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No,51.やる気・本気・根気(3つの木)
「よし!走ってこよう!」「よし!本を読もう!」「よし!頑張ってお金稼ごう!」など、人が行動すること(動機)につらつらと書いてみる。
動機とは
人が心を決めたり、行動を起こしたりする直接の心的原因のことを動機という。
内発的動機
自分が思い立って行動することを内発的動機といい、金銭や賞賛ではなく自らが没頭して行動することである(Deci1971,1972 )。
では何故、自らが考え内発的に行動するんだろう?
Harlow, Harlow& Meyer(1950)は、外的報酬(エサ)の全くない状態 で、サ ルがパズルを解くことを学習することを報告した。
新しい刺激や難しい刺激が、慣れた単純な刺激に比べ、動物の探索行動を引き起こす一方で、それらの刺激を継続的に提示すると探索行動が減じることを示した(Montgomery、1951,1952)。
動物実験でもわかるように、ヒトは積極的に刺激や情報を求める存在であることがわかる(Bexton, Heron,& Scott, 1954; Jones, Wilkinson,& Braden,1961)。
この内発的動機は、壁にぶつかったりすると低下するので外発的動機づけが必要になる。
外発的動機
外発的動機づけとは、飴とムチ、つまり人がほめたり叱ったりして行動させる。
このことについて、Deci (1971,1972 )は内発的動機づけに及ぼす外的報酬について金銭などの条件が発生した場合、内発的動機づけに対する効果が低下するとしていると述べている。
少し深堀してみたらこの意味はわかりやすいので、まずは内発的・外発的と動機を分離して考えてみる。
考察
内発的とは、目標や評価を自分に求めている。
外発的とは、目標や評価を他人が求めている。
自分が自分の中で求めているから行動している(内発的動機)のに、他人からほめられたり、ましてやお金をくれたりしたらなんかいい気分じゃない。しかし、内発的動機づけが低下した場合は外発的動機づけが重要になる。
内発的動機づけ×外発的動機づけのバランスが難しいって話です。
参考文献
Bexton, W.H., Heron, W.,& Scott, T.H. (1954).Effects of decreased variation in the sensory environment. Canadian Journal of Psychology, 8, 70-76.
Deci, E.L. (1971). Effects of externally mediated rewards on intrinsic motivation. Journal of Personality and Social Psychology, 18, 105-115.
Montgomery, K.C.(1951).The relation between exploratory behavior and spontaneous alternation in the white rat. Journal of Comparative
Physiological Psychology, 44, 582-589.
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