見出し画像

犬の祖先はオオカミ

「犬じゃなくて、オオカミを飼うと思わなあかん。」

のっけからなんじゃそれ?という感じですが・・・


僕たちが犬を飼う時って、だいたいは人間の自己満足的な考えや感情を犬に押し付けてしまっている。

犬からしたらそこそこ迷惑なことを、人間の目線で「これは喜ぶだろう。」「これは愛情表現だよ。」と勘違いして平気で行なっているのだ。


「犬の祖先はオオカミなんだから、今でもその習性は消えない。だから犬じゃなくてオオカミを飼っていると思わないといけない。」と教えられた。

私の犬のしつけの師匠だ。(京都警察犬学校のすご腕教官)


例えば一番勘違いされているだろう事が、”散歩”だ。

もともと犬には散歩する習慣なんて無いそうで、犬が歩き回るのは、元々オオカミだった頃、エサを求めて狩に出て何キロも歩き回っていただけ。

なので、散歩に行けば犬は喜ぶと思っているのは人間の勝手な思い違い。

”散歩”ではなく、”狩”に出かけるのだ。


なるほど。確かにそうかもしれない。


でも、でもですよ?犬を散歩に連れて行くと、めちゃくちゃ喜んでいるように見えますよね。僕だってそう見えるし、今でも喜んでるもんだと思っている。


恐らくそれは、”散歩”という家の近所をいつものように歩きまわる行為に喜んでいるのではなく、いつもは鎖で繋がれたり、狭い家や犬小屋、ゲージの中に入れられていて、その不自由から解放された喜びなんだと思う。


あと、よく人間は可愛い犬に触れる時、「よーしよしよし!」というように、まるでムツゴロウさんのように犬の顔や体をワシャワシャーってしますよね。


あのワシャワシャーも犬にとっては、そこそこウザイらしい。


人間だってそうです。恋人にソフトにボディータッチされるのは心地が良いけど、ワシャワシャーってされたらちょっとイラっとしますよね。。。(僕だけ?w)


だから、みんな犬に噛まれるらしいです。

そりゃそうです。嫌がってることをするんだから犬もイラっとして噛みますよ。本性はオオカミなんですから。


オオカミのお母さんは子供のしつけに失敗しないんだって。

ダメなことはダメって1回怒ったら子供も直感的に「あ、これはアカンやつなんやー」ってわかるみたいです。

人それぞれ言葉の解釈は違いますが、オオカミのお母さんが子供にするのは、暴力(虐待)ではなく、体罰ということです。


子供もこれをすると危険だと身を以て経験するから、一度でいうことを聞くのだそうです。

危険から身を守る、オオカミの習性とかそういうのを理解すると犬のしつけに対する考え方がガラッと変わる。


特に大型犬なんかだと、自分が噛まれるぐらいならまだいいけど、他人に危害を加えようもんならもう保健所行きだし、損害賠償やらなんやらで大変なことになってしまう。


しつけをきちんとしない、できない、甘やかすってことは、

飼い主にとっても、被害者にとっても、犬にとっても、何もいいことは無い。

ヤンキーの世界じゃないけど、飼っている犬にナメられたら終わり。


厳しくしつけが出来ないなら犬を飼ったらダメなんだと思う。

可愛くて仕方がない自分の愛犬に、厳しく体罰ができるかどうか。


これが出来ない人が、

「よく鳴いてうるさいから。」

「大きくなって噛み癖も治らず手に負えない。」

「全く言う事を聞かない。」

といった理由で飼っている犬を平気で捨てる。

そうして殺処分される犬がまた増えるのだそうです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?