ブルースだってただの唄

高橋源一郎さんの「飛ぶ教室」というラジオ番組をよく聞いています。その中でこの本を紹介されていて、読んでみました。もともとの発表は80年代のようですが、未だにBLMなどが起こっている現状を見ると全然変わってないなあと思う。この本を読んでショックだったのは教育についての彼らの思い。以下原文から。「教育というものが、われわれからわれわれの特質を奪い取り、われわれを骨抜きにすることを前提として行われている、ということ。洗脳という言葉は使いたくないけれど、教育がわれわれを中和してしまうことは確かなのよ。だって、教育はそもそも、アメリカ社会の偉大なるアメリカ的価値と考えられることがらを受け入れる者たちを養成する目的で行われているわけでしょうが。これこそが長年移民たちを迎え入れてきた構造だった。ところが黒人は長いこと、この構造から外されたところに置かれてきたのよ。」Education first !と叫んだ少女が拍手をもらったのもアメリカでのことでしたね。教育とは今いる環境から抜き出せる唯一の手段だと思ってたのに、それはとても一面的な考えだった。そういえば、確かにオーストラリアでもアボリジニの子どもたちを親から引き離し、白人化しようとしましたね。

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