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感性をピリピリさせる辺境の異空間B&B ラサ・コスミカ ツーリストホーム (沖縄 池間島)


はい、ここは私の定宿です。そしていちばんお気に入りの宿、ラサ・コスミカ ツーリストホームです。紹介するのは正直ちょっとためらう部分もありますが、この記事を読んで行ってみたい思っていただいた方にはおすすめします。個性的な宿ですから普通の方にはおすすめしません。そのためにちゃん書いておきたいと思います。

場所は沖縄県の池間島というところです。池間島は宮古島と橋で繋がっていますので感覚的には宮古島と同じです。池間島は近海のカツオやマグロ漁の基地として栄えてきた島だそうです。沖縄の久高島や、ここからすぐ隣の大神島などと同じように、神聖な場所とされているところも少なくないので、どこでも勝手に入るべきではありませんから注意してください。


宮古島との間にかかる池間大橋
向こうに見える島は島全体が聖地とされる大神島


この宿の良さは、土地と建物が持つ独特の雰囲気です。沖縄のリゾートという感じも無くはないですが、それだけでは説明しきれない、もっとディープな場所です。ではこの宿の名前、ラサ・コスミカ ツーリストホーム RAZA COSMICA TOURIST HOMEについてChatGPTに意見を聞いてみました。

「Raza Cósmica」はスペイン語で「宇宙の人種」という意味です。この名前は、メキシコの哲学者であるホセ・バスコンセロス(José Vasconcelos)によって提唱された概念に由来しています。彼は、ラテンアメリカにおける人種の混血と文化的融合の重要性を強調しました。
「Tourist Home」は英語で「観光宿泊施設」という意味です。
したがって、「Raza Cósmica Tourist Home」は「宇宙の人種の観光宿泊施設」という意味になります。この名前は、文化的多様性と融合を称え、異なるバックグラウンドや文化を持つ人々が集まる場所を表現している可能性があります。

ChatGPT

はい、わかります。そうだと思います。ラサ・コスミカ ツーリストホームにはこれまでに5回ほど、15泊はしたと思います。オーナーとは宿の名前の由来について話したことはありませんが、宇宙観、宇宙を感じられる異空間、無国籍で無宗教な感じがするんです。

パッと見た感じは中東とか西アジアっぽい感じがする建物です。館内にはアジアっぽい、日本の線香とは異なる香が焚かれていています。オーナー氏は元々音楽家だったようで、楽器のシタールが何本か置かれています。ちょっと危ない感じ(笑)がしなくもないですが、全くそんなことはありません。

私の他の記事でも書いているように、私は宇宙からの声、風、みたいなものに非常に興味があり、ここはそれをかなり強く感じられているような気がしています。その点でこの宿は、日本の沖縄の離島にありがちな「沖縄っぽさ」は全くありません。ユンタクなどとんでもないです。ここにあるのは宇宙観だけです。

でもそれは決して沖縄や琉球の否定ではなく、その先にある何かと繋がっている感じ、あるいはそこと話ができそうな雰囲気を持つ宿なのです。

ではロケーションと建物をごらんください。複数の撮影日が混在しています。

この日は雲が良いですね
屋上から南方を臨む。正面に見えるのは宮古島の中心部方面
少しだけ下がって画角を変えて
右(西)側を臨むとこの先には台湾の北端があるはずなのですが、400キロもあるので見えません。途中に島はありません
部屋の南にはテラスがあります
同じ部屋に別の時に滞在した時の写真です。季節と天候によってずいぶんと変わります
これは 別の時の屋上から
前面道路は池間島をぐるっと一周する道です。ガレージにはシタールと同じデザインも
敷地へのエントランスを入って右側が宿泊用の建物で、よく手入れされた庭があります
1階のテラス部分は強い日差しを避けるために屋根(2階の部屋です)が大きく張り出していてかなり広いです。カーブを描くデザインと手作業による漆喰の壁が中東的なイメージを感じさせます
反対側から
1階の共有スペース。右側には興味深い蔵書がたくさん。カウンターはレセプションです。手前にテーブルが数か所あって、以前は朝食や時には夕食も提供していましたが今はお休み中です。
客室は2階です。全部で5部屋かな。右側が階段で左側が洗面台。鏡には反対側のシャワールームが写っています。トイレはその隣にあります
南側から見た建物
屋上へ上がる階段です
屋上にはテーブルとチェアもあります。視界は360度です
インテリアとして不思議でとても素敵なものが置かれています
香炉かなあ
これも香炉?
「カラカラ」みたいなものですかね
ある日の夕日です
その後はこんな感じに
真っ暗になってから南を臨みます。左の明かりが宮古島本島で右が伊良部島です
夜の屋上
階段に置かれている魔除けの「スイジ貝」
屋上から居室のテラスを
庭から建物を
夜のテラス。右側が建物へのエントランスドア




