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ロボッツ振り返り解説 天皇杯3次ラウンド

こんにちは、一色翔太です



選手の皆さん過密日程お疲れさまでした



それでは天皇杯3次ラウンドを振り返っていきましょう



・各試合の感想


1回戦 vsFE名古屋 茨城86−74FE名古屋
『貯金、大事』

3Qの最初の3分以外はロボッツペースで試合を進めることができた。この悪い時間の後に多嶋が得点とアシストでチーム落ち着かせ存在感を見せた。FE名古屋は後半の出だしの作戦が「ガンガンいこうぜ」なんじゃないこと思わせるような攻め気のオフェンス。ロボッツのミスもあり17点あったリードが一気に4点に縮まる。やっぱり貯金って大事だなと思ったし、底を尽きかけてももう一回流れ持ってくるまでよく我慢できた3Qだった。高橋のこのパス👇はしっかり溜めを作ってここってとこに出したパス。決めたトラソリーニも流石だがこのパスを称賛したい。4Q出だしでいい流れを作ったきっかけは高橋のスティールやアシストだったんじゃないかなと思う。そしてジェイコブセンが思いっきり走ったファストブレイクで勝負ありって感じでした。あの走りには「おおおおっ!!!」ってなった。本人に話しをする機会があったら"Nice run"と声をかけたいです。小学校1年生でも喋れる簡単な英語なので皆さんも勇気出して声かけてみましょう。ここまで80点以上取らせていないFE名古屋に対して86点は相手の守備を攻略できたと言ってもいいんじゃないかな。



2回戦 vs北海道 茨城77−69北海道
『ただいま、北え〜る』

スタメンは1回戦同様だが、リッチHCがマッチアップに変化を加えてきた。鶴巻を3番ポジションの山口ではなくPGの寺園に当ててきた。山口のマッチアップには福澤だったのでそこのミスマッチを作ってまで寺園を警戒して抑えにかかったベンチ意図がうかがえる。山口にポストアップされたりオフェンスリバウンドを取られるシーンも見られたがそれ以上に試合を通して寺園に仕事をさせなかった。ピック&ロールからのパスにも鶴巻が手を引っ掛けるシーンもあったしかなり効果的だった。映像上でしか見えないが寺園はかなりストレスを感じながらの試合に見えるしファウルも多く、出ては下がっての繰り返しで5ファウル。ここまで平均9点5アシスト25分のプレイタイムの寺園を13分の出場時間しかなく0点で終わらせた。これは北海道にとって誤算だったはず。勝負を決めたのは4Q残り4:28から鶴巻ダブルクロスオーバーで交わしコーナーの多嶋へ→3ポイント決める。これで勝ちを確信しました。寺園に仕事をさせなかったこと、多嶋とトラソリーニの元レバンガコンビが北え〜るで大活躍。レバンガファンにとっては手痛い恩返しとなった。古巣との対戦は力が入ります。対外的にはあまり感情出さないと思うが内心2人とも、特に多嶋はめちゃくちゃ嬉しいはず。移籍の経緯は知らないが古巣に勝つのはとにかく嬉しいでしょう。


3回戦 vs富山 茨城87−94富山
『ねばーギブアップ』
ジェイコブセンが出場できない、1Qでいきなり14点差、トラソリーニがファウルトラブルとしんどい状況が続きながらも粘りに粘って最後2点差まで追い詰めたのにはロボッツの底力を感じた。10点差をずっと行き来しながら集中が切れてもおかしくないような場面もあったがコートに立っているメンバーは最後まで諦めない姿勢で富山に挑んでいた。特にタプスコットの頑張りがチームを支えていた。後半のタプスコットはマブンガとのオフェンスマシーン対決では完全に上回っていた。最後まで粘れたのもタプスコットが出続けられたことと、彼の持ち味の1on1で得点面で引っ張ったこと、あれだけボール持って果敢に攻めてターンオーバー「0」は称賛に値する活躍だった。ちなみに対するマブンガはターンオーバー「9」とかなり多い。モンスター級のスミスに対して全員でカバーしながら守っていたがそう簡単に止めることは難しかったのでジェイコブセンがいれば、、、なんてタラレバを考えてしまった。谷口はポジション取りから戦っていたし、ダブルチームも失敗したケースもあったが完全にはまってターンオーバー出した場面もあったので、そこに限っては良い実践練習になったと前向きに捉えたい。4次ラウンドに進めなかったのは残念だが天皇杯で3試合戦えたことは絶対にプラスだったと言える。ロボッツのバスケットに「粘り強さ」も加えていいんじゃないかな。



・良かったところ

タプスコット
この天皇杯で一番良かったのはタプスコット。三河戦での好調から試合を重ねるごとに調子を上げていった。シーズン序盤は1on1で攻めきれないシーンやシュートがなかなか入らないことで乗り切れていなかったがこの天皇杯でのタプスコットのプレーを見る限りリーグ戦での活躍を期待してしまう。12点、17点、27点と試合を重ねるごとに得点も増やしていったし、北海道と富山戦に関してはターンオーバーが「0」だったので余計に良いところが目立った印象になったんだと思う。試合ではスロースターターな感じを受けるのでシーズン入って1ヶ月かけて調子が上がってきたのか定かではないがこの天皇杯ではタプスコットの活躍が光りました。


・見どころ照らし合わせ

アップセットが起きた試合
渋谷(B1)84−85長崎(B3)
群馬(B1)88−94西宮(B2)
横浜(B1)83−91香川(B2)
香川(B2)95−71三遠(B1)

この4試合はいわゆるアップセットが起きた試合。この中でも一番インパクトを与えたのは初日の第1試合から番狂わせを演じた長崎ヴェルカ。B3所属のチームだが試合を見ても渋谷と対等に戦っていた。選手のレベルの高さや伊藤HCの統率力も高いんだろうと思うが一番感じたのはハングリーさや野性的なプレーだった。抽象的で申し訳ないんだがそんな感じ。これから上に上がっていきたい若手選手と、B1で長年戦ってきた経験豊富な選手が「渋谷に絶対勝手やろう」と言う強気な雰囲気がプンプン画面越しに伝わってきた。個々の力だけでなくディフェンスの強度やオフェンスの質も高いので安定してB3で勝ち続けるんじゃないかなと思う。香川がB1の横浜、三遠と立て続けに勝ったのもこの3次ラウンドでは誰も予想できなかったんじゃないかな。試合は見れてないので詳細は書けないが。1,2試合は起きると思っていたが4試合も起きるとは思わなかった。やっぱり天皇杯では波乱があった方が楽しい。

勝ち上がり予想
北海道ラウンドでは波乱はなく1回戦進んだ。当初一色の予想では島根が勝ち上がることを見越していたがスミスの35点20リバウンドとインサイドを制圧して勝ち上がってきた。ここまでのリーグ戦の調子と島根との対戦が見たいという理由で島根勝ち上がりを予想したが外れて残念。

ゴメス
まだ出場なし。まで出れないんかい。焦らしますね。そろそろ次の大阪戦でデビューなのか分からないが早く見たいし、ハードスケジュールなので猫の手ではなくゴメスの手を早く借りたいくらいだと思うのでコンディションあげて活躍を期待します。




今回も最後まで読んでいただきありがとうございました




次回
見どころ解説第6節 vs大阪






一色翔太

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