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農業は失敗も含めて万事順調
田んぼは、土用干しが終わり、再び水が入り始めました。
この時点で、もう田んぼについては、ほとんどやることがありません。農業リーダー・軍曹殿からは、「立派!おコメ、400kgくらいはとれるよ」とお墨付きをいただいているので、すっかり上機嫌になっています。
とくにイセヒカリの田んぼが、よさそうです。
こちらの記事でも述べていますが、このイセヒカリというのは、「神様のおコメ」のような気がしてなりません。とくにイセヒカリが生まれた伊勢神宮・天照大神と出雲大社・大国主大神の因縁などを考えると、私なりに特別な思い入れをしたくもなります。
天照大神の使者に「国を譲れ」と迫られて、出雲の大国主大神は国を譲りました。この話は、「出雲の国譲り」神話として有名です。
この構図のなかで、天照大神を持統天皇となぞらえば、国譲りを迫られた出雲の大国主大神は、武内宿禰(蘇我氏)と重ねてみることができます。
これまで、天照大神(持統天皇)に良い印象をもっていなかったので、その仲直りとでもいいますか・・・イセヒカリ、とにかくうまくいってほしいと思っています。
そして、そうなってくると問題は畑です。ちょっと日にちがあいてしまいましたが、畑に行ってみました。
これまで、できていなかったトマト、ナス、シシトウなどが、徐々にでき始めました。順調?
ただ、トマトはちょっと様子がおかしいです。
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まだ、ほとんどのトマトは緑色で、なかには赤く色づいたものがあるものの、トマトの下の部分が黒く変色したりしていて、食べられない状態のものが、割とちらほら見えます。
これ、尻腐れ病というそうです。
土のカルシウム不足によって起こる生理障害です。
雨が多い日本では、カルシウム(石灰)やマグネシウム(苦土)が流亡しやすく、カルシウム不足になりやすい傾向にあります。そのため、植付け前に石灰資材を施しておきます。
また、土壌中にカルシウムがあっても、高温や土の乾燥、窒素肥料の過剰施肥などにより、カルシウムの吸収が抑えられたときに発生します。
「尻腐病(しりくされびょう)の症状と対策・予防法」より引用
土壌に石灰が足りなかったみたいです。
たしかに特段、石灰を多くまくようなことはしませんでした。なるほど・・・石灰が足りないとこういうことになってしまうのですね。
勉強になります。
これ、農業を商売にしていたらとんでもないことです。しかし、今はとにかく修行中の身なので、とくにこれでショックを受けるとかはありません。「このうち、いくつか食べられて、さらにいくつか種採りができればいいや」くらいの感じで、割と気楽です。
でもこの日、お手伝いに来ていただいた方から、「竹内さん、大丈夫です?元気なさそうですね?」と言われてしまいました。
「うん?元気ない?別にトマトは気にしていないんだけどなぁ・・・」と思いましたが、原因、分かりました。
コレです。
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一部のトマト連中が、何度やっても支柱を倒してて、そのまま地面に這いつくばってしまうのです。
これを見つけるたびに、支柱を立てなおして、うまいことトマトの主枝がまっすぐになるように固定をしたりするのですが、どうにもうまくいきません。その日はよくても、また別の日に行ってみると、地面を這っています。
「お前らさぁ・・・ちゃんと立てよ」
この日も、それを見せられたのでした。
普段から、自分の頭で考えることをやめてしまい、他人に言われるがままに流されて、大事なことを見失って、注射を打ったり、検査を受けたり、不安がったりしている人たちをみています。それが畑に出ても「自分の足で立とうとしない奴がいる」みたいに感じてしまい、嫌気がさしてしまったようです。
「知らん!もう、なるようになりなされ」
嫌気がさしてしまっているので、丁寧に相手はしてあげられません。
手厚く面倒をみてやれば、うまいこと立ち上がってくれる可能性はあります。しかし、この日もいろいろとやることがあるので、そんなにかまってあげられないのです。
真っすぐ伸びているトマトたちもいます。そんななか、もう何度も倒れて、地面に這いつくばるようなのまでは、細かく面倒みきません。
一応、できる範囲で戻しはしました。あとは、自分たちで何とかしてもらうしかないです。
自分の足で立つ、自分の頭で考える、それらのお手伝いはできても、結局は自分自身の問題として、頑張ってもらいたいところです。トマトも、人間も同じだと思いました。
それよりも、こっちのダイズの問題は、もっとずっと大変です。
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トマトとは違い、きちんと真っすぐ立派に育っていたのに、シカに食べられてしまったようです。こちらに植わっているダイズのうち、半分近くが、このように食べられていました。
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こんなのも、商売で農業をやっていたら、大打撃だったでしょう。けど、私は違うので、全然、OKです。
むしろ、獲れすぎて「大変だー」ってことにならずに済むので、ちょっと気楽かもしれません。そうなんです。獲れなかったら、獲れなかったで、その後処理を考えないで済むので、ちょっとホッとしている部分があったりするのです(笑)。
その上、いろいろと勉強にもなるのですから、一石二鳥です。本当に食料の問題が起こって、「いざ本番!」となったら、今回経験している失敗をうまく活かして、成功につなげていけばいいのですから、まったく問題ありません。
そう、万事順調です。
そして、この日の収穫は、こんな感じでした。ものの10分くらい畑を歩けば、夕食の素が手に入ります。
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素晴らしき農業生活であります。
家に戻ったら、この日、お手伝いに来ていた方からメッセージが入っていました。
すみません、ナスをもぎ取ろうとして苗を一つダメにしてしまいました(T_T)本当にごめんなさいごめんなさいρ(・・、)
あー、ナスは素手では、うまくもげないんですよね。ちゃんとハサミで収穫していあげないと、苗がダメになることだってありうると思います。
でも、それも勉強になったので、全然問題ないです。獲れすぎても困るくらいですもん。そのあたりも調整しつつ、お勉強できたんだから、本当に万事順調でありますよ。
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