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初めてのボードゲーム制作/ゲムマ出展-振り返り。大赤字の売り上げ公開。「誰でもできて笑える」大喜利系ボードゲーム「馬歌会」【ゲームマーケット2022秋】

こんにちは。
とももももも(カリカリ麵ハウス)と申します。
普段は会社員をやりながら、ボードゲーム会の開催や、Youtube配信(週刊少年ジャンプ感想)、役者などをやっています。

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ゲームマーケット2022秋、お疲れさまでした!!
初めての出展でしたが、出展側はやはり全く違う景色でわくわくしました。

記事を書くのがめちゃくちゃ遅くなってしまった…!

初めてのボードゲーム制作にゲームマーケット出展、わからないことだらけでしたが、総じて楽しくかけがえのない経験ができたと思います。
自分自身の備忘録もかねて、ボドゲ制作と出展に関して、それぞれ、やってよかったこと・やればよかったこと・やらなくてよかったことをまとめていきたいと思います。

今回制作したボードゲーム「馬歌会」について

こちらです!
大喜利系ボードゲーム「馬歌会」といいます。
Boothにて絶賛販売中ですので、どうぞよろしくお願いします。

ルールとしてはとてつもなくシンプル。手札のワードカードを組み合わせてお題に沿った回答をするだけ。

システムとして、ワードの選定をこだわりました。
ワードが持つおバカさを粒度分けして、
・バカな言葉「馬歌札」 バカ度100
・普通の言葉「並札」  バカ度0
・綺麗な言葉「華札」  バカ度-100
に分けてカードを引くと、大喜利ができてしまうというゲームです。

手前みそですがやってみるととても面白く、手札の妙もあって時には大爆笑するほどの回答も出てきます。

ゲームの面白さは、ランダム性の上で自分の選択が上手くハマったときの快感だと思っているのですが、シンプルにその快感を引き出せるゲームになったと思っています。

制作した背景として、自分の住んでいるシェアハウスがIT系のエンジニアが多いのですが、IT系の方々は「普段話さないけど、考えてることが面白い」「目の付け所が面白い」人が多いです。
「大喜利やらせたら楽しいだろう…!」と常々思っていたのですが、照れ屋の人も多いので無理やりやらせるのは難しく、ボードゲーム会をやっても大喜利系のゲームは敬遠されがちです。

そんな中で「苦手な人でも簡単にできて、笑って楽しめる」大喜利系ボードゲームを目標にして作りました。

ボードゲーム制作:成功した点

・プレイ感
実際にプレイしていただいた方々からの感想としては、
「話が苦手そうな人が面白い回答を次々と出して驚いた」
「いい回答ができたときに気持ちがよい」
など、狙っていた感想を引き出せたので手ごたえを感じています。
良いゲームにできました。

プレイ感想、ひたすらうれしい。
宗教にあるスピリチュアルやオカルト要素を「エモい」で安く括ってしまっているのが最高。お金も身も蓋もない。
こういうコンボもありつつ、発想を手助けして回答が出せるのが楽しい。

・システム
「ワードをバカ度順で分ける」というのは思い付きのシステムでしたがこれがちゃんと機能しています。このシステムだれか買い取ってほしい…ダイソーさんいかがですか!

・デザイン
今回依頼したU23さんはシェアハウスで知り合ったデザイナーさんで、ボードゲームのデザインは今回が初!にもかかわらずとてつもない完成度で仕上げてくれました。大感謝です!
ゲムマでも、通りすがりで目に止めてくれる人が多かったです。

・事前の新作プレイテスト会への参加
これが想像以上によかった。ゲームマーケットの出展者で新作ゲームを持ち寄ってのテスト会です。
製作者同士のお話ができて情報収集もできるし、「プレイしてもらえる」という最初のハードルをクリアした状態なのでゲームが面白ければ買ってもらえる!新作テスト会でプレイしていただいた方々、購入していただいた方々、本当にありがとうございます!
ここで印刷会社の選定の話や費用感、単価などの話ができたのがとてもよかった。

失敗した点

・届けたい相手への訴求方法を間違えた
ゲーム説明についても書いた通り、このゲームは「大喜利が苦手な人でも」を目的に据えたゲームであったにも関わらず、全体的なテイストや説明方法がそもそもの大喜利系ボードゲームの枠から出ておらず、新しい人に向けての説明が難しい状態でした。そもそものゲームシステム自体が大喜利ボードゲームそのものであるためにそれ以外のフックがない、というジレンマ。
同じシェアハウスの仲間が同時に制作した「マルチVS営業マン」はわかりやすいフックが通っていてかつプレイも想像しやすいといういい例だったので、余計に痛感しました…くやしい!
作った時点では気づけず、実際にゲームマーケットで目の前のお客さんの反応をみて気づいた点でした。

・事前告知、宣伝ができていなかった
全くできていなかったです。本当にこういうのが苦手で…
上述の「マルチVS営業マン」はTwitterでのプレゼント企画やクラウドファンディング(280%達成!すごすぎ)などとても上手にできていました。
実際にゲムマでも「クラウドファンディングで見ました」というお客さんが相当数いました。
次回は必ずやらなければならない。

・そもそも、ゲームマーケットの客層にあっていなかったゲームだった?
実際にお客さんを目の前にして説明していると、ゲームマーケットにくるボードゲーム好きの人のほとんどは「店頭でルール説明を受けて買うかどうか考える」のが基本スタンスでした。
馬歌会のルール説明をすると「はいはい」と一蹴されるような反応も多く、難しさを感じました。システム面に目をつけて即決で買ってくれた方も多くいたので人によるのだと思いますが、全体の雰囲気からは「ルールが複雑でありながらその場で理解できる」ゲームが非常に強いと感じました。

