amazonのすごい会議を読んで
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結論
会議の成功は資料作りと会議形態の設計でほぼ決まる。世界的企業であるamazonは会議について非常に大胆な施策をとっている。
背景
amazonは現在複数の商売を抱えるテクノロジー企業である。 この会社のコミュニケーション形態を研究することは極めて価値が高いと考えられる。 「amazonのすごい会議」という本があったので、著書の内容を紹介する。 また 本書の解説youtube もレベルが高かったので同時に紹介する。
会議の成功は資料作成で決まる
パワポや箇条書きは禁止
amazonの資料は冪等性が求められる。 解釈に幅を持たせない意味でもパワポや箇条書きは禁止です。 いつ誰が読んでも理解できる資料が求められます。 そのためamazon社員は文章力は重視されるそうです。
会議の資料は基本1ページ
参加者の負担削減のため基本A4一枚にまとめます。この中で前提や課題など全て盛り込みます。繰り返しますが資料は読む人のためのものです。
例外は2点あります。 プロジェクト概要など大規模なものはA4六枚にすることが許されます。 またAppendixは好きなだけ記述しても良いそうです。
会議参加者および標準フォーマット
会議の参加人数は8人までいわゆる2ピザルールです。 開始時点で参加者全員の黙読でスタートします。 その後全員が同じ理解に立った上で会議が開始されます。
会議の種類の定義と運用
情報伝達会議は必要無し
非常に大事なルールです。情報を伝達するために会議は必要ありません。メール・電話など別形態を模索しましょう。単なる報告会はいりません。
意思決定会議
誰が、なにを、いつまでにを具体的にやるか決定する会議です。会議で全員が資料を黙読し、もし議論点がなければ終了です。 資料を読み無言のまま終わるのが最高の意思決定会議とamazonでは規定されます。もし疑問を会議で提案しなければ、参加者全員は資料に書かれたことにコミットすることが求められます。 "Have backboard; disagree and commit" とamazon内で表現されるようです。
ブレスト会議
ブレスト、いわゆるアイデア出し会議です。ホワイトボード、ポストイットを利用します。クイックアンドダーティーにどんどんアイデア出しを行うことや主催者があまりコントールしないことが大切です。またamazon Japan立ち上げメンバーであった著者は日本企業はブレストが足りないと考えています。
進捗管理会議
担当者は進捗(=KPI)について状況を報告、未達ならば原因と対策とを提案する必要があります。 情報伝達会議になってはいけません。加えてなのですが、LayerX創業者の福島さんも類似したことを提案していますね 。「数字は神より正しい」
Appendix
文章の資料を作るのは大変なのでは?
制作者は大変ですが、 会議参加者の負担は減るので結果的に効率的になります。 全体最適の結果です。
あなたの会社でどう取り組むか?
明日から会社全体でパワポ禁止でA4一枚だけにだと流石に大変ですよね。 まずはあなたが責任を持っている会議から始めましょう。 上記の施策が良いものであれば広がると思いますし、 このブログがその一助になってくれれば嬉しく思います。
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追記
自社でも取り入れてみました。
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