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【筋トレ】【ゴルフ】運動能力向上と木桶理論

久しぶりの筋トレ、ゴルフネタ。筋トレ、ゴルフともに重量アップ、スコアアップを目指して日々取り組んでいますが、数字として現れる結果は決して右肩上がりではなく、成長は突然やってきます。おそらくこれは筋トレやゴルフだけに限らないと思います。たとえば勉強とかも。その背景にある木桶理論について考えます。


木桶理論とは?

そもそも木桶理論とは?検索してみると、木桶理論、桶の理論と出てきますが、正式には"リービッヒの最小律"と言うようで、Wikipediaによりますと:

リービッヒの最小律は、植物の生長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量のもっとも少ないものにのみ影響されるとする説。ドイツの化学者、ユーストゥス・フォン・リービッヒが提唱した。

Wikipediaより

そしてそのリービッヒの最小律をわかりやすく説明するものとして、ドベネックの桶というのが知られています(知りませんでしたけどね…)

植物の成長を桶の中に張られた水に見立て、桶を作っている板を養分・要因と見立てる。これならば、たとえ一枚の板のみがどれだけ長くとも、一番短い部分から水は溢れ出し、結局水嵩は一番短い板の高さまでとなる。

Wikipediaより

筋トレにしても、ゴルフにしても、結果としてのパフォーマンスは、それを構成する要素のうち、一番出来の悪い要素、弱い要素に左右されるということです。

木桶理論との出会い

当方が始めて木桶理論を知ったのは、筋トレを始めて数年後、ベンチプレスの重量が110kgの手前で伸び悩んでた頃でした。当時のトレーナーに勧められ、パワーリフティング/ベンチプレス界の元世界王者、三土手大介氏が主催するジム、ノーリミッツにて、そのレジェンドから直接パーソナルで指導してもらえたのがきっかけです(ちょうど家から近かったというのもあるのですが)。

ベンチプレスのパフォーマンスを構成する要素、たとえば筋出力、フォーム、連動性、柔軟性、どれが欠けていても重量は伸びません。特に高重量1発挙げの場合には、筋出力はもちろんのこと、脚の踏み込みの力が背中・肩甲骨で支えられ、それが胸を経由してバーに伝えられる運動神経、連動性、そしてそれを可能とするフォームが必要、そしてそれがどれも欠けてはいけない(ほぼ全身運動)ということです。そしてその木桶理論でいうところの、高さの低い板を引き上げるために、80kg〜90kgくらいの軽い重量で、正しいフォームで丁寧に、そして繰り返す、そういった指導を受けました。

結果としては、三土手大介氏の8回のパーソナル指導のおかげで、その後無事にベンチプレスは110kgを超えることができました。

木桶理論とゴルフ、他のことにも

筋トレに限らず、ゴルフ、そして他の分野(たとえば勉強とか)もそうなんですが、普段「これだけやっているのになかなか記録(スコア、点数)が伸びないな」ってことはあると思います。そういう時はこの木桶理論を思い出すといいのかなって思います。

ゴルフにおいても、ある特定の課題がなかなかできない。それは決して成長していないわけではなく、桶を構成する各板はそれぞれ成長しているが、一番短い板が、まだ結果に現れるまで伸びていないってことです。

たとえば、アプローチがスコアアップの鍵ということで、アプローチを一生懸命練習したとします。そのアプローチも最初はピンまで10mくらいまでしか寄らなかったのが、ちょっと上手くなって5mまで寄るようになった。でもピンまで10mでも5mでも、それくらいの距離ならあとはだいたい2パットで上がれるので、スコアアップにはまだ繋がりません。それが1mに寄るようになって始めて1パットで上がれ、スコアが1打縮まります。

そして、その一番短い板が成長すると、突然結果が1ランクアップするようになります。日々の努力で日々ちょっとずつ結果が目に見えるではなく、突然来る感じ。「なかなか結果が出ないな」と思ったら、この木桶理論を思い出し、結果を出すための構成要素を分析、一番短い板をより強化する、そういった意識を持っていけたらと思います。

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