EQ?EI?意味は同じ?
EQとは、Emotional Intelligence Quotientの通称で感情知性のことを指します。ですが、EIという言葉もあります。この2つの言葉、EQ・EIについてご説明します。
元々は「EI」だった
こんにちは。Emiko@EQGA公認プロファイラーです。
「EQとかEIというけれど、意味は違うの?どちらが正しいの?」
この質問をよく聞かれます。
答えは、どちらも同じです!
では、なぜどちらの言葉も使われているのでしょうか。
EQ発祥の地である米国では、能力主義の名のもとにIQ(Intelligence Quotient: 知能指数)や学歴が人の能力を計るモノサシとして使われていました。
ですが、2人の心理学者が「IQや学歴が高くてもビジネスで成功しない人が多くいる」ということに疑問をもちます。そこから2人は全米中の組織に向けた調査研究をスタートさせ、1990年に学術理論として提唱します。
ビジネスシーンを中心に広がる
「ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく対人関係能力に優れている」、彼らが見つけ出したこの理論を起点として、その後世界中に広がっていきます。
1995年、ジャーナリスト:ダニエル・ゴールマンが”Emotional Intelligence”を出版し世界的な大ベストセラーに。
同年、雑誌「TIME」がEmotional Intelligence の特集を組む。このとき“IQ”との対比で“EQ”という言葉が使用されました。
1996年、”Emotional Intelligence” は『EQ』と題されて邦訳され、日本でも大ベストセラーとなります。
このような流れで、Emotional Intelligenceは”EQ”という呼称で世界的に普及し、またIQ(知能指数)に対する概念として”EQ”という言葉が広く定着していきました。
EQの再ブーム到来?
2016年のダボス会議にて、2020年にビジネスパーソンに必要なTop10スキルとして、EQが6位にランクインされました。
出所:The 10 skills you need to thrive in the Fourth Industrial Revolution
また、ハーバード・ビジネス・レビューにてEIシリーズが登場します。「幸福学」「共感力」「マインドフルネス」「レジリエンス」などテーマ別の書籍がシリーズ化されています。
VUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)と言われる予測不能で不確実な世界では、ますます論理的な知性だけでなく、感情知性が必要とされます。
日本では「EQ こころの知能指数」という大ベストセラー本により、"EQ"という言葉が一般的ですが、欧米では"EI"を使うことの方が多いようです。
EQに関する記事・文献にご興味がある方は、EI(Emotional Intelligence)にて検索いただく方がより多くご覧いただけます。
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