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No,192.ストレスの話「ストレス反応と対処についての説明」
日常生活ではさまざまなストレスを感じる。
ストレスは、その人の原動力(resouces)に負担をかけたり、資源を超えた負担を強いたり、幸福を脅かしたりすると評価される出来事(Lazarus1994)とされる。
ストレッサーとストレス
仕事や友達関係がうまくいかないことをストレッサー(出来事)といい、それによってさまざまな反応(いやな気分や胃が痛い)をストレス反応といいます(図1)。
図1
![キャプチャ1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83876401/picture_pc_bb07e71da49eb4f815871da8ac5048cb.png)
ストレッサー(出来事)により考えたり、対処方法を模索する(どうすればうまくいくのか、どのような行動をとるのか)によりストレス反応としてあらわれる(図2)。
図2
![キャプチャ3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83877104/picture_pc_8b0bbb966ebe8e14b111bb319d1e0125.png)
コーピング(対処方法)
心理学ではストレッサーについて考えることを認知的評価といい、対処方法をコーピングといいます(図3)。
同じストレッサー(出来事)でも人によってストレス反応が違う。
それは、認知的評価やコーピングが違いからだといえる。
例えば、人間関係で悩む(ストレッサー)場合のコーピング(対処)として、
●回避(付き合いをやめる、一時的にはなれる)
●向きある(お互いに話し合う)
図3
![キャプチャ5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83877146/picture_pc_fd603ed0d329185618cf817c7f430f9b.png)
トランスアクション理論(Lazarus&Folkman,1984)では、
◉ 回避は情動焦点型コーピングといい、一時的に放置したりすることで行き過ぎた自分の感情を制御してストレッサーに対する関心を弱める。具体例はアンガーマネジメントやリラクゼーションなど。
◉ 向き合うことは、問題焦点型コーピングといい、ストレッサーそのものを解決すべき課題として直接問題を明確化したり、改善するもの。
コーピングと精神的健康との関連に関するメタ分析(Penley et al., 2002) では、問題焦点型コーピングが適応的方法として機能し、回避型コーピングが不適応的方法として機能することが示されている。
※メタ分析とは過去の関連した先行研究のまとめ
さいごに
もちろんストレス全般が悪いことではありません。どんな人も、個人が許容でき範囲のストレスを受けながら生きているし、こうしたストレスは個人の活動力とパフォーマンめるのに役に立つことも示されている。
図のようにストレッサーのボールをぶつけられても、歪みを跳ね返す強度が必要だろう(図4)。
図4
![キャプチャ9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83877210/picture_pc_592ccb29a953618fb698433e56b7b403.png?width=1200)
跳ね返す強度のことをレジリエンスといいます。
レジリエンスについて興味のある方は読んでみてください(^^)/👇
最後まで読んでいただきありがとうございます( *´艸`)
参考文献
Lazarus,R.S.,&Folkman S.(1984).Stress,appraisal,and coping Springer
(本明寛・春木豊・織田正美(訳)(1994)実務教育出版)
二木鋭雄. (2007)「良いストレスと悪いストレス」『日本薬理学雑誌』第129巻、第2号, pp.76-79.
Penley,j.A.,Tomaka,j., & Wiebe,j.S.(2002) The association of coping to physical and psychological health outcome: A meta-analytic review. Journal of Behavioral Mediane,25,551-603.
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