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No.225,続•血液型性格診断の謎

2021年に血液型の性格と実際の性格には関連がないことを示した論文を紹介しつつ、記事を書いた。

※前回の記事を読んでいただかないとよくわからないかもしれません👏時間のある方は合わせて読んでいただけると嬉しいです。⏬

👆
改めてこの記事を読んでいただいた方から、血液型と性格について面白い論文を紹介いただいたので記事にしてみます。


血液型と性格


前回は血液型と性格(ビック5テスト)は一致しないといった心理学を学んできた人のなかでは当たり前ことを示した論文を紹介しつつ記事にしました。

今回の研究では、一般的に「自己中」といった特性があるB型と「几帳面《神経質)」といったA型特性は一致していた(※1)

この結果は日本人、韓国人、台湾人の半数以上が血液型と性格には関係があると信じていることが考えられる。

また血液型と性格の知識がない人でも関係が見られたといった研究結果です。
(※引用論文を参照ください)

ここからは仮説であるが、多くの日本人は血液型による性格を耳にする。

ビック5の性格特性より具体的なA型(神経質、几帳面)、B型(自己中)、O型(おおらか)、AB型(芸術肌)といった具体的な性格の方が関連は見出せる可能性が考えられる。

つまり現在的、非健在的にしろ自己判断による性格診断テストは少なからず影響をうけるのではないだろうか?

さいごに

仮説から結果は必ずしも一致しない。

個人的に、結果より大切なことはどういったプロセスから導き出されたのだろうか?と考えることで仮説を立てることに意味はあると思っています。

引用論文

(※1)Masayuki Kanazawa. (2022). A Study on Individual Differences in Sensory Sensitivity: ABO Blood Type and Personality in Japan, International Journal of Psychology and Behavioral Sciences.

(※2)Masayuki Kanazawa. (2023). Pilot Analysis of Genetic Effects on Personality Test Scores with AI: ABO Blood Type in Japan. bioRxiv.

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