見出し画像

【育休体験談vol.07】「時間が経つのが早くてあっという間に感じる」

「ひとりひとりの声や体験は、誰かの希望につながる」との考えから、パパママの声や体験談などを「LINEで1日1問育児クイズパパ力検定」でのアンケートなどを通して募集し社会へ発信しています。

育休取得体験談のコーナー第7回。
今回は、メーカー勤務で育休を取得したパパさんのお話です。

「共育て社会」へのはじめの一歩
育休取得体験談

吉崎政雄さん
育休中の所属等 :研究職
家族構成 :妻、長男(2020年生まれ)、次男(2023年生まれ)
取得期間:長男1か月半、次男3か月(※現在育休取得中)

ピックアップ
気づいたらあっという間に時間が経っていて、いつの間にか一日が終わってしまいます。育休を取得して24時間家にいる生活をしてみてはじめて、主婦はすごいなと思いました。

パートナーより
家族で一緒に過ごす時間ができたこと、心身ともに支えになってくれていることが、育休に感謝したいポイントですね。

育休準備編

【取得しようと思った理由】

長男が生まれた時、生後3か月ぐらいからおよそひと月半ほど取得しました。産後に妻が心身のバランスを崩してしまったので、緊急で取得したのです。取得後は少し改善したので、次男の時には最初から育休を取得しようと思っていました。

【取得にあたって準備したこと(仕事面)】

次男の出産予定日がわかった時点で上長に相談しました。会社全体でも、育休を取得する人が増え始めており、だいたい3か月間ほど取る人が多いので、自分も3か月取得するつもりで相談しました。上長はすぐに了承してくれまして、引き継ぎの資料作成などもスムーズでした。
自分の周りでは、後輩が取得していたので、どのようなステップを踏みながら取得したのかを聞きながら準備していきました。やはり前例があるとイメージがつきやすく、取得しやすいですね。

【取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)】

育休取得前は、家のことは妻に任せっきりになってしまっておりました。育休に入ったら家事に加え、特に上の子の育児はほとんど自分が担うつもりでいたので、そのつもりでスケジュールを立てていました。
次男の夜泣き対応をするときやしないときなど、いくつかのパターンを考えていたのですが、実際には思い通りにはいかずとまどいました。

育休中

【しんどいこと】

産後の女性はホルモンの劇的な変化もあり、行動や言動が産前とは変わるということは知識として知っていましたが、実際に自分に降りかかってくると、つい言い返してしまうこともあります。頭では、「この時期は仕方ない」とわかっていてもどうしてもしんどいなと思ってしまうこともあります。自分も家事育児を頑張っているつもりなのにと辛く感じることはありますが、長男の時も月日が経てばおさまっていきましたし、日によっても状態が違っていたりもするので、理解したいと思っています。
 
夜の授乳やお世話などの対応については、自分も担うつもりでスケジュールを考えていましたが、主に母乳で育てており、授乳間隔が空いてしまうと妻の体がしんどくなり眠れないということで、夜は主に妻が担うことになってしまっています。
どうしても辛くて夜にまとめて眠りたいといった時には搾乳をしてもらい、ぼくが夜勤をしていますが、思った通りのスケジュールには全くならないことがしんどいですね。また、今は夜が寒いので、「夜の授乳やお世話が辛い」と、妻がよく言っています。

【楽しいこと】

やはり子どもの成長に立ち会えることが嬉しいですね。子どもは寝る瞬間に口角が上がって笑顔になるので、かわいいなぁと思います。
育休に入る前は残業が多く、長男にも触れ合う時間がなかなかとれませんでしたが、今は保育園の送り迎えはぼくの担当なので、接する時間が多く楽しいです。保育園の帰りに一緒に遊んで帰ったりとか、買い物に一緒に行ったりしています。公園では、一緒に走り回ったり、木の枝を使って戦いごっこをしたり。そうした一つ一つが楽しいですね。会話もできるようになってきたので、成長を感じます。

【印象に残っていること】

会話ができるようになると、言葉の一つ一つが可愛いです。スーパーで、サーモンの切り身が特売だった日があり、袋に詰められるだけ詰める挑戦をしたことがありました。長男が横で「がんばってー」「あきらめないで」「すごい!じょうず!」と励ましてくれたので、周りの人がくすくす笑っていました。言葉が上達してくると本当に楽しいですね。

