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【育休体験談vol.05】「子どもたちの”初めての行動”を観察できたのが楽しかった」

株式会社Mama's Sachiは、「ひとりひとりの声や体験は、誰かの希望につながる」との考えから、パパママの声や体験談などを「LINEで1日1問育児クイズパパ力検定」でのアンケートなどを通して募集し社会へ発信しています。

育休取得体験談のコーナー第5回。
今回は、印刷会社勤務で、1年半の育休を取得した、ふたごのパパさんのお話です。

「共育て社会」へのはじめの一歩
育休取得体験談

R.Fさん
育休中の所属等 : 印刷会社  
家族構成 :妻、長女・次女(2019年生まれ) 
取得期間:2019年10月から2021年4月 

ダイジェスト

●しんどかったこと 
分からないことだらけで疲れて考える気力もなかった
●楽しかったこと 
子どもたちの「はじめての行動」を観察できたこと。日々の発見が本当に楽しい
●価値観アップデート 
臨機応変にバランスをとりながら生活できるようになった

育休準備編

【取得しようと思った理由】

最初は取得しようと思っていませんでしたが、ある日多胎児がいる先輩方から話を聞く集まりがあり、他の男性が育休を取得する話をしていたので、そこから育休を意識するようになりました。
この集まりは自治体の広報誌に載っていて、妻が参加してみようということで参加することにしました。
その集まりで育休を1か月取得する人と3か月取得する人がいまして、それを聞いたときに、「1か月休めるなら、1年取得できるんじゃないかなと」と思い、1年取得することを考えました。
 

【取得にあたって準備したこと(仕事面)】

育休取得を希望していることは、職場には早めに話をしました。妊娠6か月頃のことだと思います。
まずは上司に相談したところ、反対されることはなく「会社の育休取得のルールがあるからそれに従ってほしい」ということでした。同僚には取得の話が具体的になっていった頃、取得開始2か月前ぐらいに話しましたが、思ったほど驚きはなかった印象です。その話の前に、ふたごを授かったことは話していたので、もしかしたら予測していたのかもしれません。快く受け止めてもらえました。

業務の引き継ぎは、たまたま、育休に入る2か月ほど前に、私と同じ業務を担える人が入ってきたので、ちょうどよく引き継ぐことができました。2か月の引き継ぎ期間は短いと感じましたが、代わりは誰かしらいるのであまり心配はしていませんでした。

【取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)】

家庭では特別なことは準備していません。初めての子育てで分からないことが多すぎて、すぐに必要なものが思い浮かばなかったということもあります。ベビーカーとか、赤ちゃんグッズとか最低限のものを準備していました。

育休真っ只なか編

【しんどかったこと】

初めての子育てって大変だとつくづく思いました。両親とも分からないことだらけ。とにかく疲れてばかりで考える気力もなく、必要なことを最低限やるというような日々でした。
特に最初の1か月は行き当たりばったりでした。ふたごに交互でミルクをあげることもあれば、1人でミルクを担当したり。1人が家事育児を担当し、もう1人が休むというようなスケジュールを組んだこともあります。
その都度話し合って、スケジュールを決めていきました。そのうち必要なことやリズムが見えてきて、自然と各自の分担が定着していったように思います。
ただ、特に夜泣きは辛かったですね。子どもたちが別々で泣き出したりもするので、2人がかりであやすこともしばしばあり、なかなか休めませんでした。

【楽しかったこと】

子どもの成長を見られたことが本当に楽しかったです。子どもたちがとった「初めての行動」を観察できるのは純粋に嬉しかったですね。
初めて寝返りしたとき、初めて声を発したときの瞬間に出逢えた時のことはよく覚えています。昼間に普通に仕事をしていたら出逢えない瞬間がたくさんありました。もちろん妻が撮影してくれていたら画面越しには見られるかもしれませんが、その瞬間・リアルで見た時の感動は違うと思うので、本当によかったですね。
そういう意味では、今も日々できることが増えているので、取れるなら4年5年と取得して、子どもたちの「初めて」の場面に立ち合いたいぐらいです。日々の発見が本当に楽しいです。

【印象に残っていること】

初めて滑り台をすべったときのことが印象に残っています。1歳前ぐらいだったでしょうか。最初は高いところからで怖そうな表情でしたが、すべってみると普通にすべれて怖がらず、自分で手を離してすべっていました。すべり方が分かっていたのかなと思い、感動したことを覚えています。

【価値観がアップデートしたと思ったこと】 

男性と女性とで分業するという考え方は、育休を取得すると完全に無くなりますね。今は妻も働き始めているので、家事育児は平等で、妻に負担が偏ることのないようにと考えながら、日々必要なことをやっています。
例えば、妻が子どものお絵描きに付き合っていたら、自分はその時間は皿洗いしよう、といった具合に臨機応変に必要なことをしています。2人の暗黙の了解でバランスを考えながら家事育児を分担し生活できるようになりました。
 

育休を終えて

【取得期間について】

1年半取得し、子どもがしっかり歩き始め、話し始めたところまでそばにいられたのでちょうどよかったと思っています。ちょうど1年半ぐらいで少し手が離せるかなと思いました。
一通りの育児にも慣れて、そのままだんだん大きくなっていくんだなと思えたのがちょうど1年半ぐらいでした。1年もすれば、定期健診や予防接種などでの通院も少し落ち着いてきます。
ですが欲を言えば、子どもたちの「初めて」を見るためにももう少し長く取得したかったという気持ちもあります。
 

【復帰してから大変だと感じたこと】

復帰後、職場では浦島太郎状態でしたが、ひと月しないうちに仕事に慣れて、完全に復帰できました。
自分の業務よりも保育園に入れなかったことが大変でした。保育園に入れたいと思った時には中途半端な時期で入れず、募集時期もよく分かっていなくて、結局、3歳から保育園に通い始めました。
私が育休から復帰した後の1年半の間は妻1人で育てている時間が長かったので、妻はずっとストレスを抱えていました。ストレスが溜まると市の施設に電話をして話を聞いてもらっていました。解決しなくとも、話をするだけでも気持ちが収まってきていたようです。
 

【これから育休取得する男性へのメッセージ】

育休を取得するにあたって、職場に話を切り出すところが難しいと思いますが、そこは勇気を持って伝えることができると良いですね。その際に、取得したいと考えている期間もはっきり伝えられると良いと思います。

育児は母親も初めてなので、2人とも分からないことだらけです。
父親と母親で何が違うかと言ったら、母乳をあげられないことだけだと思うので、特に身構えなくとも、女性と同じことを同じ目線で一緒にやっていけたら良いと思うんです。
その過程で、家事も育児も思い通りにいかないことばかりなのでどうしてもストレスが溜まります。そうすると夫婦で喧嘩になるのは仕方がないように思います。ですが、それはそれで、親の喧嘩と子育ては関係ないことなので、子どもに影響しないように配慮したいですね子どもを想って、一つ一つ乗り越えていけたら良いと思っています。



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この記事を書いた人


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こどもの意見を聴き、その意見を尊重し、こどもや若者にとってよいことは何かを考え、自分ができるアクションを実践していくことです。どんなこどものことも考えていきます。
こどもまんなかアクションの展開について
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こども家庭庁のHPよりhttps://www.cfa.go.jp/mannaka-mark/

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