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ヨガを始める前のわたし

ヨガを始める前の私の身体はとてつもなく硬かった。

柔らかいところがどこにもないというほどにガッチガチのバッキバキに硬かった。

「自分の身体は硬い」ということは小学生の頃すでに自覚していた。
健康診断で立位体前屈(今もあるのかな?)をすれば標準以下の数値だったし、体育の授業中座って開脚のストレッチをしていたら友達に背中を押されて太ももの内側に激痛が走り悶絶したことがある。

以降身体が硬いことを自覚しながらも、小学4年生から高校3年生までバレーボーラーとして活動していたので多少柔らかかったとは思うのだが、身体が硬いことに対して何の問題視もしていなかった。

しかし、その硬さが根本の原因となって社会人になったときに身体に不調をもたらすことになり、ついに自分の身体が硬いということを問題視するようになる。

一日中デスクで仕事をする。仕事に集中すればするほど立ち上がる回数は少なくなるので、ずっと座ったままの状態が続く。3時間座りっぱなしなんてこともあった。
ずっと座ったままの状態が続くと、物理的に足は浮腫み、腰を中心に身体全身が硬くなり、上司に心配されるほど肩がパンパンに膨れ上がっていた。上司はときどき私のそのパンパンに膨れた肩を揉んでくれた。上司は男性だったけれど、新入社員時代からお世話になっている信頼している方だったから、セクハラだなんて思わない。男性は指圧が強いので揉み心地がよいのだ。主任の頃から知っている上司だけど、しょっちゅう肩揉みをお願いした。

いつも身体全身がズドーンと重いと感じていた。
集中で呼吸は浅くなり、酸欠からか時々片頭痛に悩まされ、発声がしにくくなり、滑舌が悪くなる。
ストレスが溜まる。毎日残業。ストレスは暴飲暴食で発散するしかなくなり、毎日居酒屋メニューのハイカロリーな食事をするようになった。これがほぼ毎日続く。体重は急増する。
唯一の休みである土日は、体を休めるためにとにかく寝て過ごして終わる。

身体が悲鳴を上げているのはわかっていたが、とにかく体を動かさず、寝て休めるのが一番だと思っていた。
運動なんてもってのほか。選択肢にすら浮上しない。

学生時代は硬いという要素だけだった身体を「社会人的酷使」したら、身体は萎縮して柔軟性を失いますます硬くなり、休んでも休んでも身体は全然回復しない。

なんでだろうなんでだろう。ずっと考えていた。心身ともに休まるときなどなかった。
今思えば言動も攻撃的だったなと思う。

嗚呼、この記事を書いていてだんだん嫌気がさしてきた。

そんなときに出会ったのが「ヨガ」だったことを書いて、この記事を終わりにしておこう。