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「年金が減るから働きたくない?」・・相変わらずの記事で残念です😢

先日の日経ビジネス記事です

「有料版」ですので、全文掲載は無理です(涙)
・・因みに私は「月に3本までの無料会員」です(苦笑)・・

70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
年金が減るから働きたくない? 制度が定年後の就労意欲そぐ

簡単に言いますと・・
「在職老齢年金という制度のために年金減額される事は、高齢者が働く事へのモチベーション低下に繋がっている」

(以下:Facebookでの私のコメントです)

このご時世に驚くべき記事。労働収入に加えて年金を受給できる事。加えて在職老齢年金であれば、厚生年金保険に加入しているということ。保険料を収め将来の老齢厚生年金の増額に繋がることも明らか。こういった事に触れない。正しい理解を促すべき立場のはずが・・このような制度の一面だけを切り取った記事は・・残念!

在職老齢年金制度が「年金受給できる状況で、厚生年金保険に加入しつつ一定の給与・賞与がある場合」に減額・停止される制度である事は事実です

以前も書いております

65歳未満の在職老齢年金も法改正により対象となる「年金月額+給与・賞与(過去1年の12分の1)」の上限額が2022年4月から変更になります。現状の28万円から65歳以降の在職老齢年金(老齢厚生年金のみ)と同じく47万円となります。
記事にある事について一定の受止めがあったとも言えます。
(因みに65歳未満の「特別支給の老齢厚生年金」は、男性:昭和36年4月1日以前生まれ・女性:昭和41年4月1日以前生まれの方までです)


高齢労働者の賃金決定方式にこそ・・

これも以前に書いていて(厚労省の資料にもあって驚きましたが・・)在職老齢年金であっても「高齢労働者の収入の一助となり、企業負担が軽減される」という「賃金の決定方式にこそ問題がある」とすべきなのです。

「同一労働同一賃金」に関する判例も出始めていますが、論点はここにこそあるべきです。公的年金の目的は稼得能力の減退にこそ、その意義がある事も既に書いています。通常の生活を送る事ができる稼得能力があるのであれば・・公的年金の支給は「不要」とも言えます。

じゃあ「損でしょ?」は・・公的年金は保険機能あってこそですから・・
これも既に書かせて頂いております・・

制度の一部だけを切り取って「それらしい議論?」に持っていくような事は・・

もうやめませんか??

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