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〝アンライニング 〟という傑作 ~ALDENコードバンローファー~


「靴を磨きなさい、そして自分を磨きなさい」

〜オルガ・ベルルッティ〜

僕の靴との付き合いは、非常に長いものがあります。

最も古い相棒は今年で10年目になります。(もちろん現在進行形です。)

靴を〝一生モノ〟の定義に当てはめると、 

日常的に使用できて、手入れをすることで20年、30年、あるいは次世代まで引き継げるモノです。

そんな相棒の中から、記念すべき第1回目はこちらを紹介します。


この靴の最大の特徴は2つ…(もっと沢山あるんですが)


①アンライニング仕様であること

②コードバンという素材

さて、さっそく順番にご説明しましょう。


1つ目の〝アンライニング仕様〟とは、

簡単にいえば1枚革で作られているということです。

この仕様により足入れの時に、なんとも言えないフィット感が味わえます!

革がぐいいい〜っと伸縮する感じなんです。とにかく柔らかい!

通常、革靴の内側には、外側と違う革をライニングとして使い、

補強されています。

よくその靴のサイズが印字されているところですね。

甲からつま先にかけても同様の仕様が施されています。


つまり、このローファーの場合、その部分がないということです。

(言い方が非常に乱暴ですが…(笑))

「言葉で説明されてもわからん!」と思ったヒトごもっともでございます。

百聞は一見に如かず… つまり、こういうことです。

わかります…??わかりづらいか…??

これ、注目していただきたいのは、サイズが印字されているところに薄っすら押されているスタンプなんです。

これ実は、通称【ホーウィンスタンプ】なんて呼ばれていて、ALDENファンの間では垂涎の的であるとかないとか…(笑)

ぼくはそういうとこにはあまり興味がないのですが…。


つまり、これはこの皮革を製造している会社(米 ホーウィン社)が裏側に押すもので、通常はライニングの革で隠れてしまう部分なんですね。

この「アンライニング」という仕様は、永らく Brooks Brothersの専売特許でした。(おそらく今も)


これは多くのローファーファンが名品リスト筆頭に挙げている通り、

〝一生モノ〟に相応しい一品です。(今ではかなり入手困難と聞きます)

このローファーを履いている人は、足入れの時の柔らかさ、着用している時の心地よさ、を日々の中で実感されているはずです!

僕も今後付き合っていく中で、10年後、20年後が楽しみな1足です!

1つ目の特徴を紹介したところで、疲れてしまいました…(笑)

2つ目のコードバン素材の説明は、次回に持ち越します。お楽しみに〜。

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