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「コンサル1年目が学ぶこと」:感想【1章】

コンサル1年目が学ぶこと/著:大石 哲之
こちらの本はコンサル1年目が学ぶべき仕事の中のtipsが書かれた本です。
こちらを読みましたので、自身の仕事や生活とを振り返って感想文を書いていきます。

UXデザイナーとして社会人2年目の私は美大出身で物作りが好きで楽しいですが、仕事になると自分の中の楽しいをアウトプットするだけでなく、過程や手段を承諾してもらったり、時間が無い中でどれだけのクオリティを出さなきゃいけないのか?など仕事の側面でどのように動いたらいいのか/どのようなマインドで取り組めばいいのか分からず、悩んだり/落ち込んでしまう場面が多々ありました😢

なので、コンサルでもないし1年目でもない私ですが仕事に対して改めて面と向かうためにこの1冊を読みました。

第1章は「コミュニケーション術」です。

読んでみると仕事だけに限らず私生活の中でも活かせるような様々な情報が書かれていました。その中から特に私が「なるほど!」「役に立った!」「面白い!」と思った箇所を抜粋して感想を書いていきます。


1.結論から話す

結論を先に話し、その理由を後から述べるように話します。

1.point = 結論
2.reason = 理由づけ
3.example = 具体性
4.point = 結論
(書籍p.15から引用)

自分はこれと逆のことをプライベートでよく見かけるなと思いました。

「明日暇?」

だけ友達に聞かれて「暇だったとしても何に誘われるんだろう?」と答えづらかったり「そもそも誘われているのか?」も分からないことがあるなぁ...とそんな場面が思い浮かびました。
一度暇だと答えてしまうと、あまり行きたくないイベントに誘われても断りづらくなりますよね(笑)(聞く相手はそれを意図しているのかもしれないが)

そんな時にもこの話し方順序を意識すれば、誘われる時だけでなく自分が誘う時にも役に立つだろうなぁと思い実際に友達を誘ってみました。

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何をするのか普段より分かりやすかく、伝わって二つ返事でOKをもらえました✌️
仕事でもこのように結論から話し要点をかいつまんで伝えます。

2.端的に話す

書籍ではこの端的に話すは2つの意味で紹介されていました。

1.内容を手短に話すということ
2.率直に話すということ

言い換えれば

変な駆け引きをせず、言い訳をせず、言われたことにきんとストレートに応える

自分は2.率直に話すことが仕事の中でできていなかったなぁと痛感しました。
言い訳や変な駆け引きをして思ったことを率直に同僚や上司に伝えない/伝えられない場面がたくさんありました。

特に1年目では周りに気を使って真っ向から違う意見を言いづらい(真っ向からぶつかるわけでなく)ことが多々ありました。「意見するようで申し訳ないんすけど ...」なんて頭に付けて話始めることもしばしば。

しかし、そんな時に「素直に自分の意見を言う」ことが仕事や物事をスムーズに進めることに繋がるというお話しが眼から鱗でした。

意見に同調はするものの、違うなと思ったことは口にせず摩擦を生まないのが「スムーズに仕事が進む」ことだと思い込んでいましたが、結局は自分の軸が無くなり仕事(作業)が思うように進まなくなることがたしかにたくさんありました。率直に話すことの大切さを痛感する場面は思い返すとたくさん思い浮かびますね...。

また「意見するなんて生意気だ」と思われるなんて意見するのに腰が引けることもありました。しかし書籍の中でものちに話される「感情より論理を優先する」というのもあり、そんな感情よりも率直に意見することを優先して仕事を前に進められるようにしていこうと思えました。

3.相手の土俵に合わせる

書籍の中で

究極の伝え方は、徹底的に相手の土俵に合わせて伝えること。
相手の言葉、考え方、伝えかの癖を研究し、それに合わせて伝える。
文書は、相手の用いるフォーマットに合わせて、作成する。

と話されています。

『相手が知らない専門用語を使わない』という当たり前のようなことでも、つい仕事でないプライベートでも「そんな場面あるなぁ」って思い浮かびます。つい「自分が知っているから知っているだろう」とグラフィックデザインを専攻する美大時代の友達にUXデザインの話をしてしまったり...。逆に1から説明しすぎて冗長になってしまったり...。

そんな時『相手の知識を推し量りながら、相手に合わせて話をする』ことを心がけます。

この項目では他にも「相手の資料のフォーマットに合わせて作る」なども話されていましたが、中でも「なるほどぉ」と思わされた話が

社内用語、社外用語を明確にし、相手の使う言葉に合わせる

というお話しでした。

「相手の資料のフォーマットに合わせて作る」に似たように思える話ですが、社内用語にこそ、その会社独自の考え方が反映されている。というのが「なるほどぉ」と思わされたポイントでした。
経験の浅いうちはクライアントの社風や雰囲気、何を大事にしてるかといったところが肌感で分からず、何を拾えばいいのかキャッチアップの着眼点としてとても納得させられるお話しでした。
またクライアントだけでなく自社の社内用語に目をつけてをキャッチしていくと、社風をいち早く理解して社風に合わせた働きができるようになるかも。

4.相手の期待値を把握する

仕事で大事なのは相手の期待値を超え続けること。期待を超えるためには期待の内容を把握することが必要である。というお話しです。

上司の期待値を超えるために測る要素がこちらです。

1.その仕事の背景や目的
2.具体的な仕事の成果イメージ
3.クオリティ
4.優先順位・緊急度

これは自身とてもやりがちで指示したこと以外に注力して的外れなことをやってしまうことがたくさんあります。なので、これらを意識して一番重要なところを押さえて期待を超えていく必要があると痛感させられました。

1つずつ要約すると

1.その仕事の背景や目的
その仕事をなぜやるのか?を知っていれば頼まれた仕事の中での作業の優先順位注力度も測れるのはもちろん、頼まれた仕事よりも目的に合った手段でより良い結果を生み出せれば期待値を超えられます。
2.具体的な仕事の成果イメージ
「荒くていいからひとまずお願い」という指示に対して自分の思う荒い資料を作って提出しても、「荒すぎる」と期待を超えられない場合があります。そんな時にある程度その荒さを明確に「ページ数」「項目」など明確にしておく必要があります。
3.クオリティ
時間をかけて3日で100%にするのか?1日で60%程度のものを作るのか?をその資料や仕事の目的や背景に応じて推し量る必要があります。逆にクオリティを低く見積もり提示して、期待値を下げることもあります。
4.優先順位・緊急度
期限を切れて提出しては元も子もありません。緊急度などをきちんと把握する必要があります。

ということ。

これまで「期待してるよ」と言われても期待ってどうやって超えるんだ...って思うことが多かったですが、こうやって期待を超えるために把握する要素を言語化して説明されていたので、自分がこれからどうしたらよいのか、これまで何が足りなかったのかが分かりました。

何よりもこの4つを把握するためにも、仕事や作業にそそくさと手をつけ始めるのでなく、まずは『確認』することがとても大事だと思いました。

ここまで

「コンサル1年目が学ぶこと」という内容でしたがこのようにコンサルだけでない全ての職種においても大事な内容、ないしは日常の中のコミュニケーションでも大事な内容が載っていて、読んでいて確かにそうだなぁと痛感する仕事だけでなく日常の中での場面も思い返して痛感することの多いとても身にしみる章でした。

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