農業(3)~究極の自然農法~
さてさて、農業を始めてみると決めてから、しばらく本を眺めていました。けれども、どうにも進まない・・・頭に入らないのです。
本にはイラストも多めに入っていますが、とにかく予備知識がなさすぎて、イラストを見てもイメージが湧かないのです。
「畝?今回、農園を貸してくれる会社の人は、そんなこと言ってなかったけどな?畝なんてなくてもいいんじゃないの?とりあえず、苗買ってきて、植えてみたらいいんじゃないの?」
ということで、もうとにかく実践あるのみ!!!
先日、2つの畑(茂み?)を見学しましたが、家からのアクセスを最優先とし、斜面&樹木が生えている方の畑(茂み?)を使うことにしました。そして、ひとまずそれっぽいものをホームセンターで買いそろえてみました。
麦わら帽子?うん。多分、これ必要なのよね?よく知らんけど・・・。
そしてとりあえず、草ボーボーの茂みを何とかすべく、鎌を持って立ち入ってみました。
茂みの中に入って、雑草の茎に鎌の刃を入れてみると、これが面白いほどよく切れるのです。鉄ってすごいなぁ、とあらためて思いました。仮にこれを石器でやってたら、こんな風にはいかないはず。古代における鉄の重要性について記事を書いたことはありますが、こんなかたちで実感することになるとは思いませんでした。
分かりにくいかもしれません、雑草を刈った後がこちらです。
刈った雑草は、その場に置いておくというのが、自然農法のようなので、敢えてそのままにしてみました。写真で比較しても、刈ったのがよく分からないかもしれませんが、一応、そこそこにきれいになった感はあります。
その日、戻ってみたら、切り傷ありました。
長袖のシャツを着てたのだけれど、間から草にやられたみたいです。ちょっと「俺、農業やってるんだぜ」感が出てきました。
その翌日、さっそく何か植えてみようということで、ホームセンターの菜園コーナーで、ちゃちゃちゃっと買い付けてみました。本当は、本で調べて、熟考のうえ決めないといけない作付け計画なのですが、もうよくわからんです。とにかくやってみようの精神です。
買ってきたのはトマトとナスの苗、それと二十日大根、オクラ、トウモロコシの種。これだけあったら、何となく菜園っぽくなりますよね???
で、さっそく畑に行って、苗を植えてみました。
こういう作業を一切やったことのない私・・・苗を地面に移してみたものの、これがなかなか立ってくれず、横にペタンと倒れてしまいました。自分なりに、いろいろ工夫してみましたが、うーん・・・もしかしたらうまくいかなかったかもです。
でもま、ひとまず自分なりにはやってみた。
そして種まき。まずはトウモロコシから・・・「何々?畝を作って、そこに穴をあけて3~5粒程・・・畝はないから、とりあえず穴を掘ってみるか」とやっていたのですが、この畑、穴が簡単に空かないのです。近くにそこそこ大きな木が生えていて、その木の根っこなのか、掘ろうとしても何かにガツガツと当たってしまって、穴が穴になりません。
それでもしばらく頑張って穴を作っては種を入れ、穴を作っては種を入れ・・・をしていました。けれど、段々、もうよく分からなくなってきました。「これ、合ってるのか?」という疑問と不安が募り始め、さらに蚊が耳元で飛び始めたあたりで、私のなかで何かがはじけました。
「えーい、やってられるか!!
自然農法なんだから、種は種らしく弾き飛べー!!!」
気づいたら、節分の豆を撒くように、力士が清めの塩を土俵に撒くように、池の鯉に餌をあげるように、「ぶぁ~っ」と豪快に種を撒いている自分がいました。
「ほれぇ、次はオクラじゃぁ」
多分、その時の私には何かが取り憑いていたのだと思います。オクラの種の袋をむしり破って、区画も何もないまま、さらに豪快に振り撒いていました。もうそれは自然農法というよりも、ただの「自然」でしかありません。
ということで、今回は、私流の自然農法による種まきとなりました。多分、失敗です。多分失敗ですが、これが今の私の実力なので、受け入れるしかありません。とりあえず、この後、しばらく水だけ注意して、様子を見守ることにしてみます。
多分、ダメですよね・・・いや仮にちゃんと芽が出たとして、どれが雑草で、どれがトウモロコシやオクラなのか見分けがつかないのもマズイです。そんな知識ありません。これも重大な問題です。どうしよう、本当にボロボロだ・・・。
いや、よしとしましょう。とりあえず、最初にも書いたように実践あるのみですっ!何か「芽」らしきものが出てきたら、それを観察することにしてみます。そして、また何か進捗あったら、こちらに投稿してみます。
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