見出し画像

会社に勤めつつ、仕事をもっと面白くしたい!という人には教科書のような一冊

発想とはひとりのアタマの中で完結するものではなく、他人に共有した瞬間に生まれるという話もあります。喋ることで自分自身の考えが整理され、アイディアが形になる、という瞬間は自分も何度か経験したことがあります。

この本では冒頭から「関西ではブラブラする人がいて、ぼけと突っ込みがあるからイノベーションがうまれやすい」的な話があり、とにかく語り口が面白いのでグイグイと引き込まれてしまいます。たしかに、日本のイノベーションって関西発案件って多いんですよね、著者が指摘されているように。(しかも回転鮨みたいに「どうやったらそれとそれが結びつくの?」という案件が多い気も。)

そういえば『進化思考』の太刀川さんの講義にも、この本で紹介されるSINIC理論の話が出てきたんですが、これを1970年の時点で書いてたってオムロン社長すごいですね。(著者はオムロンでお仕事されています。)

S:Seedがあって、I:Impetusが生まれる
N:Needがあって、I:Innovationが生まれる

SINIC理論(↓PDFより抜粋)

https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/ar16j/ar16_27.pdf

たった1人からはじめる・・とタイトルで言いつつ、きちんとどうやってチームを組んでいくのか、組織の中で周囲を説得していくのか、まで説明されているイントラプレナーシップの教科書みたいな本で、かなりお薦めできます。アントレプレナーシップとイントラプレナーシップの両方にふれている意味でも実用的かと。

なによりも語り口が軽妙なので、すっとアタマに入ってきて、なにか行動に移したくなるようなエネルギーがあります。

たった1人からはじめるイノベーション入門 何をどうすればいいのか、どうすれば動き出すのか(竹林一、2021年、日本実業家出版)

【今朝の朝食】

自家製レモンパンに海老・豆サラダをいれたパングラタンにて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?