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No,111.気分は時間帯によって変わる


※この記事は2分で読めます。

1日の中でポジティブになる時間帯やネガティブになる時間帯があるのかについてつらつらと書いてみる。

アブストラクト

「今の感情について」を答えてもらった結果、昼過ぎより夜遅くの方が、ネガティブな気持ちになっていることがわかった。

背景

よく「夜中に考え込んで寝れなかった(ネガティブ)」と聞くときがあるけど、反対にテンョンが上がる(ポジティブ)時間帯ってあるのかな~と疑問に思ったんで調べてみた。

1.調査項目 


1.1 調査人数,個人特性の内訳
調査
59人(男性40名,女性19名,平均年齢39.6歳,SD=10.1)


業種(経営者・役員4名,会社員17名,自営業9名,専門職2名,公務員15名,非正規職員1名,専業主婦(主夫)1名,パート・アルバイト6名,学生4名)


回答時間(未明2名,朝2名,昼前4名,昼過ぎ29名,夕方7名,
夜のはじめ頃9名,夜遅く6名)※参考 気象庁1日の時間細分図

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1.2 質問内容

日本語版PANAS:ポジティブ情動(PA ),ネガティブ情動(NA )の2 因子を測定するために16項目を設定した。回答方法は「現在の気分」を6件法(1:全く当てはまらない-6:非常によく当てはまる)で答えてもらった。

日本版PANASの質問項目は以下のとおりである。

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1.3 日本版PANASの因子構造を確認するために確認的因子分析を行った。
2因子独立モデル(χ2値=136.866(df=89.P<.001)CFI =.881,RMSEA= .115,AIC =219.192),α係数はネガティブ情動(NA)が.910,ポジティブ情動(PA)が.898であった。

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2.回答時間とPANAS(ポジティブ情動(PA ),ネガティブ情動(NA ))の検証

2.1 1要因7水準の分散分析

回答時間の差がネガティブ情動に与える違いを調べた。

結果

ネガティブ情動において、昼過ぎに答えた人と夜遅くに答えた人のあいだに有意な差がみられた。F(6,52)=3.48, p<.01

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さいごに

結果から夜遅い方がネガティブ感情になり易いってことがわかったけど、「早寝早起き、病知らず(意味:早寝早起きの習慣をつければ、健康に恵まれて病気もしないということ)」(出典:ことわざ辞典ONLINE)諺の意味は、心理面も含めて関係があるかもね。


参考文献

佐藤徳・安田朝子(2001)「日本語版PANASの作成」『性格心埋学研究』第9巻、第2号、pp138-139


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