【価値観がアップデートしたと思ったこと】 

育児に対する見方が変わりました。
小さい子の子守であれば、もっと時間があるかなと思っていたのですが、授乳回数は多いし、2時間に1回はオムツ替えがあるし、その合間に家事をやっていると、気づいたらあっという間に時間が経っていて、いつの間にか一日が終わってしまいます。育休を取得して24時間家にいる生活をしてみてはじめて、主婦はすごいなと思いました。
家事に時間がかなり取られ、育休取得前に立てたスケジュールとはまったく違う毎日を送っています。
長男の産後には妻1人にそれを全部やらせてしまったので、本当に申し訳なかったと思っています。産後の3か月間自分は家にいなかったので、どれだけ大変だったんだろう、と。ですが当時は育休を取得している人が周りにいなくて、取得するという選択肢を考えられませんでしたし、会社にも相談しませんでした。今思えば、会社に言えば取得できたと思います。

【育休取得前に考えていた1日の流れ】
生後2か月くらい
家事 6:00〜6:30
朝食 6:30〜7:00
子供と遊び 7:00〜8:00
着替え 8:00〜8:10
保育園着替え 8:10〜8:25
出発 8:25
散歩 9:00〜10:00
沐浴 10:00〜10:30
洗濯 10:30〜11:30
勉強 11:30〜12:00
昼食準備 12:00〜12:30
昼食 12:30〜13:30
食器洗い 13:30〜14:00
買い物 14:00〜15:00
おやつ(大人が(笑)) 15:00〜15:30
夕食準備 15:30〜16:20
保育園迎え 16:20
帰宅 17:00
家事 17:50〜18:30
夕食 18:30〜19:30
お風呂 20:00〜20:30
寝かしつけ 20:30〜21:30
保育園準備、食器洗い 21:30〜22:30
自由時間 22:30〜23:00
夜は基本的には授乳(妻担当で自分が昼間の家事を担う) 

上記のようなスケジュールを立てていましたが、次男のリズムも日によって違うし、長男にも乱されてしまい、まったくこの通りにはいきませんでした。
家事は、ぼくが全般的にやっています。
長男は好き嫌いがあり、食べないこともあるので「せっかく作ったのにな」とがっかりすることもありますが、妻は何も言わずに食べてくれてありがたいです。
慌ただしい中でもなんとか夫婦のコミュニケーションをとる工夫はしたくて、夜に自由時間をとっていますが、それも日によってとれたりとれなかったりします。2人で話すタイミングがあれば、長男の保育園の話をしたりもします。

育休後を見据えて

【取得期間について】

取得前は、「3か月って結構長いな」と思っていたのですが、実際に取得してみると時間が経つのが早くてあっという間だと感じています。3か月は短いですね。担当業務も気になるのですが、家族の状態がまだまだ大変な状態が続くと思うので、検討していきたいと思っています。 

【復帰するにあたっての不安】

基本的に夫婦二人で育てているので、保育園をどうしようというところが一番の悩みです。ぼくが復帰したら子どもたちの面倒を妻が一人でみなくてはいけなくなると思うと、不安です。保育園に預けられたらと思いますが、上の子と一緒の保育園に預けることが難しそうでなので決めかねています。
子どもたちの急な病気の時にも、ぼくの職種や職場の事情ですぐに迎えにいくことは難しいので、基本的には妻にお願いしないといけなくて。それもまた不安材料で、検討することはたくさんあります。

【パートナーより】
夫が育休を取得してくれて、本当に助かっています。長男の時には体がしんどかったのですが、今は体力的にも助かっています。
それに「家族の時間ができてよかった」と思っています。生まれる前は、夫は残業で帰宅が遅く、夫が帰ってくるころには長男は寝ていることが多かったのです。ですが今は家族そろって夕飯を食べる時間ができました。一方で、夫婦二人の時間は次男が生まれる前の方がとれていて、今はまだそこまでとれていないので、これから落ち着いてくるといいなとは思っています。
家族で一緒に過ごす時間ができたこと、心身ともに支えになってくれていることが、育休に感謝したいポイントですね。


タップで、LINE育児クイズパパ力検定の友達登録画面になります

LINEで1日1問クイズを配信している「育児クイズパパ力検定」は、
産後・育児中における孤立感や不安感を軽くし、親子の絆の土台づくりを目指して生まれたコンテンツです。
専門家監修の、0〜1歳半の育児に必要な知識をLINEで1日1問配信。
第17回 キッズデザイン賞奨励賞を受賞しました!

この記事を書いた人

私たちは、こども家庭庁が推進している「こどもまんなかアクション」に取り組んでいます。

「こどもまんなかアクション」とは
こどもの意見を聴き、その意見を尊重し、こどもや若者にとってよいことは何かを考え、自分ができるアクションを実践していくことです。どんなこどものことも考えていきます。
こどもまんなかアクションの展開について
こどもや子育て中の方々が気兼ねなく様々な制度やサービスを利用できるよう、地域社会、企業など様々な場で、年齢、性別を問わず、全ての人がこどもや子育て中の方々を応援するといった社会全体の意識改革を進めるための取組です。

こども家庭庁のHPよりhttps://www.cfa.go.jp/mannaka-mark/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?