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『コーチングよりも大切なカウンセリングの技術』
カウンセリング、コーチング、ティーチングによる対応を、比較しながら学んでいくことができる一冊
著者曰く、不確実で先が読めない時代では、明確なゴールを描き、ゴールに向けて目標達成の手段を描くコーチングでは限界があり、先が読めずゴールすら描けないことを認め受け容れ、試行錯誤を重ねていくカウンセリングこそが求められるのではないか、と。
○カウンセリングの目標は、自分で気づいていない本当の自分に気づき、それを統合することによる全人格的な成長=自己実現を目指す。
○コーチングのゴールは、目標設定と解決策立案による目標達成支援
○ティーチングのゴールは、知識、技術の伝達
ということで、事例を挙げて、カウンセリング、コーチング、ティーチングでは、それぞれどんな対応になるのか、違いを際立たせながら解説している。
もちろん、本当は、しっかり相手の話を聴くとか、共通なとこも少なくないはずだし、それぞれに適した場面があるから、カウンセリングだけでいいわけではないよね。
○共感は二段階ある。一段階目が感情レベルでの共感、次が信念・価値観レベルでの共感
まずは感情だけで共感する。そのあとで、信念・価値観に触れる。
○人は現状を否定して、変わろうとするから変われない。どんなに受け容れがたい不満足な現状であっても、それを「心の底から」「これでいいのだ。これだよかったのだ」と受け容れた時に、逆説的に変容が始まる。
…なんて言葉も深い。
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