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その3【バリュープロポジションキャンバス編】〜新卒初クライアントワーク奮闘記〜

「じゃあ、このペルソナが喜ぶアイデアを考えましょう!」
そんなこと言われても、このペルソナはどうしたら喜ぶの…?

どうもゆめみの磯崎です。
引き続き「エンドユーザー向けのサービスのコンセプト策定」(要約)という問い合わせから始まった私の初めての案件について
『ゆめみのクライアントワーク;サービスデザイン シリーズ』第3弾です。

前回はペルソナの策定をしました。前回の記事はこちらになります。

ペルソナの策定が終わり、冒頭のようにいざ「早速このペルソナに向けたアイデアを考えましょう!」だと中々難しいなぁ、ましてや一人だと中々思いつかないなぁ...と思っていました。このペルソナにとって嬉しい機能、サービスって...?

そこで、ペルソナが本当に嬉しい機能/サービスは何なのかをあらわにするためにバリュープロポジションキャンバスを使用しました。もちろんクライアント様と一緒にワークショップで行いました。『ゆめみの流儀』ですね。


バリュープロポジションキャンバスを扱うのは私(新卒1年目)は初めてで、調べつつの参加でした。
調べてみるとバリュープロポジションキャンバスは『自社のサービス/プロダクトが消費者(ユーザー)のニーズに合っているか?』かを確認するツールのようですが、今回ゆめみのワークショップではユーザーの悩みや願望からそれを叶える機能/サービスを考えました。
そして今回のワークショップではバリュープロポジションキャンバスをこのようにしてペルソナの悩み、願望、理想の状態を考え、その悩みを解決する(ペイン・リリーバー)その願望を叶える(ゲイン・クリエイター)を埋めていきました。(左1枠空いています)

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型に囚われず、最適な方法を考え抜くのがゆめみらしさだなぁと思いました。クライアント様の要望を越えてゆく『ゆめみの流儀』がここでも垣間見えました。

では、実際のワークショップの流れに沿って詳しく見ていきます。

1.ペルソナの悩み(ペイン)を考える

今回の案件のターゲットとなるエンドユーザーの「業務」の中での悩みをあげていきました。もちろん前回作成したペルソナを見ながら考え、前回のペルソナ策定の際にユーザータイプごと(業務タイプごと)にペルソナを策定したのですが、そのペルソナごとの独自ペルソナ『らしい』とてもリアルな悩みが出てきました。

2.ペルソナの願望(ゲイン)を考える

次にペルソナの願望を考えました。悩みと同じく「業務」の中でさらにあると嬉しいものや体験を考えます。

3.ペルソナの考える理想の状態を考える

続いてペルソナの悩みも解消され、願望が叶い業務における理想の状態を考えます。「業務」がどのようにあることがペルソナにとって理想の状態なのか、これも前回のワークショップで策定したペルソナ像を見ながらやることで、ペルソナのタイプごとに違う状態が理想の状態であることに気づかされました。「怠けられる、業務が楽になる」ことが理想の状態のペルソナタイプもいれば、「業務に集中することができる」ことが理想の状態のペルソナタイプもありバラバラで面白いです。

4.ペルソナの悩みを解消するアイデアを考える

1.で出てきたペルソナの悩みを解消するためのアイデアを考えます。ペルソナの悩みを解決するぞ!と思うとあてずっぽうに「こういう機能が嬉しいんじゃないか?」とならずに、ペルソナの欲求を満たすようなアイデアが考えられて非常にスムーズにアイデアがどんどん出てきました。ユーザー目線で何が嬉しいか考えられていてアイデアへの納得感もありました。
またペルソナのタイプを分けていたことでそれぞれのペルソナの悩みを解消するアイデアを考えられ、たくさんの詳細な機能が出てきました。

5.ペルソナの願望を叶えるアイデアを考える

最後に2.で出てきたペルソナの願望を叶えるアイデアを考えます。この時に理想の状態という指標があることで、願望を叶えてあげてペルソナの理想の状態にどうしたら近づけるか?アイデアを考えられ、さらに理想の状態に近づけるだけでなくどうしたら理想の状態、ニーズを超えていけるかまで考えられたと思います。

どんどん面白いアイデアが出てきた!

こうやって順を追ってアイデアを考えられたことで、クライアント様も活発に他の人の意見に乗っかってどんどんアイデアが出てきました。僕もクライアント様に乗っかってどんどんアイデアを出せてとても楽しかったです。たまに脱線したアイデアが出てきてしまうこともありましたが実はそのアイデアが非常に良くて、「そのアイデアめっちゃ好きです」とクライアント様に対してとんだ口の利き方をしてしまうくらいにとても良いアイデアがたくさん出てきました。

続きます

こうやって型にはまらない、よりユーザー目線でクライアント様と共創をする『ゆめみの流儀』がまたまた垣間見えたワークショップでした。

次回は『ストーリーボードの策定』をお話しします。

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