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No,98.体重増加の運動「運動しているのに体重が増えるってなんなん?」

※この記事は3分で読めます

運動量(カロリー消費量)と食事(カロリー摂取量)のバランスが体重にどのような変化をあたえるのかについてついて、つらつらと書いてみる。


アブストラクト


運動量と体重変化には直接的な関係はなく、ジムに通っても体重が減らない(運動以上に食事をとっている)ことが示された。

背景

一昔前に比べて個人主義的な時代に変化しつつあるな〜と、個人的には思っています。


個人主義を主張するなら、最低限自分の身体は自分で管理するのが人の常。

そうすれば結果的に医療費も抑えられる。

安易な主張はさておき、私は日々の運動量や体重を出来る限り記録するようにしている。


記録する中で、はたして運動量(カロリー消費)と体重(減量)には関係があるのか?といった疑問がわいてきたので、調べてみようかなと思います。

一般的には、「そりゃ、運動すれば減るでしょ!」と思うけどね・・。

そこで、2020年4月から現在(3月22日)までの体重と運動量(自転車とランニング)をもとに分析してみた。

※いや~2020年4月からのデータを打ち込むのにめちゃくちゃ時間がかかった。毎日アプリの結果をExcelに残そうと心に決めました                 (-。-)y-゜゜゜。

仮説

「運動量が増えれば体重は減るだろう」


1.調査内容

期間:2020年4月~2021年3月(n=352)

● 自転車の総距離:4064.9㎞

● ランニング総距離:359.86㎞

● 総カロリー消費:128428.7cal

● 体重:11.4㎏減

● BMI:3.6減

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2.結果

① 最初に、自転車とランニングではどちらの方がカロリー消費をするのかを調べた。

結果は、カロリー消費量はランニングより自転車の方が影響が強いみたいです(ランニングより自転車の方がカロリー消費量が大きい)。

カロリー消費

② 次に、体重の変化と自転車の距離・ランニングの距離・カロリー消費量に関係があるのかを調べた。

結果は、体重の変化と自転車の距離、ランニングの距離、カロリー消費量とは相関がない。つまり関係が無いらしいです。

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考察

仮説の「運動量が増えれば体重が減るだろうか」については、関係はないという結果だった。つまり仮説は支持されなかった。

このような結果になった最大の理由は、重要なデータが含まれていないからです。

それは、「食事のカロリー摂取についてのデータが含まれていない」からです。

つまり、アスリート並みの運動量を一般人が消費することはないので、日常的な運動量のみと体重とは直接的に関係がないということです。

これって、ジムに通っても体重が減らないとか、逆に増えたってことを証明できたと思う(運動以上に食事(カロリー)をとっている)。

先行研究では、食事介入(制限)や運動+食事介入による、体重減量の結果はあるけど、運動のみの体重減量の研究は見当たらない。よってこの検証は一定の意味があるかもね(探せないだけなのでご了承ください、ってかあまり意味ないともいえるけど)。

食事介入によって 12 か月間でおよそ 6%の減量効果が認められる(Dansinger.eds,2007)。
食事介入による減量効果が 9.9±9.6 kg,食事+運動介入では 13.0±10.4 kg であった。有意差は認められなかったものの(p=0.063),運動介入を併用することによって減量効果が高まっている(Curioni and Lourenço,2005) 。


結局、重要なのは運動(カロリー消費)と食事制限(カロリー摂取)ってことです。

おわりに

この1年で、私が11.4㎏ほど減量できたのは日常的な運動と食事内容を変えたからです。

食事に関する記事👇



引用文献

Dansinger ML, Tatsioni A, Wong JB, Chung M, Balk EM(2007). Meta-analysis: the effect of dietary counseling for weight loss. Ann Intern Med.147: 41-50.

Curioni CC, Lourenço PM(2005). Long-term weight loss after diet and exercise: a systematic review. Int J Obes. 29: 1168-74.


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