている。

 エッシェンハイマー塔から公園を通って歩くと旧オペラ座に出た。1880年に建設されたオペラハウスは、ドイツ一美しいとまで言われたそうで、第二次世界大戦によって破壊されたものの、外見は完全に復元されたんだとか。でもその時に内部はコンサートホールにしたらしい。

旧オペラ座

 そうこうしているうちに時刻は11時半。昼飯をとろうと屋内市場"クラインマルクトハレ"に向かう。市場は雰囲気がいい。

 しかし朝から歩き回って疲れていたので、座って食べたい。というわけで結局昼食は市場ではなく、近くのNORDSEEで食べた。 NORDSEEはドイツの魚介類チェーンレストランで、実はウィーンでも食べている。

 昼食後は特にすることがない。実際、フランクフルトはその知名度の割に観光資源に乏しい。チェックイン15時からだしどうしようかなー。とレーマー広場で一人考えていた。すると行ってないところを思い出した。フランクフルトといえば金融!
 というわけで次に来たのはフランクフルト証券取引所。そして証券取引所といえばやはり雄牛(ブル)。雄牛が角を下から上へと突き上げる様子から、金融用語で"ブル"は"相場の上昇"を意味している。そのためウォール街なんかにもブルの銅像が置かれていて、大人気観光スポットになっている。

(参考:ウォール街のブル)

しかしフランクフルト証券取引所の前には、なぜか雄牛とともに熊(ベア)もいた。"ベア"は金融用語で"相場の下降"だ。いいのか...それで。

フランクフルト証券取引所とブルとベア

 フランクフルトの金融は証券取引所だけではない。やはり有名なのは欧州中央銀行。正面にはユーロ記号€のオブジェがあった。円安止まれ!円安止まれ!と祈っといた。

しかし後に重大な事実が発覚した。実は欧州中央銀行、2014年にこのビルから移転したそうだ。
えええええええええええ!
何のためのお祈りだったんだ...紛らわしいオブジェを置いてくな!一緒に移転しろ!という感じである。

 さて、そろそろ今日の宿に向かうとする。今日の宿はなんと、

 東横イン!!!
明日はいよいよ帰国。絶対に寝坊できないので爆音アラームがかけられる個室がいい。それに空港アクセスがいいところがいいし、しっかり朝食も食べたい。帰国の準備で洗濯機も回したい。というわけで少し高いが東横インを選んだ。フランクフルト中央駅を出てすぐのところにある。
 洗濯機を回したり、シャワーを浴びたりした。めちゃくちゃ快適。
というのもこの旅行、なんと一人で個室に泊まるのはこれが初である。特にホステルで浴びるシャワーは落ち着かない。あまりの快適さに、フランクフルトではチェックアウトまでに4回もシャワーを浴びることとなった。
 ちなみに部屋の扉の噛み合わせが悪いせいで鍵が閉まらず、電話でスタッフを呼んだところ、とんでもない勢いで閉めるというゴリ押しで解決した。

 18時頃になって地下鉄で夕飯に出かけた。フランクフルトのあるヘッセン州の特産、ApfelWein(リンゴワイン)が飲みたいと思い、お店に入った。

写真の右側のリンゴジュースのような飲み物がApfelWeinである。正直あまり口には合わなかった。
 でも楽しいこともあった。地元のおじさんにドイツ語で話しかけられたのだ。なんと言ってるのかわからない。でも文頭の"Wo(ヴォー)"だけは聞こえた!これは場所を表すドイツ語の疑問詞や!唯一話せるドイツ語センテンスの出番!

 𝓘𝓬𝓱 𝓴𝓸𝓶𝓶𝓮 𝓪𝓾𝓼 𝓙𝓪𝓹𝓪𝓷.
 (私は日本から来ました)

 あー、ドイツ語少し勉強しててよかった。そのあと「実は日本語と英語しか喋れないんだ」と説明して英語で会話した。ミュンヘンのオクトーバーフェストは絶対行ったほうがいいよーなんて言われたがあいにく明日帰国である。また来たいな!


 帰りにスーパーに寄った。ドイツが原産国なだけあって、色々な味のファンタがあった。レモン&エルダーフラワー、エキゾチック、ストロベリーキウイ、マンゴー&ドラゴンフルーツ。比較的美味しそうなストロベリーキウイを買ってくことにした。

 フランクフルトはアジア人も多いからかカップラーメンなんてものもあった。(トルコにはなかった) これも面白そうなので買ってみた。

 夜になってホテルでいざ実食。しかしよくよく考えると割り箸がない!!!しょうがなく紙を丸めて箸にして食べた。最悪。カップラーメンもファンタも味は普通だった。

 いよいよ明日は帰国である。帰国したら味噌汁と納豆とご飯が食べたい!次点で牛丼。そんな気持ちを抑えつつ、眠りについた。



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