まだ脱穀できず
地主のおばあちゃんから電話がありました。
「田んぼみたけど、もう脱穀しないとダメだよ」
いろいろと気にかけてくれているのは、ありがたいこってす。たしかに周りの田んぼのほとんどは、脱穀まで終わっていて、まだ稲が干してあるところは、だいぶみかけなくなってきました。
でも、なかなか日程が合わず、脱穀できないでいたのです。
一年前、はざ掛けしてある稲が、脱穀できるかどうか判断するため、水分計で測る作業をしたことがあります。
この水分計で測定してみて、15%を下回ると脱穀ができるというのですが、そうでない場合、保存中にカビたりすることがあるようなので、時期を慎重に考える必要があります。
で、この日、水分計で測定してみました。
農業リーダー・軍曹殿が、あえて内側の乾きにくいところの稲穂をむしって、水分計にセットします。
この入れ物に籾を入れて、フタをしてグリグリすると、籾殻が取れて、玄米になります。
玄米になったら、それを測定用のトレイに移します。作業はピンセットで行います。
玄米をトレイにセットしたら、出来上がったトレイを測定機に差し込みます。
差し込んだら、水分計の右側にある銀色のハンドルをぐりぐり回して、若干、玄米を潰したところで測定です。
結果は・・・
まさかの16%台・・・ダメでした。目標の15%以下には、遠く及ばない数字です。
この日は、昼頃から軽く雨になりそうという予報もあり、撤退です。
一応、確認したところ、小雨程度の雨ならば、このまま放っておいても、このあと3日程度で、脱穀はできるようになるのではないかとのことです。ただ、ここで考えるべき問題は、雨以外にもありました。
地面をみてみると、明らかにはざ掛け棒から引っこ抜かれた藁が、いくつもあります。
これは鳥の仕業だそうです。
このまま放置しておくと、さらに被害が拡大しそうなので、できればさっさと片付けたいところです。ただ、水分量が高い以上は、どうすることもできません。ひとまず、じっくり時を待ちたいと思います。
一方、畑の方は、越冬しない野菜たちは、いよいよおしまいのようです。
ナスは、この一週間以上、ほとんど収穫もしていません。小さいナスは、小さいままです。若干、枯れてきているようにもみえるので、そろそろ終わりなのだろうと思います。
8月末、滑り込み状態で定植してみたキュウリやインゲンも、どうやら間に合わなかったようです。
ここのところ、富士山も雪化粧するようになってきており、さすがに野菜が生育していくのは厳しくなってきたのかもしれません。
そんな感じで、なかなか良いニュースがないなか、キャベツが頑張ってくれました。
先日、こちらの記事で、収穫後に残ったキャベツから、複数の小さな芽が出てきて、もしかしたらキャベツできるんか?ということを書きました。
まぁ、半分冗談だったわけですが・・・
見事に結球していました(笑)。
でも、めちゃめちゃ小さなキャベツです。
結構、時間かかりますし、その間、畑が使えないわけですから、一般的にこんなキャベツは流通しないのでしょう。
でも、めちゃめちゃかわいいです。
どんなかたちになっても、またそこから再生しようとする野菜のエネルギー、ちょっとカンドーです。
「負けてなるものかー!もう一回、踏ん張るんだぁ」
そうやってできたキャベツなんじゃないでしょうか。素晴らしい生命力だと思います。
でも、最近の人間ときたら、自分の免疫力・生命力を信じることができず、自分の健康状態すら、自分で判断することを止め、ワケの分からない物質を体内に注入する始末です。
情けない限りですが、どうしようもありません。
こんな割引で釣るなんて・・・言い方は悪いかもですが、Gホイホイみたいですね。
冗談ではなく、皆さん、命がかかっていると思います。
今さら、言うことでもないかもしれませんが、こんな安っぽい割引(数千円?数万円?)で釣られちゃう「安い人間」にはならないでほしいものです。
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