そして朝になりました。部屋からはこんな景色が見られます。沖縄の島は久米島、宮古島、小浜島、石垣島、久高島に行きましたが、ここ池間島の海は透明度は他の島々を圧倒するほど高くて青いです。すぐ近くには八重千瀬もあります。

天気が良いと部屋のテラスからこんな海を遠望できます
グラスの景色は上の写真と同じですね 本島 読谷村の稲嶺工房の琉球グラスです
同じく部屋のテラスから
宿の真下にある「アラシッスヒダビーチ」には誰もいません、誰も来ません 右端に見える赤い屋根は2軒お隣りの高級ヴィラ、アイランドテラスニーラです
宿のすぐ下のこの辺りは砂地のようです。ただ結構深くて足は全然着きません
すぐ目の前にできた小さな虹です、わかるかな?
島の北端にある池間島灯台を屋上から見る

私がこの宿を知ったきっかけは、もう20年くらい前のオープン時に、女性誌で紹介されていたのを偶然見つけたのです。それからずっと気になったまま行くことができなかったのですが、5年ほど前に、これほどずっと気になっているんだから行ってみるしか無いと思い、初めてでかけたのです。そしてここは私には完璧な場所であったわけです。

そして私はここでもやっぱり何もしません。あえて言うなら呑んでるだけです。宮古島まで食事や買い物に出ることはありますが、基本は何もしません。ここにはパワースポット感はありませんが、宿自体が持つ不思議な雰囲気で、池間島の手つかずの自然で、常に吹いている心地よい風で、そして満天の星で、何かが感性にピリピリ刺さるのを感じるためにここにやって来るのです。

池間島には酒蔵はありませんので宮古の泡盛のニコニコ太郎と多良川を部屋で
池間漁港にある「池間食堂」のサメのフライ定食。臭みはなく普通に白身の魚として美味しいです
宮古島側の狩俣にある「お食事処まなつ」の伊勢海老定食は安い!


できたら3泊はしてもらいたいなあと思います。

本当にこんな色になります


もしこの記事、この宿が気に入っていただけたのなら、こちらのアーチストの楽曲をBGMにしてご覧いただけるとよりイメージが湧くと思います。




宮古島へのアクセス方法は宮古空港を使うか、やはり宮古島と橋で繋がっている下地島の下地島空港のどちらからでもアクセスできます。下地島空港にはジェットスターとスカイマークが飛んでいるので、宮古空港便よりも安く行けることがほとんどだと思います。どちらの空港もアクセスはあまり変わりませんが、下地島空港のレンタカーの方が若干高いので、念のためにこれらを比較した方がいいかもしれません。

また池間島には空港からレンタカーではなくバスでも行くことができます。宿の最寄りのバス停からは歩いて5、6分だと思います。ただ食事をする場所、特に夕食が食べられる場所がかなり限られるか、営業していない可能性もあるので注意が必要です。

池間島の集落には売店が数件ありますが、これらも扱っているものは限られます。最寄りで一番充実しているのは、宮古島に渡った狩俣にある狩俣マッチャーズです。片道6キロありますから歩いていくのはかなり厳しいので、宿で自転車が借りられるか聞いてみてください。

部屋はもちろん館内にテレビはありません。WiFiと携帯電話は使えます。館内にはBGMが流れていますが部屋のそれは消すこともできます。トイレとシャワーは共用でそれぞれ2箇所、シャンプーとボディーソープはあります。ウォシュレットは付いていませんので旅行用のハンディウォシュレットをお持ちください。災害時にも使えるのでおすすめです。洗面所も共用でシンクは2つです。水はリクエストすればいただけます。

部屋には小さな冷蔵庫がありますが、フロン等のガスを使用していないタイプのものなのでほとんど冷えません。冷たい飲み物の保管や氷についてはオーナーにご相談ください。歯ブラシ、パジャマ類はないので持参してください。またもしかすると小さな子供はNGかもしれないので、これも事前にオーナーに確認と相談をしてください。

宿では朝食の提供がありませんので、事前に前述の狩俣マッチャーズで朝食を仕入れておきます。また夕食用にはここでマグロや鰹の刺身をマッチャーズで買って、醤油とごま油と泡盛で軽く漬けにして、泡盛とオリオンビールで夕食代わりにしています。ここのマグロとカツオはめっちゃ安くて美味いですからおすすめです。あとはカツオの加工品である吉太郎漬けもぜひ。

また池間島を一周する道路では、夏場の夜間にはヤシガニがウロウロしています。間違って車で轢かないように十分注意してください。本当にたくさんいます。

ラサ・コスミカ ツーリストホームのホームページは下記です。予約はホームページの予約フォームからのみの受付で、楽天トラベルのようなOTAサービスには情報が掲載されていません。またお支払いは現地で現金のみだと思います。


またすぐ近くの大神島にもぜひ行ってみてください。


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