・お金をかけすぎた
かかりすぎた…!普通に大赤字食らっています。
以下それに関する失敗した点です。見通しが甘すぎ、の一言ですみますが。
 ・印刷会社の選定が甘かった
僕が今回依頼した萬印堂さんというボードゲーム印刷会社さんは、とても品質が高いことで有名な印刷会社さんでした。その代わり値段が高い。特にカード種類が多ければ多いほど加速度的に値段が上がるので、今回のようなゲームには向いていなかったかもです。
実際の出来はとても良いので後悔はしていませんが。
今後作る際は、外箱だけ萬印堂さん、カードだけ他の印刷会社で、とするのがよいかも?
 ・発注数
いきなり100部発注は攻めすぎました。ただ、少ない部数だと単価が高くなってしまうため、このゲームの自分の感覚の相場に合わせた値段感での発注になってしまいました。これも印刷会社の選定のミスです。

今後気を付けること

・必ず事前告知、宣伝をする!
やるぞ!

・かかる費用を抑える(印刷会社の選定、実際に作成するコンポーネントの絞り込み)
カードを名刺にしてしまう、外箱とコンポーネントで印刷会社を分ける、など

・新作テストプレイ会など、ゲームマーケット前のイベント参加を積極的に行う
そもそも楽しいのでまたいきたい。今回は新作テストプレイ会に1度しか参加できなかったのが非常にもったいなかった。
他にも、SNS上での楽しそうな新作ゲームの投票バトルイベントなど、オンラインオフライン関わらず色々な取り組みがあるので積極的に行うべきだった。

ゲームマーケット出展当日

以下はゲームマーケット出展時にやってよかったこと、やればよかったことです。
今回はマルチVS営業マンの製作者のちゃありいさんと一緒にできたのでだいぶ助かりました!

やってよかったこと

・二人でいく
そもそもだけど、単身だと絶対回らなかった。1人でいってたら潰れてました。ニンゲン、ダイジ。
あと、普通にゲムマを回る時間がとれるのがえらい。今年もたくさん買いました。

・予約受付
ゲームマーケット慣れしている方々は、予約したブースを回る、という買い方をする方が多いので、予約受付はしておいて損はないと思います。

・展示スペースの飾りつけ
ポップや額縁が用意できてよかった。
机の隠し布は不要かと思っていましたが必須でした。長机のままだとかなり貧相に見えます。

必要最低限ではあるけれど、きれいに展示できてよかった!

やればよかったこと

・大きいのぼりまたは看板の作成
費用がかかるが、あるとなしでは大違いな気がする。
実際によく売れているブースはわかりやすく目を引くのぼり旗や看板をしっかりと作りこんでいた。

・テーブルを高くする展示方法
いくつかのブースが、テーブルの上に物を置いてそれを布で隠し、テーブル全体を高くして展示していた。
元の長机が普通の机のため、高くして目線の高さにゲームが来るようにすると映える。

・チラシを用意するべきだった
二日目に慌てて印刷して持っていきましたが、最初から用意しておけばよかった!
お客さんに話しかけるきっかけや、一度離れた人も戻ってきやすくなるのでよいです。
チラシ頼りになってチラシを渡すことが目的にならないように注意しなければならないなとは感じました。

費用・売り上げ・損益の公開

これめっちゃ損してるので恥ずかしいですが、残しておきます。

費用

かかった費用が
デザイン料 約10万円
印刷費用  約20万円
の計30万円

できあがったボードゲームは100個
この時点で、3000円で全部売り切っても利益0という狂った計算です。
他の印刷会社がわからなかった(一括ですべてやってもらえる萬印堂さんに頼った)、時間がなかった、そもそも作るのが目的だった、と理由付けはできますがここでGO出したのは考え無しすぎたので反省。もう少し工夫して費用を抑えられたはずです。

そして単価については、このシンプルなゲーム性で4000円は僕が売りたくないと思ったので、ゲムマでは3000円での販売にしました。
損すること前提で動いたのがよくない。

売り上げ・損益

ゲムマ1日目
16個

ゲムマ2日目
12個

Booth販売(11/27時点)
4個

合計
32個

の売り上げです。周りの反応をみていると販売数自体は意外と多い方とのこと。
僕の知り合いや、Youtubeのリスナーの方々も買いに来てくださってめちゃくちゃうれしかった!!!!
実際に目の前で買ってくれるのがどれだけ幸福なことか…

Booth販売だと送料が入るので少しお値段が違いますが、

32個×3000円 = 96000円
の売り上げ

300000-96000 =204000円の赤字です。

本当は出展料や、交通費、展示スペース用の出費などあるのでもっと赤字がでます…
つらい!

買ってください!面白いので損はさせません!

まとめ

とにかく費用がかかってしまっているので次回は見直しながら、作るゲームの種類も種類も気にしながらやっていきます。
印刷会社は他の製作者の方に安いところをいくつか教えていただいたので、相見積もりしながらやっていきます。

お金の問題はありますが、それ以外は総じて良かったです。
次回以降のゲムマ出展も前向きに考えています。(現在新作ボードゲームの製作中です!)
実際に手に取ってもらえる嬉しさ、自分のゲームを楽しんでもらえる喜びはなにものにも代えられませんね。

これからも頑張っていきますので!どうぞよろしくお願いします!

買ってね!

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