見出し画像
Photo by tomekantyou1

厚労省はかなりヤバい

竹内一斉

noteで新型コロナウイルスやワクチンに関する記事を投稿すると、こんな注意書きが出てきます。

画像1

いろいろとデマもあるのでしょうし、それによって社会が混乱をきたしてはいけません。注意書きを入れる理由は、分かります。そこには「必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください」とあるので、この注意書きの通り、まずは1次情報を見てみましょう。

・国内外で、注意深く調査が行われていますが、ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。
・海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません。
・接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、ＳＮＳやビラなどに記載されている例があります。
・厚生労働省では、医師から副反応を疑って報告された事例を、透明性をもって全て公開しています。詳しくはこのページをご覧ください。
※厚生労働省HP「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」より引用

「知見は得られていません」など、少々難しい表現もあるので、少しかみ砕いて書いてみましょう。要はこういうことです。

・ワクチン接種が原因で死者が増えるなんて知らんわ
・海外でワクチン接種して流産したとかも聞いたことねえぞ？
・ワクチン接種後に死んだ？ワクチンが原因じゃないかもしれないだろ？
・ただワクチン接種後に死んだだけで、ワクチンのせいにするんじゃねぇ。
・ワクチンで死んだみたいなデマ投稿に騙されるんじゃねえぞ？

少々（かなり？）、品が悪くなってしまっていますが、だいたいこんなところでしょう。このトーンがお気に召さないようであれば、もう一度、原文を熟読ください。いずれにせよ、1次情報で確認できる厚労省のページには、こんなことが書いてあるわけです。これらをまとめて、さらに分かりやすく一言でまとめるとこうなります。

「ワクチンで死んだ」みたいな投稿はデマだからな？

ところで、「ワクチンで死んだ」というのは、本当にデマなのでしょうか。上掲の厚労省HPからリンクが貼られているPDFファイルには、ワクチン接種後の死亡について、次のように整理されています。

画像2

これを見ると、2021年2月17日から5月30日までに報告されたワクチン接種後の死亡事例について、すべてに渡ってワクチンとの因果関係は分かっていないことになっています。つまり、「ワクチン接種が原因だ」とも言えませんが、「ワクチン接種が原因ではない」とも言い切れない状況にあるということです。

「ワクチン接種後に死んだ？ワクチンが原因じゃないかもしれないだろ？」

そう、まさにその通りなのです。ただし、これを別の言い方ですれば、「ワクチンが原因かもしれない」ということでもあります。そう考えると、「ワクチンで死んだ」というのが、必ずしもデマではない可能性があります。厚労省がこれをデマだと断じるためには、「ワクチン接種が原因ではない」ことを立証する必要があります。それができていない以上、厚労省が「ワクチンで死んだ」をデマと主張することはできないはずです。

それともうひとつ、厚労省が、「ワクチンで死んだ」がデマだとする根拠として、厚労省に報告されていない死亡ケースについての投稿が挙げられると思います。厚労省が関知していない以上、それはデマであるという論法でしょう。

これについても、みてましょう。ごくごく一部になりますが、いろいろな投稿をまとめている記事があったので、そちらをご紹介しておきます。

まずは感想・・・ものすごい量です。たしかに、これだけの投稿があると、なかにはデマもあるかもしれません。記事のなかの投稿は、ツイッターのキャプチャ画像を張り付けたものだったので、念のため、私の方でもいくつかツイッターのページで確認してみました。デマであるかどうかはともかく、私の見た限りでは、実際に使われているアウントからの投稿でした。

これらの投稿がデマなのか？実際に検証をする術はありません。ただ、この投稿は気になります。

この画像を捏造したとは思えません。本当に救急が異常なほど増えているというのは確かでしょうし、何かしらの異変が起こっているのは間違いないのではないでしょうか。

それともうひとつ気になるのは、投稿されているものが、「ワクチン接種との因果関係を何となく疑っている」程度のものが非常に多いということです。逆に言うと、このレベルのものは、厚労省に報告されていないだろうということです。こうしたものを含めると、今、厚労省に上がっている「ワクチン接種後の死亡事例」数は、桁が違ってくるかもしれません。

さらにこのような投稿もあります。

あまりにも多い「ワクチンと死亡」を結びつける投稿の数とも符合する内容です。こうなってくると、厚労省の数字自体が信用なりません。2021年2月17日から5月30日までに、厚労省に報告されたワクチン接種後の死亡事例は139件ですが、この1次資料の数字にも疑問が残ります。

これらを総じて考えてみると、1次資料たる厚労省のウェブサイトに公表されているワクチン接種後の死亡事例については、以下の問題があります。

１．ワクチンとの因果関係が不明である以上、厚労省は「ワクチンによる死亡」を否定することができない。
２．厚労省の数字には、多数の報告漏れがあることが疑われる。

もしここで、ファクトチェッカーがしゃしゃり出てきて、判定が下されるとしたら、1次資料である厚労省の発表を「正」とするでしょう。そうしたら、私の記事など吹き飛ばされてしまいます。なので、先に言っておきますが、ファクトチェッカーなどクソくらえです（すみません、ちょっと品を落としました）。

noteの注意書きでは、1次情報である厚労省のウェブサイトを確認せよと言いますが、これを無条件に信じるべきだとは思えません。

この記事の最後に、今回紹介した厚労省のHPのなかで、最も悪意あると感じた一文をご紹介しておきます。

接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。

国民の安全や命を守るべき役所が、因果関係も明らかになっていないワクチンについて、どうしてこのような文章を入れることができたのか不思議でなりません。日本語の問題として、「接種後の死亡と、接種を原因とする死亡」の意味が違うのはその通りです。

しかし、ワクチン接種の影響という、厚労省が向き合うべきテーマで考えると、両者が全く違うとは言えません。因果関係が不明である以上、「接種後の死亡と、接種を原因とする死亡」は同じ意味になる可能性があるのです。

私たち国民が心配しているのは、日本語の問題ではありません。ワクチン接種の影響です。厚労省は、完全にその責任から逃げ出しています。

厚労省、かなりヤバいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？