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【投資】2024年の資産クラス配分・通貨配分〜プランBを考えておく

プランB」とは、メインの計画やシナリオが頓挫した時のために用意しておく次善策、代替案のことです。外資系企業に勤務している中で、よく出てきた言葉ですし、そういう「プランB」を考える癖がついてきました。

先日のnote("2024年に向けて資産クラス配分・通貨配分を見直す")で、来年のシナリオとその際の資産運用計画を検討しましたが、当然ですが、相場・マーケットというのは想定通りにいかないものです。そんな中で、長期投資がメインの個人投資家にとっては、短期的な相場を当てることよりも、「サプライズを起こさないこと」、「外れることも想定しておくこと」、「そしてそれに対する準備、心構えもしておくこと」が大事だと考えます。

今回のnoteでは、来年の運用方針に関する「プランB」を検討していきます。


メインシナリオ

先日のnoteにて検討したメインシナリオは以下の通りです。

  • 米国の利上げサイクルは終焉、今後逆に利下げ議論が出てくる(既に出てきてたりしますが…)。為替は基本的には二国間の金利差で考えているので、ドル円相場についてはこれまでの円安トレンドは終了、今後は反転円高傾向になる。

  • 米国のイールドカーブ(利回り曲線)の逆イールド化(長短金利差の逆転)から1年半、過去同例のようにいけば、そろそろ利上げの効果が出てきて、景気後退、そして株価の下落が起こりうる。日本株も連れ安を想定。

  • 資産クラス配分については、ニュージーランドの不動産売却資金は当面現金で保有(あるいは現金同等の日本株)。現金:日本株:米国株の比率は、50%:30%:20%でスタート。

  • 通貨配分は、日本円:ドル = 80%:20%でスタートする。

現金比率、日本円を多めに保有し、来るべき株安、円高ドル安に備え、そうなった場合には日本株、米国株を買っていこうというのがメインのシナリオ、方針です。

想定外のシナリオ

利上げ停止、景気後退、株価下落が2024年のメインシナリオですが、巷では「ソフトランディング」、つまり利上げは終焉を迎えるが、景気後退(マイナス成長)ではなく、成長ペースが緩やかになる"減速"、つまりソフトランディングで収まるという意見もあります。そうなると、予想に反して株価は堅調なまま。現金比率を高めにしてのぞむと、その分機会損失になります。

このソフトランディングシナリオだと:

  • 為替は、ドル円で現在の150円近辺で停滞。あるいは日銀のYCC修正・撤廃も視野に入ってくるので、あるとしたら円高方向。

  • 米国株は緩やかな上昇、日本株もそれに連れて堅調。

という展開が想定されます。"想定外"ということもなく、これはこれで割と蓋然性の高いシナリオかもな、と思ったりもします。

プランB

「株価の下落を想定しつつ、上昇にも対処する」そんなプランB、あったらいいですね(笑)例えば、OTM("Out of the Money"、行使価格が現在の価格よりも高い)のコール・オプションを買うという手もありますが(上昇した場合の保険です)、まあ一般の人では想定できないツールですよね。一応オプション料もかかりますし。

ではどうしましょうか?

幸い、資産運用は0か100かの問題ではなく、その間でいろいろな強弱、ニュアンスをつけられます。あとは考え方次第かなというところで、今のところは以下のように考えてます。

  • そもそも「株価下落に備える」といいつつ、株の比率は50%。考えてみたら、既にそれなりの比率です(最近感覚が麻痺してきてます…)。メインシナリオが外れ、株価が継続的に上昇しても、まあそれなりに追随はしてくれる。というか、むしろメインシナリオ(株価下落)を想定するなら、株の比率は40%くらいでもいいのでは?なんて思い始めました(笑)

  • 新NISAが始まるので、そこからどっちにしても新規で米国株か日本株のインデックスファンドに投資を開始予定。積立枠部分については、毎月の購入になるので、そこは時間分散しながらの投資。下落にも対応してるし、そのまま上昇していってもOKと割り切って使う。あとは成長枠部分。ここは年初に埋めてしまうか、時間分散させるか。両シナリオを考えるなら、とりあえず時間分散でスタートして、下落した局面を迎えたら一気に枠を埋めるって感じでしょうかね。

  • 日本株については、大型で国際優良銘柄、高配当銘柄を中心にスタート(いわゆる預金代替的、ディフェンシブな銘柄)。メインシナリオが外れ、このまま上がって行く分にはOK、また想定通り米国株・日本株も軟調な局面を迎えたら、そこから米国株、そして日本の超小型株に振り分け、リスク特性を上げていく。

という感じですかね。なかなか今の段階では、スパッと割り切れた方針は考えられないですが、まずはそういうメインシナリオと外れシナリオ、そしてメインの方針と、外れた場合の「プランB」、それらを前もって想定しておくことが大事かなと思ってます。そして、忘れないように、また後で振り返られるように、このnoteみたいに記載しておくことも重要ですね。

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