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銭湯の女性

昨日、仕事が終わった後、いつものように近所の銭湯へ出かけた。銭湯はおれにとって週に一度のたのしみで、毎週月曜日に行くのが日課。
家に帰ると、仕事の荷物を片付け、「銭湯セット」を持って自転車で10分ほどの距離にある銭湯へ向かう。その銭湯はたまに順番待ちになることもあるぐらい人気の銭湯。
でもその日はすぐに入れてラッキーだった。

風呂場に入り、人が少ない場所を見つけて腰を下ろす。体を洗い終えて頭を洗っていると、女性の店員さんがゴミ箱のごみを回収しに見回りにやってきた。
この銭湯では、シャンプーやボディーソープとセットでゴミ箱が置かれていて、おれの近くにもそれがある。
いつもはおばあちゃんかお兄ちゃんの店員が来るのだけど、その日は40から50代ぐらいのおばちゃん。ちょっとめずらしいなぁ、と思いつつ頭を洗い流す。

湯船に浸かりながらその女性店員を見ていると、ふと頭の中に、
“男湯の見回りをしている女性店員は、男たちのハダカを見てなにを感じるのだろうか”
というどうでもいい疑問が浮かんだ。
きっと仕事だから何も感じていない。

そのあと、
「じゃあ逆に、男性店員が女湯の見回りをすることはできるのだろうか。したいなぁ」
と可能性ゼロで最低なことも考えてしまうのだけれど、ちょっと待てよ。
考えてみると、女性店員は男湯も女湯も見回りができて、雇っている側からすればとても融通が利いてありがたい存在だろう。シフトの調整もしやすいに違いない。

そういえば、オフィスのトイレ掃除でも同じことが言える。男性トイレでは男性スタッフも女性スタッフも見ることがあるが、女性トイレでは男性スタッフを見かけない。

こんなことを考えると、女性って不思議な立ち位置にいるんだなぁと思う。
もし自分が銭湯を運営する日が来たら女性を優先して雇いたい。

それから風呂から上がり、サウナや外気浴を充分に満喫した後、銭湯を後にして帰路につく。
家に着くと、やっぱ銭湯は最高やなぁ、思いながらとラジオを聴きながら眠る。
次の月曜日も、また銭湯へ行こう。

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