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持ってるレコードの話『愛の太陽EP/くるり』

この記事は自分の備忘録的な内容で長文になり、
そしてレコードの話というよりそれを買うにいたるまでの話になってしまった。

最近はCDも聴かなくなり、ほとんどサブスクでしか音楽を聴かなくなったがそれでもCDを買っていたときのように物としての所有欲は衰えていない。

それでレコードを聴くようになり、最初の方に手当たりしだいに買っていたレコードもかさばってきたし、値段も高騰していることから
レコードは特に好きなアルバムしか買わない、ネットで買わない(ネットで買い始めると際限がなくなる)という制約をつけて楽しんでいる。

ということで、最近買ったお気に入りのレコードをこれから書いていく。
今回はくるりの『愛の太陽EP』のレコード

くるりを好きになった理由


くるり自体、昔は『アンテナ』のCDを持っていた程度でそんなにコアなファンと言えるほどではなかった。
それでもレコードを買う程好きになったきっかけはアルバム『ソングライン』だった。

その頃ちょうど会社を辞め、フリーランスとして実家に引きこもりずっとPC仕事をしていた。冬で外に出ることもなく駆け出しで追い込まれていたということもあり鬱々とした日々を送っていた。
春になり少し暖かくなった頃に少しでも外に出ないとやばいと思い家の周りを散歩するようになった。
その時によく聴いたのが『ソングライン』だった。
とくに「landslide」「ソングライン」はのどかな散歩道の情景によく似合い、「How Can I Do?」「忘れないように」の歌詞を自分に言い聞かせるように歌い心が救われた。

それからくるりを以前よりも好きになり昔の曲も聴くようになっていった。
いまでも『ソングライン』を聴くとあの散歩道の風景を思い出すことができる。

今のくるりが現在進行形で一番好きかも

1年前くらいにYouTubeで「loveless」のMVを見た。
なぜこの曲が入ったアルバムをなんとなく聴いたことがあったのにこんな名曲を覚えていなかったんだろうと、思いながら何十回も見直した。
それから得にこのMVが公開されて以降に発表された曲は好きで良く聴いた。

今回レコードを買った理由

その後『天才の愛』が出てもちろん聴いていたけど、自分の心を救ってくれた『ソングライン』を超えることはなかった。

そんななか「宝探し」がYouTubeで公開された時に『ソングライン』聴いていたときの感覚が戻ってくるような高揚感が感じられた。
ジャケットも家の近くのたんぼ道に似ていて懐かしみを感じられた。

そして「八月は僕の名前」「真夏日」「愛の太陽」と続いて同じような感情を抱くことができる曲が立て続けに発表されてこの曲たちのおかげでこの頃は心が安定していた気がする。

「八月は僕の名前」のMVで小松菜奈がただ電話してるだけの動画を何十回もみて目が離せなくなり、
Netflixで「ちひろさん」を見て心が救われ「愛の太陽」のMVを見てオカジの成長に感動し、そうこうしているうちに『愛の太陽EP』が出た。

ここまで収録曲のほとんどを聴いたことのあるアルバムは今までだったら逆に買うことがなかったけど今回の場合はすべての曲が良すぎてレコードが欲しくなり調べてみた。

『愛の太陽EP』を買った。

今回『愛の太陽EP』はRECORD STORE DAYの対象商品として4/22に発売された。
レコードとして発売されるのは喜ばしいことだけどレコードストアデイの商品は新潟では入荷する店が限られていて、しかもこの商品が入荷するかどうかは分からない。
当日は仕事のため店に見に行くことができず、翌日仕事終わりに時間が出来たので見に行くことにした。
幸いタワレコに入荷情報が出ていたので取り置きをしてもらって入手することができた。
最近は忙しく出かけることができなかったが、ちょうどタイミングよく時間が出来たのでよかった。

改めてレコードで聴いて


サブスクでもう何回も聴いたうえで改めてレコードで聴いてみると
もちろん再生環境の違いでレコードの方がいい音なのは当たり前として、
やっぱりA面B面の概念っていいなと思った。
EP通しての印象とA面の印象とB面の印象、3つも楽しむことができるのがアナログの良さだと思う。
サブスクでもB面の曲から再生すればできるんだけど、レコードをよいしょと引っくり返す手間が入るだけでまた違う。

「愛の太陽」の歌詞で「そこはかとなーい」のところの語呂の良さ?がものすごく好き。
リズム感も特徴的でドンドンドンと4つ打ちかと思いきや3拍子の曲なんだそうで。このリズム感が背中を押されているみたいで散歩によく合いそう。

「八月は僕の名前」はMVの印象もあってか穏やかで柔らかなイメージだったんだけど、裏で鳴っているギターのギュワ~ンとかジョワ〜ンって音が無意識にロック好きな耳に馴染んでくる。
くるりのインタビューでもオアシスのドンルク的な王道ロックをやりたかったということを言っていてまた違った印象を受けた。

と、くるりを好きになった理由なども書いてしまってかなり長くなってしまったがレコードはそれを買ったときの思い出なども覚えておきたくなるような不思議な魅力があるので今回はエピソード中心で書いてみた。

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