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何か忘れてると思ったら、これでした(2)

 さて予告通り、ワーグナー関連の残りの曲を聴いてみました。

 まずは、こちらから。ザルツブルクでのライブ録音となります。
全曲を聴くなら他に聴きたい録音もあるのですが、ここでは楽劇の最初と最後の曲だけで我慢です。カラヤン一色の演奏となっています。

曲目 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕から「前奏曲」
演奏 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(11:57)

曲目 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第3幕から「イゾルデの愛の死」
演奏 ジェシー・ノーマン(sp)/ヘルベルト・フォン・カラヤン/
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(07:16)

 いよいよ、4つの作品で「ひとつのまとまり」となる「リング(指環)」が登場。第1番目は、序夜として演奏される、こちらですね。

 この曲は、ラストの場面で演奏されます。
当時のベルリン・フィルをカラヤン以外が指揮して録音したのは珍しい。
この出会いを記録した、この演奏は、カラヤンとの録音とは違う「響き」
がしています。特に最初の個所で出るティンパニ。ここで惹き込まれます。

曲目 ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」から「ワルハラ城への神々の入場」
演奏 クラウス・テンシュテット/
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(04:43)

 次は第1夜となる、こちら。
映画「地獄の黙示録」のヘリコプターでの突撃シーンで使われたのが、
「ワルキューレの騎行」という曲ですが、今回は、これまたラストの場面を
選曲しました。

ここだけの演奏となると、もう、これでないと満足出来ない。
1958年のセッション録音ですが、何とステレオで収録されているのです。
指揮者のクナッパーツブッシュが取る、息の長い、遅いテンポが素晴らしい。

曲目 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から「さようなら、勇ましいわが子」
演奏 ジョージ・ロンドン(bs-br)/ハンス・クナッパーツブッシュ/
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(17:32)

 そして次は、第2夜となる、こちら。
ニューヨークのメトで長年活躍してきたレヴァインが手兵を用いてセッション録音。
とても長い全曲から、ほんの少しだけというなら、この場面ですね。

曲目 ワーグナー:楽劇「ジークフリート」から「森のささやき」
演奏 ジェームズ・レヴァイン/
   メトロポリタン歌劇場管弦楽団(08:22)

 「リング」のラストとなるのは、こちら。
これまた全曲の最後の場面のみで我慢です。
1952年6月のモノラル録音ですが、フルトヴェングラーの演奏が記録されています。

曲目 ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」から
   「ラインの岸にたきぎの山を積みあげよ」
演奏 キルステン・フラグスタート(sp)/
   ウィルヘルム・フルトヴェングラー/フィルハーモニア管弦楽団(19:43)

 ワーグナーの最後の楽劇は、こちらです。
名称からして、独特の雰囲気を醸し出している、少しとっつきにくい作品。
しかし、この「静謐さ」に一度浸れば、もう立派なワグネリアンになれます。
この曲は、全曲の一番最初に聴くことになります。ライブ録音の、これがいい。

曲目 ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルシファル」から
   「第1幕への前奏曲」
演奏 ジュゼッペ・シノーポリ/ドレスデン国立管弦楽団(13:37)

 ふぅ、今夜は時間切れで、ここまでとしましょう。
「パルシファル」を聴いていたら、ワーグナー漬けで、もう満腹となりました。

ワーグナーの珍しい作品は、明日の大晦日に持ち越しです。

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